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OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
「転職ですか? でも、あたしはシーカーで。そのための立ち回りしか知らないですよ?」
「それはシーカーしかやったことが無いからだろう? まあ、立ち回りは多少変化するが、そこまで変わる物じゃない。変化があるとすれば、タンクもやって貰う事になるだろうという所だけだ。タンクの適性が無ければ、アタッカーをやって貰う可能性もあるが、シーカーでしかシーカーの役割が出来ない訳では無い。他の職業でも斥候は出来る。基本スキルがあるんだから問題ないはずだ。出来ないというのであれば、他の人を探すしかない訳なんだが」
「その、タンクは初めてなので、致命的なミスをするかもしれないですよ?」
「ミスはするものだろう? というか、ミスをしない完璧な存在は居ない。誰もがミスをするし、それをカバーするのがパーティーだ。そもそもの話、クラフトマン職の俺がパーティーの役割を熟すのは難しいからな。基本的には荷物持ちとサブアタッカーを兼任するが、本職よりも圧倒的に攻撃力が低い。今は疑似的なタンクもしているしな。要するに、ミスしようがフォローできる味方は居るんだ。というか、それを集めるのが今回の目的だからな。1人に背負わせるような馬鹿な真似はしないつもりで居る。6人全員で戦うのがパーティーだろう? まあ、無理なら7人、8人と増やせばいいだけなんだ。ダンジョンには6人でしか潜れないって決まりはあるし、経験値なんかも7人目とは別のパーティーになるから入らないって欠点もあるが、編成を弄ることで対応は可能だ。その辺は自由に出来ると思う。それならどうだ?」
「7人以上の欠点は知っているつもりです。……解りました。そちらのパーティーに入れてください。転職もします。その、足手まといにならないようにするので、よろしくお願いします」
「うんうん。転職もそこまで怖いものじゃないってのは解って欲しいわね。私も転職を繰り返しているから、不安はよく解るわ」
「え? 転職を何度も? 一体なぜ? あ、基本スキルが多い方が良いからですか? でも、そこまでして基本スキルを増やさないといけないんでしょうか?」
「いや、転職を繰り返しているのはそんな理由ではないな。まあ、大きな声では言えないが、メリットはある。まあ、それもそのうち解ることだけどな。とりあえず、ソルジャー職の1次職、ソードマンに転職してもらおうか。勿論、武器はこっちで用意してある。防具は、自前の物でいいだろうけど、武器は変えるからな。ソルジャー時代も武器は剣だっただろ? それの延長線と思ってくれればいい」
「そう、なんですか? ソードマンでも良いですけど、剣は、その、余り得意じゃないんですけど……」
「最終的には大盾2枚と素手になるからな。もしもアタッカーに適性があったら、そっちでも構わないってだけの話だし、そもそも剣で戦うのが苦手なら、他の1次職でも良いんだが、剣以外は使ったことがないだろう? 素手で戦った経験があるならモンクでも構わないが」
「いえ、武器は剣しかもったことがありません。適正も何も解らない状況です」
「ならとりあえずソードマンだな。そもそもレベル20に上げるだけの作業でしかないから、得意そうな武器が出来たら言ってくれればいい。その武器でなんとか戦えるように成長してもらえれば良いからな。メイジ職よりは大変だろうが、頑張ってくれ」
「メイジ職って全部杖で良いものね。扱う魔法が変わるだけだし」
1次職はこちらも8つ。その内、ソルジャーからそのまま戦えるソードマンが一番楽なんだ。他だと武器を変えないといけないし。そもそも投擲用に作っている武器が剣なので、剣を使うソードマンが良いってだけの話なんだよ。後で武器は作り直せば良いんだけど、面倒でもある。ならば何でも良いから剣を使えた方が楽できるなって思っただけなんだよ。そもそもバトルマスターになったら、武器は何でも使えるので、その時になってから適性を調べ直しても遅くはないんだよな。どうせ何度も転職することになるんだし。ステータスをカンストさせるには、4次職と5次職を行ったり来たりしないといけない。まあ、それについても今度説明すればいいだろう。
「さて、3人になった訳なんだけど、計画を続行するぞ。後はソルジャー職1人、メイジ職2人だ。エイミーに心当たりがあるなら、その人を優先するが、心当たりは居るか?」
「いえ、その、ありません。あたしもあれが初めてのパーティーで。結構上手くいっていたと思っていたんですけど……」
「上手くいっていたと思っている割には愚痴が多かったわよ。でも、そんなものだと思うわよ? 初めから全部上手くいくなんてあり得ないもの。私も何度かパーティーを変えたもの。……最後は見捨てられちゃったけどね。でもそのお陰で今の私があるんだし、受け入れる方がいいわよ?」
「心当たりが無いなら無いでしょうがない。あっても何処かのパーティーから引き抜きをしなければならなかった可能性があるからな。それよりもソロの冒険者を引き込んだ方がマシだ」
「なら、先に受付で聞いてみるのはどうですか? あたしも聞いてみてパーティーに入れて貰った口なので」
「そうなのか? カミラ?」
「私は断然掲示板派ね。見当がついている方が良いもの。条件が書いてあるし、方針もしっかりとしている人が多い印象ね。冒険者ギルドの受付で聞くのは後で良いと思うわ。ソロでどうしても活動したいって人が多い印象なのよね、受付で教えて貰える人って」
「どっちでもいいが、とりあえずは掲示板で見つけるか。やる気がある奴の方が良いからな。積極的にパーティーを探している人の方が良いのは確かだし」
そういう訳で、とりあえず掲示板で探すことに。張り出してある紙は優に300枚を超えており、掲示板以外にも張ってあるわ、重ね張りしてあるわで非常に見つけにくい。その代わり、自分は何がしたいのかをはっきりと書いてくれてある。地方で安定した暮らしをしたいだとか、冒険は程々にして生きていきたいとか、がっつりとお金を稼ぎたい等々だな。様々な理由が述べられている。
「うーん。ピンと来ないな。強さこそ正義って人は中々いないのかな?」
結構生活に関してのパーティー募集が多い。後は何故か知らないが、婚活にも使われている。女性募集だの男性募集だのと制限があったりするんだよな。冒険者同士での結婚が確かに丸いとはいえ、こんな所で婚活をするんじゃないとは思うが。
「そっちはどうだ? こっちは思ったよりも見つからないって感じなんだが」
「こっちはそれなりに候補が居たわよ? そりゃあ話を聞いてみない事には解らないけど、やる気がありそうな人が何人か。とりあえずは5人ほど見つけたわ。今もフリーのはずだけど、基準をどうするかにも因るわね。ここから更に絞り込んでいかないといけないだろうし。そもそも転職をしないといけないって告げないといけないから、これでも減るとは思うわよ?」
「まあ、転職を忌諱しているのであれば、仕方がない事ではあるんだけどな。転職した方が最終的には強くなれるんだから、それに慣れて貰わないといけないし」
ああでもないこうでもないと候補を見繕っていたんだけど、結局見つかったのは8人だった。ここからソルジャー職1人、メイジ職2人に絞り込んでいかないといけない訳なんだけど、面接でもするか? そうしないと決まらない気がしてきたんだけど。集まってくれた人で面接をしてみるか。




