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OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
拡大路線と言う事で、話し合いは纏まった。とりあえずは冒険者を育成するところから始めないといけない。ガメリア町とキッキリア町で冒険者を育てるのだ。それとついでに生産職も育てる。期日はスタンピードの魔物がこちらに来るまでだ。来たら来たで有効活用させてもらうんだけど、まずは冒険者を強くすることを考えないといけない。そのためには、生産職にも頑張って貰う事になる。国家的な動きだ。動き出したら止まらないと思うべし。とにかくスタンピードを止められなければ国を作った意味がない。だから、俺も全力で支える事をしている訳だ。生産職という立場でな。戦闘はパーティーメンバーに任せれば良いんだよ。それが出来ない仲間ではないと思っているからな。何事も速度が大事なんだよ。
「これが合金な。それと水素材の格上げもしておいたから。で? 次の仕事はなんだ?」
「はい。これが次の荷物になります。メモはこちらに。早急に納品して欲しいとのことです。水素材は幾らあっても足りない状況なので、どんどんと納品して欲しいですね。合金の材料も入っているんですが、そちらは後回しでも構いません。まずは水素材を優先してください。それから、ギルドマスターが呼んでました。一度話をしに来いって言ってましたよ?」
「水素材だな。解った。なんとか明日までには終わらせる。それとギルドマスターだったな。そっちはこちらで対処しておくから、他の事は頼んだぞ?」
「解りました」
キッキリア町のギルドマスターには前任を据えている。それはそうだろう。人材不足なんだから。というのもあるけど、こっちに取り込んだ人材なんだから使わないと損だと言う事なんだよ。国が興って以降、頻繁に話をしているが、呼び出されたことはこれがはじめてになる。何の用だろうか? こっちから呼び出すというか、訪問したことは山ほどあるんだけど、向こうからってのは無かったんだよな。何かあったんだろうか?
「邪魔するぞ。……忙しそうだな。後回しにするか?」
「レイルか。お前さんが来たなら通せと言っていたのはこっちなんだ。まあ座れ。そう短い話でもないが、もの凄く長いという訳でもない。単純な話だ」
「単純な話を俺にしないといけないのか?」
「まあ、一応知らせておかないといけないだろう? 今や国の重要人物だ。そんな奴の耳に入っていないなんてことになったら問題だからな。聞いていってくれや。とはいっても、簡単には言える。メルモットの件だ。メルモットもこっち側の国に付くってよ。これでなんとか町を5つ確保したことになる。話を聞いておくべきだろう?」
「なるほどな。オットナルとゴーランに続いて5つ目の町がこちらの国に付いたか。交渉は骨が折れると言っていたが、意外と早かったな」
「いや、悪い知らせが入ったからな。地図を見てくれ。この間落ちた場所だ。ジットラルという町だ。ここから4日の場所だ。メルモットからは3日の位置にある。ここが落ちたことで、難民がメルモットにも流れ込んでいるらしい。直にこっちにも来るだろう。まあ、今の俺たちの方針では、来るものは大歓迎で受け入れるんだけどな。国民が増えることは良い事だ。まあ、町単位では厳しいという所なんだよ」
「……意外にも早いな。思った以上に進攻が早い。もうそこまで落ちているのか」
「もう落ちた場所が何処なのかを考える方が難しいんだ。こっちでは情報が無いからな。でも、東側はそこまで攻め落とされていないらしい。なんとか食い止めている状況だ。北側のこちら側が放置、西側も危ないらしい。そこまでは情報として入っている」
「なるほどなるほど。そうなってくると、こっちがやることは、西側の取り込みだな。というか、辺境伯家って何処まで広いんだ? これ以上北には何も無いってのは解っているが、本当に広いよな。南に8日間も進まないといけないのに、それ以上南もあるんだから。南側の情報は?」
「すまん。全く入って来ていない。ともかく、捨てた場所が20か所を超えたあたりから情報がもうこっちに来ないことが多い。西側はエデリオ商会の影響力があるからな。情報は入ってくるんだが、西側もかなり捨てている。北西側はもう見捨てる気満々らしいな。これ以上北側が落とされると、こっちの国としても困ってしまう。出来れば防衛網を組みたい所なんだが、まだ駄目か?」
「冒険者の育成状況はどんな感じなんだ? 生産職は3次職まではなんとか辿り着かせたぞ? 今はそれが限界だな。錬金術師になるのは後3か月は欲しい」
「こっちは4次職まで育っている。順調にいけば、後1か月でバトルマスターや賢者が誕生することになる。出鱈目な装備を渡しているからな。成長が早い奴らはどんどんと強さを増してやがる。良い事ではあるが、武器に頼り過ぎるのもどうかとは思うんだよなあ」
「仕方がないだろう? 実力は後から付ければ良い。とりあえず強くなることを優先してしまわないと、今後の事に関わるからな。だが、後1か月で良いのであれば、テイメンとシリエラに交渉に行かないといけないな。ここを拠点にして、スタンピードを押しとどめる。ここから北側には進ませないって形で陣取ることは出来るな。そのためには交渉をしてもらわないといけないが、それらは任せても良いんだよな? 基本的にはエデリオ商国は、今の町を飲み込みつつ大きくなるって事をしている。今後もそれは変わらない。テイメンとシリエラから北は守ることにしないと、国が大きくならないからな。全力で防波堤を作ることになるだろう。まあ、そこまで仰々しいものは作らないが。精々が土塁と堀と行った所か。外壁がある以上、そこまで酷い物にはならないはずだ」
「だが、ここの穀倉地帯はどうする? メルモット、テイメン、シリエラ、それと捨てる予定のレイドン。この4つの町で穀倉地帯を囲っているんだ。それが使えないとなると、人口を支えることが出来なくなるぞ?」
「いや、土塁や堀を作るのはレイドンだ。レイドンは要塞として使うんだよ。落ちること前提というよりは、商業関係の人は多少残すが、他は全部撤退させてって形になる。というか、もう逃げるだろう? 空き家になるんだから、こっちが有効活用してやれば良いんだよ。ジットラルがこのタイミングで落ちたんだ。無人になっているレイドンを要塞化させる。それでこれ以上北には進ませないって寸法だ。だから、テイメンとシリエラの交渉は頑張ってくれ。かなり急ぎだ。こっち側の国の基盤になる場所だから、しっかりと防衛はさせてもらうが」
「そう言う事か。……レイドンの受け入れはこっちでも考えていたんだが、そうか。要塞にするのか。それ以外に方法が無さそうか」
「だな。はっきり言ってレイドンも簡単に落ちると思う。だが、簡単に落ちて貰っても良いんだが、こっちが使えないといけないんだよ。だから、いいタイミングでこちらから介入をしないといけない。急ぎの交渉になるが、テイメンとシリエラ、どちらかでも良いから承諾を得てくれ。そうしたら部隊を派遣して、レイドンを要塞化させる。生産職も動員するから」
マジで、ジットラルが落ちたのはやばい。こうなることは予想していたが、ジットラルはもう少し持ってもらう予定だったんだよ。穀倉地帯を守るための壁になって貰わないといけないからな。ここからは早さが勝負になる。既にレイドルの森からも木材は大量に入手している。未開地なんだ。禿げる勢いで伐採しても誰も困らないんだよ。それをしたら、レイドルの要塞化に手を付けないといけないな。




