鎧の愚かさについて
鎧は愚かである。鎧が存在するのは人類の愚かさの証拠でしかない。
盾や鎧は、弓矢を防ぐために使う。我が国の鎧は木製であり、それは弓矢を防ぐためである。だから、我が国の鎧はまだわかる。
弓矢を防ぐのに最も良いのは、大きな盾を前と上に掲げることである。弓矢を防ぐために大きな盾を持っている軍隊は強い。
しかし、ここで注意が必要だ。槍や剣で戦うとなったら、盾も鎧も装備していない方が強いのである。
はっきりいおう。鎧は装備するだけ弱くなる。
板金鎧は、槍や剣を防ぐことはできない。剣は鎧を切り裂ける。槍は鎧を貫ける。ハンマーは鎧を叩き壊せる。さらに、鎧は重くて動きにくいため、装備するだけ弱くなる。
鎖かたびらや丈夫な布は、動きやすいし、装備すると少し身を守る効果がある。
弓矢を防ぎ、敵の弓兵に近付いたら、盾を捨て、武器を両手で持って戦うべきである。この盾を捨てるタイミングは、それぞれの兵士の強さに関係する。敵兵を倒したら、また盾を拾い弓矢を防ぐ。
板金鎧を装備している者がいたら、「ああ、弱い兵士なんだな」と思えばよいのである。板金鎧なんて装備していたら動きにくいから、簡単にやられてしまうだろう。
鎧は弱い装備である。鎧は着ない方が強い。鎧を着るべきだというのは中世の戦争のまちがった知識である。手甲、小手、具足、すべて弱い装備である。身を守るには武器を持ってすればよい。手甲、小手、具足などを身に着けるのは動きにくくなり、弱くなるだけである。生活の快適さも落ちるため、装備するとストレスが増える。よいことがない。
このように、鎧の装備にはとにかく気を付けることである。鎧なんてものが存在するのは、人類の愚かさでしかない。




