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歴史の隠れ家  作者: 木島別弥
第一章 第二次大戦について
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神聖ローマ帝国に対する産業革命諸国の反乱

 第一次大戦と第二次大戦の大きな民衆の動きは、神聖ローマ帝国に対する産業革命諸国の反乱だといえる。産業革命がイギリスで起こり、それがドイツ、フランスに広まり、西欧の勢力が盛りあがった。ここに、東欧に座し、欧州全体を支配していたオーストリアの神聖ローマ帝国皇帝に対抗する勢力が築かれていったのである。この欧州における力の均衡の歪みは、産業革命諸国の反乱を少しずつ準備した。きっかけさえあれば、神聖ローマ帝国に反乱して、支配者の地位を奪おうと考える西欧の民衆が増えていった。

 結果として、第一次大戦では、オーストリアが敗戦した。第二次大戦では、ドイツがオーストリアを征服した。

 神聖ローマ帝国であるオーストリアは、敗戦する形で国際連盟ができた。国際連盟を主導したのは、オーストリアを倒した側であり、欧米における新しい世界、新しい知恵に対する歓迎の雰囲気が表われていた。

 ドイツのヒトラーは、第一次大戦で一兵卒として入隊して、伍長に出世しながら前線を戦った。これは、後にヒトラーの大きな名誉となった。

 オーストリアの神聖ローマ皇帝は、賢明だ。その支配領域はKISSが示す。広大な影響力を持つ大勢力である。それは、そう簡単には、近代科学にも、近代文明にも、負けはしない。

 ドイツ人は思ったのだ。第一次大戦を戦いながら、支配者は神聖ローマ皇帝であると。民衆である我々の敵は神聖ローマ皇帝の方ではないのかと。それで、第二次大戦で、神聖ローマ帝国と戦い、倒した。しかし、ヨーロッパの外れに位置するイギリスに敗北した。

 ドイツは、第二次大戦の間、ずっと、支配者であるユダヤ民族を虐殺しつづけていた。すべては新しい知恵、新しい時代のためにである。

 第一次大戦の後、ドイツでは、本来のドイツ主義を忘れ、オーストリアを併合しようとした。しかし、オーストリアはドイツ主義を深く理解するものには守られるものであった。ヒトラーは新しくヨーロッパを始めようとした。しかし、戦争によりヒトラーが死んだことにより、ドイツは新しいヨーロッパをあきらめ、かつてのドイツ主義を再興して、オーストリアを独立させた。こうして、神聖ローマ帝国は存続した。


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