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  作者: ルケア


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OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「仕方ねえ、か。現状、生きるにはその道しか無いって感じだからな。話は解った。だが、エデリオ商会が乗り出してこなかった場合はどうするんだ?」


「それは無いから安心しても良いと思うけどねえ。僕の父親はあのエデリオ商会の商会長だよ? こんな博打、打たない方がおかしいんだからさあ。何でエデリオ商会が大きくなったのか、解っているんでしょ? そのくらいは有名だと思っているんだけどねえ」


「……だろうなあ。こんな美味しい話に乗っからない訳が無いか。こっちは代官を抑えればいいのか? 話を俺に持って来たって事は、そう言う事でもあるんだろ?」


「まあ、それもあるが、こっちはついでだったからな。最悪実力行使で何とでもなる話だから、交渉できただけでも良かったと思ってくれ。そのくらいの実力はあるつもりだし、敵に回しても大丈夫だって確信はあったからな。現状の話をすれば、民衆は味方になるんだし、こっちの勝利は確実って訳だ。だから、冒険者ギルドをどうにかこうにかする手はずは、何とでもなった訳だな。本題は別の事を頼みに来たんだし」


「……これが本題じゃないって、俺は何をやらされようとしているんだ?」


「本題の方が簡単だぞ? 常設依頼の採取物をこっちにも回してくれって話だけだからな。薬草類や水素材なんかが大量に欲しくなるだろう? だから、常設依頼にこっちから報酬を出すから、冒険者に採取させてくれって頼みに来たんだよ」


「何で本題の方が簡単なんだよ……。まあ、ついでの話を聞いていると、余計にその必要性があるのが解るけどな。つまりは、スタンピードに勝つ気でいると。最低でも追い返す程度の事はやってのけるって事なんだろうな。だが、そんな戦力は何処にもないぞ? 言っては悪いが、使えそうな奴らは全員向こう側に呼ばれて行ったからな? 残っている冒険者も戦えなくはないが、難しいだろうさ。まあ、採取くらいなら出来るとは思うが……」


「そう、それでなんだが、……強くなる方法があるって話を聞きたくないか?」


「強くなるねえ。本当にそんな程度でいいのかねえ。この話を聞いたからには、もう元には戻れないよ? こっちから刺客を出すことくらいはやってのけるからねえ。解っているかい? この話を聞くって事は、こっちに取り込まれるって事なんだよ。僕たちの強さの理由が解ることだからねえ。要因は幾つか存在しているけど、手っ取り早く強くなろうと思ったら、そうするしかないってのも解るんだけどねえ。さあ、聞く気はあるかい?」


「あのなあ……。もう腹は括ったんだ。今更逃げねえよ。それで? 強くなる方法ってのはどう言う事なんだ?」


「簡単に言おう。天職を捨てて転職をする事だ。転職を繰り返せば、バトルマスター、賢者、錬金術師に成れる。誰であってもな。その方法があるって事なんだよ」


「……おい、ちょっと待て。それじゃあ何か!? お前らのパーティーって」


「ご明察の通りだよねえ。こっちのパーティーの編成は、バトルマスター2、賢者3、錬金術師1の編成さ。錬金術師は必要ないかもしれないけど、荷物の問題があるからねえ。誰もがマジックバッグを手に入れられるようになれば、錬金術師も生産に回った方が良いんだろうけど、初めはついてきてもらった方が良いとは思うよ? 荷物持ちは貴重だからねえ。素材を余すところなく持ってくるには生産職の力が必要になるんだよねえ。それは、冒険者ギルドも解っている事じゃないのかい?」


「強さの根拠はそこにあったのか……。だがまあ、納得は出来るな。バトルマスターや賢者は、貴族が抱え込む職業で……おい、お前らは何で貴族に抱え込まれてないんだよ!? 何で在野に存在している? 錬金術師はまあ、解らないでもない。けど、賢者は漏れなく冒険者ギルドが貴族家に報告しているんだぞ!? それなのに、何で残っているんだよ!?」


「その辺の常識から、変えないといけないんだよねえ。言っただろう? 転職を薦めると。誰であってもバトルマスターや賢者に成れるんだよ。僕も最近まで知らなかったけどねえ」


「というか、お貴族様は知っているんじゃないのか? それで平民にマウントを取るのが仕事だろ? 平民は弱っちい職業で可哀そうですねーってやるのが貴族なんじゃないのか?」


「そんな訳あるか! そもそも誰でも成れるのであれば、冒険者ギルドなんて無くて、別の組織が立ち上がっていてもおかしくないだろうが! バトルマスターと賢者を育成するギルドが出来てもおかしくないぞ!? そのくらいの事は考えられるだろうが!」


 あれ? お貴族様も知らないのか? なんで知らないんだよ。こう、可哀そうでちゅねえってマウントを取るために黙っているんだろう? 俺には解る。お貴族様とはそういう存在だ。平民に負けることは許されないんだよ。だから徹底的に知識を教えない。そうじゃないのか?


「そんな訳あるか! 軍を強くするためにどれだけの時間や労力をかけていると思っているんだ! そんな事が出来たら、根本から色々と変わっちまう!」


「そうだろうそうだろう。エデリオ商会はそれをやろうとしているのさ。冒険者ギルドが軍と同一になるんだよ。それだけの実力者で組織されたギルドになるんだ。そのためには生産職も取り込まないといけないんだけどねえ。その取り込みは冒険者ギルドが積極的に動けば良いとは思っているんだよ。誰だってレシピスキルは欲しい。そうじゃないかい? それを得る手段が冒険者にあるのであれば、生産職だって冒険に出るさ。そして、自分のためにレシピスキルを探してくるようになる。……まあ、錬金術師になれば、世界が変わると言ってもいいんだけどねえ。僕も錬金術師の本領を聞いた事が無かったけど、本気の錬金術師は見事だったよ。本当に何でも出来るんだ。それがたとえ不可能だと思われる様な事でもねえ」


 いや、不可能なことは沢山あるんだが? それが出来るようになるには、ある程度重要なレシピスキルや素材が必要で、それでも不可能な事はあるんだが? 錬金術師は万能型ではあるけど、真に万能って訳では無いんだよな。それは神に等しい事だから。出来ないことは出来ないからね?


「エデリオ商会がやろうとしていることは解った。……正直、活路が見えてきた感じがする。猶予はスタンピードがこっちに来る前だって事だな?」


「そう言う事になる。それまでに、ある程度の冒険者を作り出さないといけない。転職は教会があるんだから、そこで行えばいいし、神官なんてものは実は必要ないしな。教会って場所が必要なだけなんだ。まあ、マジックスミスで作れることではあるんだけど」


「……神官どもは、既に逃げていたが、場所があればいいのか?」


「神官が逃げてどうするんだよ……。まあ、そうだ。場所さえあれば転職は出来る。転職については、詳しい事は教えるから、冒険者の強化をお願いする。そのついでに、素材の採取にも向かってくれ。素材はあるだけあった方が良いからな。それと、生産職の取り込みも頼む。あ、金属も入手してくれよ? 炭鉱夫は残してくれ。というか、皆を炭鉱夫にしたら、鉱山でレベル上げをさせてやって欲しい。入場制限なんて取っ払えば良いんだよ。この際だから、何でもかんでもやってやるってつもりで動こうぜ!」


 何でもやれるって事を知らしめないといけないからな。色んな人を育成するぞ。そうしたらダンジョン攻略も出来るし、戦力も整うはずなんだよ。ポーションもしっかりと準備をしておけるし、何だったら、武器も融通するぞ? メギル鉄で良いよな? それなら直ぐにでも用意できる。

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― 新着の感想 ―
貴族や王族は既得権益があるに違いないからな! ジョブのノウハウを独占されているに違いない! そのせいでスタンピードで死ぬのは平民だけだ! 平民の平民による平民のための国をつくるんだ! うおー!!! …
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