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  作者: ルケア


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OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「な? 簡単だっただろ?」


「……そうね。感想としては、簡単だったわ。何でこれで攻略が滞るのかが解らなくなってきたけれど。ここまで苦労は、そうしていないものね」


「うむ。まさか思いっきりハンマーで振り払うだけで終わるとは思っていなかった」


「カエデ君はまだいいよ。僕なんて回復した覚えがないからね。あれは速度で翻弄してくるタイプの魔物だから、AGIを強化すれば良いのは解ったよ。解ったけど、それで終わるなんて思わないじゃないか。本当に何もしていないのと同じなんだよ」


 あんなに強キャラ感があったボスが、あっという間に片付けられて、皆が呆然としている。まあ、そりゃあね? 武器の性能を考えればこうなるのも当然なんだよ。これでもまだ聖ミスリル銀でしか無いからね? これが神鋼になれば、もっと強くなるんだよ。


「そんな事よりも、素材の確保と宝箱だ。素材は綺麗なままで手に入るし、ちょっとは血抜きをしないといけないけど、それは後でも出来るから、まずは宝箱だ。回収して見たい人!」


「……何でそんなテンションで居られるのかしら?」


「解りませんが、まあ、良いんじゃないですか?」


「な、なら一撃で倒したカエデさんが開けるのはどうでしょう?」


「こちらがか? 問題無いのであれば開けさせて貰おう」


「良いじゃないのさ。どうせまた宝箱を開けるんだ。順番で良いじゃないか。まずはカエデ君が開けてくれたまえ。何が当たっても文句は言わないと誓うよ」


「そうかそうか。カエデが開けるのか。じゃあ、開けてくれ。良いものが当たると良いな」


 初めての宝箱を開ける瞬間は良いものだ。俺も何度も開けさせて貰ったことがあるが、ドキドキが止まらなかったからな。良いものが当たれば、その時はもの凄く嬉しかったし。何とも言い難い魔力があるんだ。宝箱を何度も何度も開けて、流石に驚かなくなっただろうと思う事もある。でも、その度に予想外の物が出てきて驚かされるのだ。こんなものもあったのかと思わない訳がない。特にレシピスキルはな。簡単には手に入らないレシピスキルもあるんだ。今後はそれを狙っていきたいとは思う。


「では。……! これは!」


「おお? おー、マジックバッグだな。中々の当たりの部類だな。これで荷物が更に持てるようになる」


「いやいやいや。レイル君、ちょっと考えてみたまえ。100層のマジックバッグだよ? 今までにない容量になっているに違いないんだ。これはとんでもないお宝だよ。中々なんてとんでもない。これは大当たりさ」


「そうね。かなりの当たりだと思うわ。それで? 容量はどの位なのかしら?」


「ふむ……。インベントリ20万個分だな」


「ほら! 聞いたかねレイル君! マジックバッグなんてって思っているのが間違いだ。普通は1万もあれば多いと言われているマジックバッグが20万と来た。これは相当な値段になるに違いないよ」


「いや、売らないからな? 俺が居ない時でもダンジョンに潜ったり、開拓事業を始めたら、マジックバッグなんてぞんざいに扱う程数が必要になってくるんだから。とりあえずキープしておく方が良いな。誰か持ちたい人!」


「そ、そんな高級品は無理です!」


「自分も無理。レイルが持ったら?」


「そうか? じゃあとりあえず俺が預かるぞ?」


「……売らないのかい? 本気で一財産になると思うけど?」


「マジックバッグはいくつあっても良いからな。勿論売らない。捨てるくらいにならないと売れないかな。それはまだまだ先の話だ」


 マジックバッグなんてものはなんぼあっても良いからな。インベントリの数だけマジックバッグがあっても良いんだよ。まあ、そんなに貴重なものでもないんだけど。今後必ず必要になるから、当たりってだけで、最終的にはハズレの部類になるからな。なんといってもレシピスキルが手に入らない事にはな。それまで周回を進めていくが。


「じゃあ、帰るか。初めての人は居ないと思うから良いか。ささ、この転移陣に乗ってくれ。入り口まで帰れるからな」


「そんな単純な話でも無い気がする」


「……そうよね。これ、史上初めて使われる転移陣だものね」


「歴史に名を残せそうな偉業ではあるんだけど、偉業が偉業で無くなる日が来るような気がするなあ。誰かのせいで」


 そんなもの、何度も何度も起動させれば良いのだ。ダンジョンなんてものは、攻略するためにあるんだから。そもそもレイドでダンジョンを攻略するなんて舐めているのか? 普通はパーティーで攻略するものなんだよ。そのくらいは出来ても良いと思うんだがなあ。たった100層しか無いんだから。まあ、100層を2周できそうなのはちょっと引くけどな。うん。2周って何でなんだろうね?


 とまあ、そんな訳で、転移陣で帰ったら、直ぐにやることがあるよね。と言う事で、ダンジョンの中に再び潜ります。何故って? 地図が中途半端だからだよ? 完全な地図にしないと売り物にならないじゃないか。


「……ねえ。何でまたダンジョンに入っているのかしら?」


「そんなもの! 地図は地図としての役割を果たさないと意味がないんだよ。1マスかけていたとしても、それは地図じゃない。100%の完成度で地図は地図として完成するんだ。99.999999%であろうとも、かけているのであれば、それはもはや地図ではない。断じて!」


「まあ、言いたいことには同意するけどねえ。まずは冒険者ギルドへの報告が先じゃないのかい?」


「普通はそう。でも、レイルは普通じゃない。それは今まででも解っていること」


 ふっ。俺が普通だぞ? まずは地図を完成させないと意味がないんだよ。だって、検証するにしても、地図は必須だろう? 特に未踏破のダンジョンの地図なんて出されても仕方がないじゃないか。冒険者ギルドに報告するのは地図が完成してからでも十分なんだよ。そんな訳で、探索です。エイミーの探索能力が光る。本当にシーカーが天職なんだなってのがよく解る光景だった。迷いも無く、ただひたすらに道を辿っていくだけ。確かに罠は少ない。それでも、ここまでスムーズに来れたのは、彼女の働きがあったからだと言ってもいい。これは声を大にして言えることだ。誇っていいぞ!


「そんな訳で、ダンジョンは攻略したわ。ダンジョンは100層あったけれど、何事も無く攻略出来たわね。これがその時の地図よ。是非とも攻略して欲しいわね」


 ちょっと待とうか。何故に俺たちは冒険者ギルドに報告をしているんだ? まだ地図が完成していないのに。まだ不完全な地図なんだよ? それなのに何故に報告してしまうのか。


「ちょっと待ってください! ギルドマスターに話を付けてきます!」


 そして、大慌てで確認に行く受付嬢。ギルドマスターにあう必要は無いと思うが? まだ地図が完成していないんだから。地図が地図として世に出て行くには、完成していないと意味がないんだが?


「何にも解って無さそうだねえ。解るかい? 僕たちは偉業を成し遂げた訳だ。それは事実。このマジックバッグが物語っているんだよ。それを報告しないのは駄目駄目だねえ。ギルドマスターが会うってのも納得の話さ。それだけ大きな話だって事を認識して欲しいけどねえ」


「そ、そうですよね! 偉業、偉業なんだよね……」


「あらら、こっちにも解って無さそうな子が。偉業だから安心しなさい」


「まあ、簡単な偉業だったけど」


「うむ。偉業とは何かを考えさせられるな」


 簡単だっただろ? じゃあ偉業でも何でもないだろう? ただ、ダンジョンを攻略しただけじゃないか。それが偶々最下層に行った事がないってだけでさ。そこまで難しくなかったんだから、良いと思うんだけど、駄目なのか?

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― 新着の感想 ―
ゼンリン「わかるー」 ちずは最初はシッカリ確認してるが後半だれると作らなくなるね。
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