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OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
「と言う事で、今日も今日とてアリの巣の駆除を行います。準備は良いか?」
「勿論。転職も皆終わっているしね」
「レベルを上げてやれば良いだけって言っても、結構経験値は無駄にするんですよね?」
「上限で即転職という訳にはいかないからな。こちらもそのことは承知しておかなければならない」
「そもそもパーティーを組むのに大体の人はレベルが上限までいっている。無駄にしているって考えているのは、転職を前提にしているから」
「そうだねえ。転職しないでも良いと思っている人にとっては、経験値が無駄になるなんて考えもしないだろうからねえ。意識が変わってきた証拠だねえ。まあ、まだ実感は湧かない訳なんだけど」
実感が湧いてくるにはもう暫くかかるだろう。2次職が現れてから初めて、ああ転職って意味があったんだって思えるようになるからな。それまでは中々意識が向かないんだよ。普通転職しようなんて思わないんだから。ある意味転職をするのは少数派なんだよ。それも全部の1次職を熟すなんて事はまずしない。例えばソルジャー職ならランサーとソードマンのどちらかを選んだら、普通は転職しない。だって、武器が変わるんだもの。お金が必要になってくる。それを良しとするのかどうかなんだよな。武器だってタダではない。ならば試してみるかって事には中々ならないんだよ。
そもそも1次職なんて2次職までの繋ぎとしか考えていないゲームプレイヤーならともかく、こっちはそれに合わせて天職なんてものもあるんだ。まず転職なんて事には思い当たらない。そう言う事になっているんだろうと思う。お貴族様以外は。お貴族様は知っていることだとは思うけどな。そのためには、色んな事をやっていると思うぞ。非常に腹立たしいが。優越的地位の乱用だと思う訳だ。平民にもその知識を与えればいいのにな。何で知識を与えようとしないのか。それが解らない。在野の人たちが強くならないと、今回みたいな事が起きるんだよ。
「じゃあ、予定通りに行くぞ。エイミーを先頭に突撃体制。アリの巣に入ったら俺が殿をするから、エイミーはどんどんと進んでくれ。今日も1つのアリの巣を潰していくぞ」
「了解しました!」
「さて、今日も稼がせてもらおう」
「結構な収入になっているからねえ。ここまで美味しいとアリの巣を潰すのも悪くないねえ」
「そう言えば、ロゼリアは実家に連絡を取ったの? どうやって取ったのかは知らないけど」
「取ったよ。なに、手紙をしたためたまでだ。それを冒険者に持っていってもらえば良いだけの話。依頼を出して、実家に手紙が届くようにしたよ。後6日もすればこっちに辿り着くさ。その時に皆を紹介するよ」
「商人に顔つなぎできるのはいいわね。今後も色々とお世話になるんでしょうし」
「商人としても、優秀な冒険者と繋がりが出来るのは良い事なんだよ? それこそ、未開地の探索に行こうだなんて思っているパーティーを探すのは難しいんだ。僕だってそのつもりでパーティーを探していたし。こういうのは利益を分かち合う関係が望ましいんだよねえ」
「まあ、商人については後だな。先にこっちを優先しよう。さあ、早速アントが群れを成してやってきたぞ。メイジ職は蹴散らしてくれ」
「了解したよ。任せてくれ」
「解っているわ。遠くに飛ばし過ぎない程度に、でしょう?」
「そう言う事だな。じゃあ任せた」
戦闘はつつがなく終わっていく。アントも結構な量が居るし、相手には困らない。たんまりと討伐部位と素材をゲットして次の目標へ。そして、アリの巣を攻略していくのだ。アリの巣は結構おいしいし、どんどんと潰せるのであれば、潰してしまうのが良いんだよ。どうせ大量に出てくるんだ。居なくなる心配なんてしなくても良い。居なくなったらその狩場は新たな農地や村が出来るだけなんだよな。まあ、居なくなるまで狩るなんてことは出来ないとは思うけど。どれだけ倒しても、無限に出てくるようになっていると思うからな。その辺はゲームと同じだと思う。減り過ぎれば何処かから補充がされるんだ。見てない所で一瞬で補充がされると思っているんだよ。
多分だけど、開発をするまでは未開地扱いになるんじゃないかな。多分だけど。確実にそうだとは言えないんだけどな。ゲームと違って無限ポップでは無い可能性もあるんだけど、それだとゴブリンの集落の説明が付かないからな。無限に出てくるんじゃないかな。まあ、こうやって増えすぎた場合はスタンピードが起きるんだろうけど。でも、起きて欲しいなんて誰も言っていないんだけどな。数十年も起きていなかったのに、何でこうなるのか。俺がフラグになっているなんてことは無いよな? そんな都合のいい解釈が通用する訳でもないとは思うが。
そんな訳で、今日も1つのアリの巣を踏破した。こっちは58層だった。危険水準を超えている。これは本当に何が起こってもおかしくない状況になっているよなあ。お貴族様もこんなことになる前にしっかりと掃除をしておかないといけないってのに。なんでまたサボっていたんだろうな。原因はお貴族様にあるんだよ。こう言う事はしっかりとしておいてもらわないと。
「階層が深いせいで、無駄に素材が貯まっていくな。全部売ることになるんだけどさあ。これだけでも結構な収入になるけど、それ以上にゴミの山が美味すぎる。今回もレシピスキルが複数手に入っているし、強化は万全だよな。レシピスキルなんて腐ることはないんだから、無限に欲しいまである。要らないレシピは売るのが基本だし、高値で買ってくれるから本当に有り難いよなあ」
「そもそもアリの巣にレシピスキルがあるなんて誰も知らないだろうし、当然の事じゃないかしら? 基本的にはダンジョンから得るものだって教わっているしね。冒険者ギルドでもそんな情報は無かったと思うわよ?」
「ですね。あたしも聞いた事がありません」
「レシピスキルは有用だからねえ。お貴族様が買い漁っているんだ。市場には出てこないねえ。だけど、ダンジョン以外にこうやって手に入れることが出来るだなんて、お貴族様もこう言う事は黙っているよりも、公開してしまった方が良い様に思うけどねえ」
「案外、お貴族様もこう言う事を知らないのでは? その可能性はありませんか?」
「可能性としてはあるだろうねえ。知っていたら普通に兵士を派遣するだろうし。こんな簡単にレシピスキルを回収できるのであれば、知っていたらスタンピードなんて起きないくらいには狩りを行っているんじゃないかなあ」
「それには俺も賛同する。多分知らないと思う。知っていたら独占するのがお貴族様だ。まあ、今回の事で知られた可能性はあるけどな。けど、今更封鎖なんて出来ないだろうし、指をくわえて悔しがれば良いんだよ。本当に封鎖される様な事があれば、俺たちは拠点を移せば良いだけなんだから。別に蟻塚高原に拘る必要も無いんだし。他の場所でも得られるものはあるからな。まあ、絶対に欲しいと思うのは魔石と金属だよなあ。どうにかして入手しないと」
魔石と金属は幾らあっても足りないからな。どれだけあっても足りるなんてことはない。勿論だけど、魔石なんかは売るつもりはない。金属は売る可能性もあるけど、魔石は使い道が多すぎるんだ。自分たちで使うのが基本中の基本になる。そんな有用なものを売る訳がないじゃないか。俺だって使いたいんだからさ。その内レンタル工房も止めて、自分の工房を持つんだろうし、魔石は必須のものになるんだよ。




