表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
歴史の隠れ家  作者: 木島別弥
第四章 中世の戦争について
11/12

鎧の愚かさについて

 鎧は愚かである。鎧が存在するのは人類の愚かさの証拠でしかない。

 盾や鎧は、弓矢を防ぐために使う。我が国の鎧は木製であり、それは弓矢を防ぐためである。だから、我が国の鎧はまだわかる。

 弓矢を防ぐのに最も良いのは、大きな盾を前と上に掲げることである。弓矢を防ぐために大きな盾を持っている軍隊は強い。

 しかし、ここで注意が必要だ。槍や剣で戦うとなったら、盾も鎧も装備していない方が強いのである。

 はっきりいおう。鎧は装備するだけ弱くなる。

 板金鎧は、槍や剣を防ぐことはできない。剣は鎧を切り裂ける。槍は鎧を貫ける。ハンマーは鎧を叩き壊せる。さらに、鎧は重くて動きにくいため、装備するだけ弱くなる。

 鎖かたびらや丈夫な布は、動きやすいし、装備すると少し身を守る効果がある。

 弓矢を防ぎ、敵の弓兵に近付いたら、盾を捨て、武器を両手で持って戦うべきである。この盾を捨てるタイミングは、それぞれの兵士の強さに関係する。敵兵を倒したら、また盾を拾い弓矢を防ぐ。

 板金鎧を装備している者がいたら、「ああ、弱い兵士なんだな」と思えばよいのである。板金鎧なんて装備していたら動きにくいから、簡単にやられてしまうだろう。

 鎧は弱い装備である。鎧は着ない方が強い。鎧を着るべきだというのは中世の戦争のまちがった知識である。手甲、小手、具足、すべて弱い装備である。身を守るには武器を持ってすればよい。手甲、小手、具足などを身に着けるのは動きにくくなり、弱くなるだけである。生活の快適さも落ちるため、装備するとストレスが増える。よいことがない。

 このように、鎧の装備にはとにかく気を付けることである。鎧なんてものが存在するのは、人類の愚かさでしかない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ