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OFUSE始めました。
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ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
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さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
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冒険者ギルドでの話し合いはスムーズに進んだ。代官もしっかりと取り込んでくれると約束をしてくれた。それじゃあ、俺たちがやることは、2つ程あるんだよなあ。
「それじゃあ、ダンジョンの方は任せるぞ? 可能な限り周回をしてくれ。1日に3周出来れば良いなって感じだな。採取も出来る限り頑張ってくれ。こっちも必要な物はしっかりと用意しないといけないから、マジックバッグがいっぱいになるまで生産を続けないといけないだろうし、MPポーションが足りなくなる可能性もあるからな」
「解っているわよ。こっちは上手くやっておくから心配はしないでもいいわ。でも、冒険者に装備も与えてしまうのね?」
「まあ、魔石の消費が激しくなるが、それは仕方がない。メイジ職も必要だしな。まあ、心配するなって。その内ゴブリンの集落を全滅させる勢いで狩る集団が出てくるようになるんだから。全滅はしないと思うが、そのくらいにはゴブリンを狩らせる予定で居るからな。極小の魔石くらいは何時でも手に入るようになるんだ。今は使い時だと考えればいい」
エデリオ商会がどの程度早く交渉を終わらせるのか次第だが、こっちは完全に取り込んだんだ。向こうも簡単に取り込めると思うぞ。もう損切されてるみたいだし。確定情報になったんだから、これは交渉の席では強くなる。それについては手紙を配達しているので、問題なしだ。情報共有はしっかりとしておかないといけない。これからは仲間になるんだからな。でも、国を興すといっても、貴族は作るつもりはないんだよなあ。代官は置くけど、貴族を作ると将来的に腐敗するだろうし。王族と、それを支える官僚で組織すれば良いと思っているんだ。官僚も職業は何でもいい。そもそも官僚に向いた職業って特に無いんだよな。大体が戦闘か生産かに振り切っているんだよ。
そんな訳で、俺は生産。皆はダンジョンという構図で各自、全力を尽くした訳だ。俺に関しては、納品される品物が異常に増えたせいで、商業ギルドのレンタル工房から出られなくなるくらいには生産をし続けていた。MPポーションもがぶ飲みしていたからな。それでも良い品質の水素材があれば、作業が捗るんだよな。ポーションを作るには、水素材って重要だからな。今までの1.5倍から2.0倍くらいには生産量も増えた。……大半がマジックバッグの中に消えたんだけどな。生産力を甘く見て貰っては困るが、200を超えたマジックバッグが満タンになることは流石に無かった。
そもそもが期間が短かったからな。エデリオ商会の知らせが届いたのが、15日後程度だったからだ。生産職として、本気で生産をしたけど、15日では満タンにはならない。流石にインベントリが圧迫される様な事にはならなかった。まあ、エデリオ商会の早さが尋常では無かったと言う事なんだけどな。
「そんな訳で、ガメリア町に帰ってきて速攻で代官の屋敷に突入することになるとはなあ。まあ、ここが王城になるんだけど。領地はまだ町2つ分しかないんだし。今後に期待ってな。出来る限りは防衛に注力したいから、抱え込む町は少ない方が良いんだけど。でも、奪還はしていく予定でも居るから、人口だけはこっちで確保したい。そうなると農業が心配になるんだけど、これから農家も増えるしな。クラフトマン系の職業にファーマーも牧場主もあるんだから、農業でレベルを上げて貰えば良いんだよ。暫くはファーマーを増やすことになるのかね? そこから炭鉱夫にジョブチェンジしてもらって、金属を入手するラインに乗せると。そうすれば、がっつりと金属を使える。錬金術師が増えれば良いんだがなあ。メギル鉄や他の合金のレシピスキルはあるんだけど、錬金術師が居ないと合金は作れないからな。早いところ育ってくれると嬉しいんだけど」
「それは、無理じゃないかしら? 流石に錬金術師は難易度が高いわね。暫くは貴方が合金を作る他ないんじゃないかしら? 武器に関しては、鍛冶師やマジックスミスが作れるんだし、エンチャンターも増えるでしょうから問題にはならないとは思うわね。……性能の格差はあるとは思うけど、それは仕方がないわ。高級品って事にして色々と便宜を図っていかないといけないかしら?」
「それには同意するよ。高級路線で行くしかないと思うんだよねえ。実際に高級品だしねえ。それでも主要な冒険者には配るくらいの事はしないといけないとは思うかな。メギル鉄の装備だって結構な金額がすると思うからねえ。ミスリルまではいかないにしても、銀を超えてくるんだからしょうがないよねえ」
メギル鉄の他の合金もあるんだけど、そっちは劣化だったりするからな。それでも需要は高いとは思うけどな。最低限度の実力で作っても銀は超えるんだし。メギル鉄の方が良いのは確かなんだけどね。そのレシピスキルを手に入れるにしても、アリの巣を何度も攻略しないといけないレベルの話になってくる。流石にそのレベルの冒険者には、メギル鉄の装備は配っておきたい所なんだよな。まあ、辺境伯家がどうなるのかは知らないが、こっちはこっちで領地を確保させてもらう。
バン!
「ロゼリア! ロゼリアは居るか!」
「はあーい、父さん。ロゼリアだよ。久しいねえ。でも、絶対に乗って来てくれるって思ってたよ」
「乗らいでか! このビッグウェーブに! 見ろ! 私が国王だ! エデリオ商国の初代国王になったのだ! これからはガンガンと稼いでいくぞ!」
「冒険者の育成の方は任せてくれたまえ。冒険者の育成システムも、既にレイル君が考案済みだ。各所の魔物の強さから、これが最速でのレベルアップになるだろうと言う事で、バトルマスターや賢者までのロードマップを作って貰った。これがあれば、戦力で負けることはまず無いだろうねえ」
「お前がレイルだな。話は聞いている。何でも面白い男だという話だ。是非ともその知識を役に立ててくれ。必要な物は揃える。何でも言ってくれて構わんよ。外貨は流出するが、後で回収すれば良いだけの話だ。今は国内を固めることが肝要。出来る事なら何でもしよう」
「では、これが欲しい一覧です。これだけあれば、なんとかなるかと思います。ゴブリンの集落についても聞いていますよね?」
「ああ、何でも魔石が取れるそうじゃないか。ゴブリンなんてものは狩り尽くしても生えてくるのだ。存分に役に立ってもらおうでは無いか! それと、ゴブリンのゴミの山からもレシピスキルや薬草の類が取れると言う事で、早速依頼を出しておる。転職についても抜かりない。これで我が国はどんどんと強くなれる。冒険者が出て行くことなどは考えなくても良い。出て行ったとしてもこちらの方が有利だからな。装備面で優位を取れれば、勝負は決まった様な物だからな」
ふははははは! と笑うロゼリアの父親である初代国王様だ。名前はゲルデンディ=エデリオとなっている。賭け事大好き。ロゼリアの父親ではあるんだけど、なんというか、破天荒系のキャラクターなんだよな。ロゼリアは理論とかそういうので殴っていくタイプなので、全然違うんだけど、何でかな? 親子だなって思う程度には父親をしている。
打ち合わせと言う事で、今後の事も話し合っている訳なんだけど、とにかく生産をしないと始まらない訳だ。俺がキッキリア町に行くから、そっちで生産活動をメインにする事になるとは思う。素材もそっちに運び込んでもらえれば助かるな。これで正式に国が発足したことになる。さあ、ここから住民を取り込みに行くぞ。




