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OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
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「お前たちがこのダンジョンを攻略したって奴らか。……若いな。本当にダンジョンを攻略したのか?」
「ええ、これが地図になるわ。検証は冒険者ギルドで行ってもらえると助かるわね。100層あったわよ? それで文句は無いでしょう?」
「あ、地図は写すだけにしてくれよ? こっちも使うんだから。というか、まだ地図じゃないし。落書きだし。100%以外は地図って認めないからな?」
「今はそんな事を言っている場合じゃないんだけどねえ。とりあえず、証拠書類としては足りるでしょ? 完全な地図にしてからでも遅くはないとは思うけどねえ」
「……100層か。結構な時間がかかるな。検証は出来なくはないが、危険が大きすぎるな。冒険者ギルドから職員を派遣するのも難しい。そもそもボス相手に勝てるのかどうかも怪しいからな」
パーティーが整っていれば、簡単に倒せるんだけどな。まあ、天職だけでパーティーを組むとなると、途端に難しくなる。流石に天職だけの編成では厳しいだろうとは思う。バトルマスターなら簡単なんだけどな。そういう訳にはいかないだろうし。職業を点々としている人じゃないと転職に意味があるなんて知らないだろうしなあ。貴族様は知っているんだろうけど。
その後はボス部屋の魔物はどんなのだったのかとか、色々と話をさせられた。情報収集は大切だからな。それで地図も写すって事で作業をしてもらっていた。不完全な地図を写してもあまり意味がないんだけどな。最短ルートしか解らないんだし。特にこういうダンジョンでは、寄り道の価値が高いんだよ。ポーションを作るには必須だったりする。MPポーションは必須だ。それらの素材は確保しておく方が良いんだよ。
「さて、記念すべきダンジョン攻略で、打ち上げだな。最初はしておくべきだと思う。まあ、今後は休みを挟みつつ、毎日攻略することになるんだけど、まずは初めての攻略を祝う事だ。では、コップを持ってくれ。乾杯!」
「「「「「乾杯!」」」」」
「それにしても、エイミーは凄かったわね。何でも出来そうな感じがしていたわ」
「えっと、アリの巣の攻略を何度もやっていたのが大きいと思います。そんなに大差がないと思いましたし。罠がある程度で、道とかは似た感じでしたからね」
「いや、アリの巣は一本道だった。それとは難易度が違うぞ。こちらもなんとかついて行けたが、あそこまでスムーズに攻略出来たのはエイミーのお陰だ。胸を張って良い」
「そうだねえ。流石にアリの巣とは感覚が違うとは思うけど、本人の感覚だからねえ。こればっかりはどうしようもないんじゃないかな。今後もこの調子で攻略してもらえると助かるよ。宝箱から良いものが出ているんだし、今後も沢山良いものを当てられれば、お金にも困ることはないんじゃないかな。今でも十分に困ってないけどねえ」
「そうね。お金には困っていない。けど、お金は幾らあっても良い」
「そうよね。お金は幾らあっても良いもの。単純に高価な物を買う時だってあるんだから。……なんでも作る奴が居るけどさ」
「何でも作れるが、素材が無いと無理だからな。流石に素材が無いとどうしようもない。素材さえあれば、なんとかできるとは思うけどな」
錬金術師は生産職だ。ものづくりは任せてくれ。希望するものは作れるとは思う。まあ、芸術系に関しては、ちょっと専門外ではあるんだけど。そういうのは才能とは別の事も多いし、スキルでどうにかなるものでもないんだよな。才能では片付けられない様な芸術品を作る人だって居るんだ。こればかりはどうしようもないんだよな。俺は芸術品に関しては苦手である。
「それで? 今後はどうするの? ダンジョンを攻略するのは良いとして、何を目標にするのかが問題になって来るでしょう?」
「そうだな。ダンジョンを攻略するのは出来るだろう。辞め時が解らないと言う事を除けばだが」
「辞め時か。それはある程度のレシピスキルが揃ったらって感じになるだろうな。今までも十分に魔法やスキルを使ってきていると思うが、ダンジョンで得られるレシピスキルの方が優秀な場合が多いんだよ。それらをなんとしてでも活用するんだよ。それを手に入れられるかどうかが勝負になる。その後は未開地の探索をして、良い場所を拠点に選んで開拓をすると。そうしたらそこを拠点に更なる未開地にって感じになるんじゃないかな。エデリオ商会には出来た村の運営を任せることになるとは思うけど、とりあえずはそんな予定でいる。最終的には秘薬を求めて未開地をさまよう事になるんじゃないかなって思っているな。それが最終到達点になるとは思う。まあ、開拓した町は、こっちの好きにさせて貰っても構わないだろうから、しっかりと教育を行う予定では居るんだけどな」
「教育って、何をするつもりなの?」
「転職を勧める。そして、色んな人材を確保する。それが出来れば、未開地の開拓も簡単に出来るだろうしな。最終的には辺境伯家から独立しても良いんだし。そのくらいの事は出来ると思うぞ?」
独立国を作るのも一興だな。まあ、そこまで寿命が持つかどうかなんだけどな。良い感じの狩場を見つけられたら、レベルを上げるのも簡単なんだし。問題は住民全員がそうしないといけないのかって所なんだけど、流石にそれはしないでも良いかなって思っているんだよ。天職で出来る事をするだけなら、そこまでする必要はない訳だしな。天職とやりたいことが違う場合はなんとかしてもらわないといけないけど。それでもレベルを上げるだけなんだし、簡単だとは思うんだよね。
「簡単に言うけど、良いの? こんなことは秘密にしておくべきことなんじゃないの?」
「いや、皆に知って貰ってもいいだろうとは思うぞ。優位性を保つために、今は教えないけど、その後の事については、教えても問題ないかなって思うんだよな。レシピスキルの回収も必要になって来るし、教えないと文明レベルが止まるからな。特に良い金属を作ろうと思うと、錬金術師が必須になって来るし、レシピスキルが無いと、合金も作れないからな」
秘密にする様な事でもないからな。今は黙っておいた方が良いとは思うけど、それなりの強さになってきたら、教えて後進の育成の時間に当てたいとは思うしな。後進が育ってくれないと困るんだよ。俺たちが死んだ後の事も考えてやらないといけないと思う。それでも良いという判断は出来ないからな。町を起こすのであれば、そのくらいの事は考えておかないといけないだろうとは思う。
「まあ、秘密を独占するのもなんだしねえ。その内教えることになるのは解っていたけどねえ。でも、未開地の開拓って、本当に出来ると思うかい?」
「出来ると思うぞ。そこまで難しい事ではないんだよ。そこまで遠くに作る訳じゃないんだ。精々が歩いて1日前後の所になるだろうしな。そこまで奥地には行くつもりはない。もっとも、泥鉄鉱山は越えないといけないとは思っているけど」
「十分遠い。移動だけでもかなりの時間がかかると思う」
「そこは工夫次第だな。やり方は幾らでもあるんだよ。トンネルを作ったりとかな。まあ、安全確保に人材を使う事にはなるんだろうけど」
出来ないことはないとは思うぞ。色々とやってやろうじゃないか。まあ、まずは良いレシピスキルを集める事から始めないといけない訳で。それが出来て初めて開拓に進めるんだからな。自分たちの町を作るんだ。それはそれは良い町を作らないといけないだろう。




