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OFUSE始めました。
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ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
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さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
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そんな訳で、ダンジョンだ。ダンジョンに行かなければならない。出来れば100層あって欲しいとは思うけど、まあ、それは潜ってみてからのお楽しみだ。順に地図を作っていって、最短距離を求める。そこから階層を更新していって、最終的にはボス部屋を攻略すると。そういう手順になる。なお、ボス部屋を攻略すると、確定で宝箱が出るので、これから何が出てくるのかという所が面白い訳なんだよ。もしかしたらマジックバッグも出てくるかもしれない。容量もマジックバッグごとに違うらしいし、インベントリ数千とかあってくれると嬉しいんだけど。数万ならもっといい感じなんだけどな。マジックバッグを借りた時に仕様を確認してあるが、向こうのマジックバッグは312個のインベントリだったのは解ったんだよな。中々に拡張性があって良い事だと思う。荷物がそれだけ持てると言うのは大きいからな。
「まさか、該当の町が隣町だとは。拠点にするにしても、良い場所が拠点になってくれたなあ。是非ともダンジョンも美味しいと嬉しい。そんな訳で攻略していく訳なんだけど、ダンジョンの概略って解っているのか?」
「ダンジョンの概略は、何層かは不明、獣系統の魔物が出現する、罠は少な目。こんな所かしらね? 知っている情報だとその程度ね」
「凡そ見当は付いたな。80層まであれば、幻級のポーションまでなら作れるな。素材はあるはずだし、鉱石や魔石は望み薄だな。無い訳ではないけど、基本的に獣系の魔物が出てくるなら鉱石は期待できない。まあ、ポーション各種が作れるだけでもかなり有用ではあるんだけどな。素材巡りも結構忙しくなる感じだな」
「……そう。まあ、良いんじゃないかしら? ポーションや他の薬に関しては、幾らあっても邪魔にはならないもの。必須の物が手に入るなら良いんじゃないかしら?」
「そうだな。それじゃあ、エイミーのお手並み拝見だな。罠も少ないって事だし、油断していなければ大丈夫だ。即死する様な罠は基本的には無いんだし」
「わ、解りました。頑張ります!」
即死罠は無い。ダメージトラップで、継続ダメージを与えるものはあるけど、即死ではない。……痛い罠は結構ある。なので、出来れば回避していきたいとは思うんだけど、エイミーが天職がシーカー。だからある程度はなんとかなると思うんだよな。必要なDEXもそこまで低くは無いんだし。最悪、DEXを強化する何かしらを作れば解決するので、問題にはならないはずなんだよな。
「じゃあ、とりあえず今日は10層までのマッピングを行うか。練習だと思ってやってくれたらいいからな。失敗は付き物だ。とりあえず、これが紙とペンな。間違えても良いから、しっかりと地図は書くこと。最終的には売り物になるんだから」
「あの、何処まで書けばいいとかってあるんですか?」
「その辺はシーカーの基本スキルに任せれば良いからな。大体で解る様になっているとは思うんだけど、なっているよな?」
「えっと、まあ、なんとなくは」
「そうそう。だからなんとなくで良いんだよ。間違えても書き直せば良いんだし、何度も間違っても良いんだよ。そんなものだからさ」
そもそも地図を1から書くのであれば、間違わずに描ける方が異常なのだ。ダンジョンの地図なんて、何度も書き直して当然のものだ。間違わずに描けるなら、余程の才能があるんだよ。そこまでの才能は求めてないので、普通でいいんだよ。普通で。
「敵は基本的にカエデが相手してくれ。素材としても使うかもしれないから、手加減はしてくれ」
「いや、そういうのは苦手なんだが……」
「それも練習の内だと思ってくれればいいさ。気楽に行こうな?」
「ダンジョンなのよね? 気楽に行っていいのかしら?」
「良いんじゃないかい? なんだかんだ言っても10層ならそこまでの難易度ではないだろうしさあ」
「ですね。気負い過ぎる方が問題になるかと思います」
そんな訳で出発です。まあ、10層なんてそこまで大したものじゃないんだけどな。ダンジョンもそこまで意地の悪いものは無いんだし。死角があったり、微妙に曲がっていたりと、そんな意地悪なダンジョンではないんだよ。……出てくる魔物が獣系統なら、そこまで注意しないといけない訳では無いんだよなあ。これが悪魔とかになってくると、かなり要注意になるんだけど。獣系なら何ともないな。
初めはそこまで進めないであろうとは思っていたんだけど、エイミーはずっとスライムダンジョンに潜っていただけあって、ダンジョンには慣れていた。そして、地図もそこまで難易度的には高くないので、すらすらと描いていっている。時折出てくる魔物については、カエデが壁に叩きつけて終わるので、楽勝である。まあ、雑魚しか出てこないんだから問題なしだ。
そんなこんなで、お昼ご飯を食べる時には、7層目までの地図が完成していた。……思っているよりも早いんだよなあ。エイミーが割と優秀。地図も初めはおっかなびっくり描いていたんだけどな。それも1層目の途中でもう慣れたようだし。すいすいと描いていっている。後は採取地点の記載も忘れない。6層目に良い感じの薬草地帯があったので、根こそぎ採取。ダンジョンの資源は定期的に回復するので、こういうのは全回収するに限るんだよ。毎日様子を見に来る予定ではあるけど、毎日採取できるならどれ程有難いか。結構ポーション各種は揃えておいた方が良いんだよ。特にMPポーションは必須なんだよなあ。
気が付けば、帰る時間になった時には、13層目の途中までマッピングが終わっていた。罠も殆どないし、エイミーが罠の解除も簡単にやってくれるので、すいすいと潜っていけた。とりあえずはこの調子で50層までは行きたいかなって感じだな。引き返す道のりがそこまで遠くないんだよ。なんか、階段の近くに階段があることが多くてさ。これなら攻略が簡単なんじゃないかと踏んでいる。ここまで階段に近いのに、何で最後まで攻略出来ていないんだ? 地図があれば、そこまで苦労しないと思うんだけど。そもそもダンジョンなので、シーカーは連れて行くのが当然だ。それを怠らなければ、割と簡単に攻略できるような気がするんだけど。
「なあ、思ったよりも簡単なダンジョンだぞ? 何でこれが攻略されていないんだ?」
「ダンジョンだからってのが1番ね。貴方が思っているよりも、ダンジョンって危険なものなの。そもそもシーカーが必要不可欠なのは知っているけど、基本的には戦闘では役に立たないわ。だから、シーカーが歩くよりも先に、騎士なんかのタンクが歩いて道順を決めるのが普通なのよ。エイミーはシーカーでありながら、タンクも出来るから、その辺の道を選ぶのに、迷いが無いのよね。罠も解除できるし、シーカーを先頭で歩かせるだけで、こんなにも簡単に地図が出来上がるとは思っても居なかったのよ」
「何でも出来る人が先頭を歩くだけで、こんなにも違うのかと思っている次第です。まさか散歩の様な気分でダンジョンを歩けるとは思いませんでした」
「ここまで難易度が変わるんだねえ。これならダンジョンも楽勝なんじゃないのかい? 良いペースでダンジョンの階層を更新していっているし、これはもう楽に攻略出来そうだねえ」
普通の攻略の筈なんだがな。画期的な何かをしている訳でもないんだが。これが普通のダンジョン攻略なんだけどな。シーカーが道を決めるのは当然の事だろうに。今までどうやって攻略してきたのかが、逆に気になって来るな。




