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  作者: ルケア


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OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「お嬢? 流石にこれは困りますぜ? 見たことも聞いた事も無い素材をどうやって買い取ればいいのかってのは、ある程度ノウハウがだなあ。……まあ、見せて貰った性能から察するに、これが限界値なんだろうなってのは解る。皆の装備が揃っているって事は、そう言う事なんだろうさ。腕のいい生産職が作ったらこうなるんだろう。そんな腕の良い奴はそんなに居ないんだが? これよりも価格を落としても良いんだが、限界を知っちまうとなあ……。ちょーっと買い取りは悩ませてもらっても良いか?」


「気持ちはよーくわかているさ。迷ってくれて構わないけど、素材の融通はして欲しいよね。先払いでなんとかならないかなあ? こっちは腕の良い生産職が居るんだし、加工してもらう分には構わないんじゃないかい?」


「それは勿論構いませんぜ? それについてはよーく聞かされているし、見たこともない装備を作る奴が居るって事は解っているんだ。素材の融通はさせてもらう。ただまあ、買取に関してはちょっと猶予をくれないかって話だぜ? 色んな素材を見てきたが、ここまでの素材は初めてだ。品質にしても最高ランクの品質を保っているんだろう。他の生産職が泣くぜ? ここまでの加工をされちゃあな」


「ちょっと規格外なだけなんだけどねえ。まあ、僕もその仲間入りを果たしてしまったんだけど。良い感じにしておいてくれよ。悪い事にはならないからさあ」


「それは上からも十分言われてますんでね。融通はしますぜ? ただ、まあ、他の生産職の出番を無くさないでやって欲しいって所なんだよ。最終加工まではやらないでくれると助かるんだが?」


「その話はレイル君と詰めてくれたまえ。僕が介入できることじゃないしねえ」


「ん? まあ、指定されたらそこまでの加工と言う事でなら大丈夫だ。ただまあ、時間の兼ね合いもあるからな。ガメリア町にいる間って事にしておいてくれるか? またダンジョンに潜らないといけないからさ。猶予はどの程度にするか?」


「貴方が作っている間に、こっちはゴブリンの集落を潰しているから問題ないわよ? 存分に作っておいてくれて構わないわ。こっちはこっちで欲しいものがあるんだし。その辺も上手くやっておくから心配しなくても良いわよ?」


「だそうだ。ロゼリアはどの位の滞在を考えているんだ? そっちの予定に合わせることも出来るし、加工でき次第って事も出来る。その辺は任せても良いと思うんだが?」


「とはいってもねえ。レイル君の時間を使う訳だし、無制限にって訳にもいかないよねえ。こっちの都合もあるんだし、10日程度が良いんじゃないかい? 何処までの加工依頼が出るのかは知らないけど、生産職の本分でもある生産活動なんだ。存分に稼いでくれて構わないんだよ?」


「勘弁してくださいよお嬢。他の生産職を泣かす気ですかい? 全部は無理って話だぜ? まあ腕のいい生産職が作った方が冒険者に取っては有難いのかもしれないけどな? それだけでは済まないって事も考えて貰わねえと」


 まあ、そうなるだろうな。腕の良し悪しが関わってくる仕事を受けすぎるのも考えものなんだよ。ゲーム時代も同じなんだけど、腕がいいと言う事は、仕事が舞い込むって事なんだよ。当然だけど、競合先があるし、素材だって全部をそっちに回したは良いが、生産力が追いつかないって事もあり得るんだよ。たかがゲームでもそうだったんだ。現実だと本当にシビアになってくる。


 1人以外要らないんじゃないか。そうなってくると、世界的に悪いんだ。流れが悪すぎる。1人に依存しすぎることは、決して良い事ではない。出来れば、最高級品を作れる生産職が職人の1%くらいは欲しいんだよ。ただ、それ以上でも後進が育たないし、それ以下だと装備なんかが回り切らない。結局はダンジョンでレシピスキルとどれだけ入手できるのかにかかってくる訳だ。ダンジョンに行かなければならない理由が増えるだけなんだよ。


 かといって、今の俺の生産力を使わないというのはもっと悪手なんだよな。このガメリア町に強い冒険者を集めるって意味では、生産職の力が必要になってくる。いずれ開拓をする予定なんだから、今のうちに強い冒険者を確保しておく方が良いんだよな。


「強い冒険者を集めるってのは良いが、本当にそんな事をするんですかい? こっちとしては有難い話ではあるが。要するに領地持ちの商人に成れるって言うんだろう? 税も何もかも決めて良いってなるなら、そりゃあ利益が大きくなるようにさせてもらうが、如何せん話がデカすぎる。それにだ。本元にも確認を取らないといけないが、……向こうの方は、えらいことになっているって知っているか?」


「まあ、話が大きくなることは解るし、貴族並みの権力を得られるんだから、得しかないとは思うんだけど、それはそっちで詰めてくれればいいんだが。それよりも向こうとは?」


「レイル君? 向こうって言われたら1つしか無いだろう? レイル君も関わって来たじゃないか」


「ロゼリア、それはレイルには厳しい。多分だけどもう忘れている。ダンジョンの事しか考えてないとキッキリア町に居た時から思っていた」


「うむ。こちらもそう思っていたところだ。多分だが、レイルとエイミーは忘れてしまっているぞ」


「あ、あたしもですか!? 確かに心当たりはありませんけど……」


「……規格外が2人も居たのは想定外だけど、スタンピードがあったでしょう? あれがまだ収まっていないのよ。それを忘れたとは、言うんでしょうね。ダンジョンの事しか頭に無かったんでしょうし」


「はあ? スタンピードは終わった話だろ? ……ちょっと待て。え? 完全鎮圧が失敗して、そのまま放置しているのか!? そんな馬鹿な事があるのかよ……。幾らお貴族様でもやって良い事と悪い事があるだろうに。期待はしてなかったけど、普通に全力の軍隊を送り込んだら終わる話じゃねえか。そんな事を考える事すら忘れてたわ。え? そんなにお貴族様が無能な訳? ちょっと予想を軽く下回ったんだけど?」


 驚くような事を言わないでくれよな。クレメリア町では、失敗したかもしれない。けど、全力じゃなかったんだろう? たかが魔物と油断していただけなんだろう? 全力で挑めば、スタンピードを解決できるんじゃないのか? 流石にそのくらいの戦力は持っているだろうし、1度失敗したんだから、2度目は全力で阻止しないと、面子がどうのこうのと五月蠅いお貴族様だぞ? 失態に失態を重ね塗りする訳がないじゃないか。


「……やっぱり知らなかったのね。あれからも情報収集をしていたけれど、ルッテンドルフ辺境伯家の領地で、スタンピードによって落とされた町は合計で7か所あるのよ? 現在進行形で被害が拡大していっているわ」


「お嬢の盟友さんよ、それは情報が少しばかり古い。つい最近も落ちたばかりだ。だから全部で8か所落とされている。まあ、楽観視は出来ねえよなって話をしていたのと、エデリオ商会の本元を向こうに置いておくのも怖くなってきたから、こっちに移そうかって話も出てきている。被害は今も拡大中だぜ? ここから6日行ったロッテルベル町が落とされたのがついこの間だからな。徐々にこっち側にも広がっては来ているんだぜ?」


「はあ……。何処まで無能を晒すんだろうな……。これだから無能は困るんだよ……」


 何で? 普通に鎮圧しろよ。出来ないとは言わせないぞ? 冒険者も結構な数動員して、兵士もがっつりと投入したら終わる話だろうに。何で終わらさないの? 馬鹿なの? 馬鹿なんだろうな。俺なら直ぐにでも終わらせるのに。戦力を集めてドンするだけで終わるんだから、とっととやればいいのに。

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― 新着の感想 ―
クラフトマンがレベル上げするのつらそうですね ゲームではどうなってたんだろう 質の悪い品でもNPCが買い取ってくれていたんだろうけど、現実は非情だよな 工房を建てて親方として弟子を育てるのがいい気もす…
もう他の人達じゃ解決は無理そうだし、 統率種を倒しに行ったほうがいいな
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