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OFUSE始めました。
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ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
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さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
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方向性を決めると言う事で、エデリオ商会のお引越しが終わったら再度会議をすると言う事に決まり、とりあえず解散をした。今度はエデリオ商会から呼び出される事になる。何時になるのかは解らないが、そこまで遠い未来では無い様な気がしている。なんだかんだと決断力がある商会だと思っているからな。こっちの案に全ベットしてくれる可能性はある。してくれなければ、それはそれで動けば良いからな。早いか遅いかの違いでしかない。
「となれば、俺たちが出来ることはダンジョンの周回だな。それと、キッキリア町でも少しばかり粉をかけておかないといけない。こっちにも泥鉄鉱山はあるし、レイドルの森はどうでもいいとして、大泉沼の方は水素材が確保できるからな。ダンジョンでは確保できないんだし、そっちはそっちで手を回しておきたい。具体的には素材の採取依頼をしておきたいよな。水素材なんて無限に必要なんだから、どれだけあっても困ることはないんだし」
「まあ、ポーションの事を考えると、そうなるわよね。数が欲しいものだし、それなりの本数を確保しようと思ったら、やっぱりそれなりの水素材が必要だってのも解るわ。……レイドルの森も採取依頼をかけるけどね。貴方が思うよりは、レイドルの森も大切にした方が良いと思うわよ?」
「そうだねえ。ダンジョンで得られる薬草の類は限定的だしねえ。群生地があるとはいえ、それを僕たちが独占するのはよろしくない。今後の事も考えれば、薬草の調達場所を増やしておくことには賛成だよ。レイル君は必要ないと考えているかもしれないが、領地運営をしようと思うと、全ての資源を活用した方がいいだろう」
「……それもそうか。視野が狭くなっていたのかもな。まあ、それなら早い所依頼に行こう。採取するのは水素材と薬草類。それから素材になりそうな物各種だな。素材になれば、何でも良いとは思うが、何でもかんでも持ち込まれると、冒険者ギルドが可愛そうになる。それと、採取量の半分は冒険者ギルドに入れるようにした方がいいだろうな。生産職も欲しい人は居るだろうし。全部が全部、こっちに来られても困るんだよ。生産職のレベルも上げないといけないからさ。まあ、それは追々でも良いのかもしれない。けど、早いに越したことはないからな」
「で、でも、冒険者ギルドでどういう風に依頼をするんですか? 薬草の類は常設依頼がありますよね?」
「そうだな。常設依頼と被れば、それは常設依頼よりも優先度が高くないと意味がない。それだと依頼額を高くしないといけないが、そうなるとこちらに全部集まることになるぞ?」
「その辺の折り合いを付けるのに、話し合いが必要だよねって話だ。まあ、その辺りは俺やロゼリアが上手い事持って行くつもりで居るんだ」
「僕も戦力になっている訳だ。まあ、当然の事ではあるんだろうけどねえ。商会の名前を使う事くらいはやっても良いとは思うけど、不利益は流石に被れないからね?」
「それは勿論だな。俺だって不利益を被るつもりはない。ただ、ちょっと冒険者を集めることに注力したいって思っているだけだからな。こうすれば大丈夫だろうという案は、幾つか用意している。それで駄目なら交渉を粘り強く続けないといけないかなって感じになってくる。最終的には、キッキリア町を併合するにあたって、冒険者ギルドからの圧力を使えるようになっていればって話になって来るかなって思っている程度だ。そこまで強くは出れないからな。出たところで勝負するしかないとは思っているんだ」
出来る限り、エデリオ商会による新しい国を望んでいる。それを実現するには、ある程度は無茶をしないといけないと思っている。冒険者ギルドは領地の紐づけがあるんだよ。完全に独立している訳では無い。商業ギルドは完全に独立している訳なんだけど、冒険者ギルドは色々とあるんだよ。民間が戦力を持っていいのかって議論にもなるだろう? 完全に独立していると、動きにくい事もあって、冒険者ギルドと貴族家は繋がっていることが多いんだよ。商業ギルドは金さえあればって所だから、独立しててもおかしくはないんだけど。
「そんな訳でだ。薬草の常設依頼と水素材の常設依頼について交渉がしたい。可能だろうか?」
「私にそんな権限はありませんので、ギルドマスターの所でお願いしても良いですか? 流石にそんな事は決められないので」
「まあ、当然だろうな。ギルドマスターの所に案内してくれ。まあ、何度かあったことがある仲ではあるんだ。厄介事かもしれないが」
現にダンジョンを攻略してから1回、ダンジョンの地図を作成してから1回。合計2回程会話をしている。そんなに知らない仲では無いのさ。他人と言うには関りがあるし、知り合いって感覚だろうか? 向こうは忘れられないとは思うが。
「ギルドマスター、お仕事中に失礼します。色々と面倒な事を持ってきてくれる人たちが来ましたよ」
「……またお前らか。まあいい。今度はなんだ?」
「それよりも、ダンジョンの攻略はどうしたんだ? 一向にダンジョンを攻略したという報告を聞かないんだが?」
「あのなあ。お前らの報告を読んで、はいじゃあ攻略してくれと頼めると思うか? こっちにだって情報を流してくれるのは確かに有難い。特にボスの戦力の分析は見事なものだったと言わざるを得ない。だがな、そうなると問題が出てくる。それらを倒しうる冒険者が居ないんだ。ダンジョンの最下層に送り込むことは、まあ、地図があるんだからなんとかなるだろう。だが、ボスとの戦いに勝てる未来が見えないんだよ。というか、お前らはどんなパーティーをしているんだ? 明らかにおかしな戦力をしているだろう?」
「……何も言えないわね。こればかりは流石に言い訳が出来ないわ」
「……だねえ。何もかもが非常識に見えるのが普通だからねえ。こちらの戦力を正しく理解してくれている様で何よりだよ。無謀な突撃はしなくて当然だねえ。死人を増やす事に繋がりかねないからねえ」
「いや、そんな事はないだろう? ある程度の装備を整えて、最下層まで行けるだけの実力があるパーティーなら攻略できるだろう?」
「だからその前提が間違っている。地図があるから送り届けることは出来るだろう、なの。つまりは道中の敵も危ういし、なんならパーティーでは不可能と思っている。完全に団体行動が前提になっている話。考えなくても解る」
「ああ、そうだな。こちらには規格外が2人も居るんだ。ダンジョンの事は何も苦ではない。だが、それらが無かった場合、どう考えても無理だ。特に戦力を用意するだけでも大変なのだ。今の時期ではな」
「そう言う事だよねえ。今の時期に、そんな強い冒険者が集まる訳がないんだよねえ。だってそうだろう? 辺境伯家から強い冒険者をどんどんと引き抜かれているんだから。そうじゃないのかい? そうじゃなければ、1パーティーくらいなら可能性があったとは思うんだよねえ。そこまで実力がない連中が集まっていたとは到底思えないしねえ。可能性のあったパーティーは、スタンピードの方に取られてしまった。そう言う事なんじゃないのかい?」
ああ、そういえばそれもあったか。徴兵されて行ったのか。それで戦力が不足していると。なるほどなあ。まあ、それなら話は早い。独立する話もついでにしてしまうか。独立すれば、全てが解決する。そもそも独立したら、俺たちが冒険者を育成するんだけどな? 当然だよなあ。このまま放置するなんて勿体ない事をする訳がないじゃないか。




