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OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
「さて諸君。狩りの時間だ。転職は済ませた。後は狩りを楽しもうじゃないか。武器も支給したし、怖いものは無いだろう。さあ、アリの巣を潰しに行くぞ!」
「まあ、そうなるわよね。普通にレベルを上げるとは思っていなかったわ」
「あの、アリの巣って、強力なアントの上位種が居るって言われているんですけど」
「だが、そのための装備だろう? これなら全てを破壊できそうだ」
「レベルを上げるのであれば、仕方が無いでしょうね」
「だねえ。負傷しても僕が治すさ。問題なしだよ」
翌日は勿論だが、アリの巣潰しだ。アリの巣はアントの巣。結構大きな道が続いているんだよな。大体直径5mくらいの通路がある。すなわち、そのくらいの大きさのアントが居ると言う事である。まあ、そんな事は滅多に無いんだけどな。出てきても3mを超えるアントが居れば大きいなって思う程度なんだよ。
「盾については俺とエイミーが担当する。エイミーは盾に慣れることだ。剣も使えればなおいいが、メインは盾だ。受け流す方がいいぞ。まあ、その盾には未満カウンターが付いているから、生半可な攻撃だと反射するんだけどな。でも、想定外の攻撃がくる場合があるから、しっかりと防ぐか回避する様に。俺も盾をするんだからフォローは任せろ。生産職だろうと戦えるって所を見せてやろうじゃないか」
「こちらはどうすればいい?」
「基本的に俺とエイミーの斜め後ろから攻撃だ。アリの巣は通路になっているから、側面に回るのは難しい。また、俺もエイミーもヘイトを稼ぐスキルをまだ持っていない。だから側面には回らず、斜め後ろからの攻撃を心がけてくれ」
「了解した」
「魔法は常に水属性を使えば良いのよね?」
「アントの弱点は水属性。弱点属性で戦えば良いのが基本になるはず」
「その通りだ。ただ、杖の使用感は気を付けてくれ。今まで以上の火力になるんだ。アリの巣は丈夫に出来ているとは言っても、簡単に崩れるからな。威力は控えめで頼む」
「丈夫なのに簡単に崩れるとは無念だねえ。まあいいさ。目的はレベル上げだけなのかい?」
「いや、アリの巣には他の冒険者の遺品やアントが回収したお宝が眠っている。後はアントはクイーンアントの子供たちのために蟻蜜を貯蔵している。それらを回収するんだ。蟻蜜は甘味として結構な値段で売れるはずだ。積極的に採取していくぞ」
「なるほどねえ。そう言う事。旨味は結構あると。そのためのインベントリって事なのかねえ?」
そう言う事だな。基本的に回収はこちらに任せて貰う。戦闘だけを頑張って貰う事になるんだよ。後はロゼリアにはバフをお願いしている。流石にこちらの面子の前衛では、多少防御力に難があるからな。そのためのヴィクターだ。バフも多少は使えるんだよ。本格的に覚えるのは3次職のカーディナルなんだけど、その系譜がヴィクターである。
そして、今日の為に用意した前衛の装備がこちら。
メギル鉄の剣;STR+8000(要求STR:150)(エンチャント:威力上昇Lv10、全属性攻撃Lv10、耐久性上昇Lv10、魔力の刃Lv10、残影剣Lv10)
メギル鉄の大盾;VIT+8000(要求STR:350)(エンチャント:防御力上昇Lv10、全属性防御Lv10、耐久性上昇Lv10、魔力の壁Lv10、未満カウンターLv10)
メギル鉄の両手鎚;STR+8000(要求STR:1500)(エンチャント:威力上昇Lv10、全属性攻撃Lv10、耐久性上昇Lv10、魔力の刃Lv10、残影剣Lv10)
重力布のグローブ:要求STRを20%に軽減
これで前衛も攻撃力が増し増しになっている筈なんだよ。ちょっとやそっとでは負けないと思うぞ。多少要求STRが足りていなくても持てるからな。まあ、十分な性能を発揮してくれる訳では無いんだけど。まあ、それもレベルが上がれば無問題。どんどんとレベルを上げていくに限るんだよ。
因みに、重力布の作成には魔石が必要である。小魔石が3つ。両手の分で6つ必要になった。必要経費だとしても重い。魔石の鉱山は絶対に見つけたいんだよな。そのための未開地なんだから、期待はしている。
「雑魚はメイジ職に任せるんだ。エイミーとカエデは突貫! 俺は死体を回収しながら向かう。素材を無駄にはするつもりは無いからな」
「解りました!」
「了解した!」
前衛が突き進む。ヘイト管理が出来るようになるのは2次職の騎士からなんだよな。1次職ではヘイト管理は出来ない。だけど、火力で押し切ればそんな事は無意味になる。メイジ職からの魔法が乱れ飛ぶ。アントが面白いように吹き飛んでいくな。……あれは回収できないな。
「出来れば吹き飛ばすんじゃなくて、地面に叩きつけてくれ! 回収できない!」
「解ったけど、思った以上に魔力の操作が大変なんだよね!」
「杖の出力が大きすぎる。加減が難しい」
「イメージとしては真上から叩き潰すイメージだ。自分の思っているよりも照準を上から下へと向けておけばいい。それでなんとか対応してくれ!」
上から叩き潰すように魔法を使ってくれれば、なんとか回収できる位置に転がるからな。それを回収して、とっととアリの巣の中に入ってしまいたい。そうすれば、外のアントは追って来ないからな。中の防衛は中のアントが対応する様になっている。逃げたら外で追われることになるんだけど、後ろからの挟み撃ちはない様な仕様になっているんだよ。
「アリの巣見つけました!」
「突貫する!」
「わわ! カエデさん、あたしの後ろに居てください!」
「遅い! 機を逸するぞ! 多少の負傷は大丈夫だ。ロゼリアが治してくれる」
「だからって突っ込み過ぎないでください!」
「入り口で待機だからな! ちゃんと後続を待てよ!」
挟み撃ちは無いが、突貫しすぎると今度は追いつけなくなるからな。何処をどう曲がったのかが解らなくなる。まあ、あの武器なら多少の敵では相手にもならないんだけどな。心配なので順次アリの巣の中に入り込んでいくんだけど。アントの回収も結構したつもりだぞ。ここからが本番な訳なんだけどな。
「良し、ここからがエイミーの見せ所だぞ。元シーカーの得意分野だ。丁寧に全部のエリアを潰すからな。しっかりと道案内を頼む」
「任せてください!」
こういう時のためのシーカーだからな。スライムダンジョンで使うのは勿体ない。アリの巣の方が活躍できる機会が多いと思うぞ。まあ、この町の冒険者は危険を侵してまでアリの巣には入らないみたいなんだけどな。アリの巣の中の方が強いアントが待ち構えている。……これを放置するとスタンピードが起きるんだけど、この町は本当に大丈夫なんだろうか。というか、もしかしてやばいのかもしれない。とりあえず、まずは様子見で1つ潰してみない事には解らないからな。これで長年放置されている様であれば、完全にやばい。アリの巣が深ければ深いほどスタンピードの危険性が増すんだけど、その点はお貴族様が解っているのかどうかだよな。定期的に処理をしているのであれば、問題ないとは思うけど、処理していなければ、まあ、酷いことになるのは当然だよねって話だ。
「前方から来ます! 数は5!」
「全力で潰してやる!」
「まずは魔法で倒せ! 1体は残してやれよ!」
「そもそもそんな余裕は無いわよ!」
「加減が難しい」
「レイル君、後ろは大丈夫なのかね? 大丈夫でない場合は僕が死ぬことになるんだが?」
「大丈夫だ、問題ない」
「なんか不安な言い方だねえ」
問題ないさ。ちゃんと警戒はしているからさ。それよりも前だよ。前。どんどんと進んでいってもらわないと困るんだから。こんな所で止まっている訳にはいかないんだよ。貯め込んでいるお宝は全て貰おうか!
 




