博士、ジンギスカンを求む
ここはとある異世界。
その異世界の僻地の村。
「キャリー君、羊肉を買ってきてくれんか。午後から村人の皆で焼き肉をしようではないか。酒も出来れば頼む」
一見、鬼畜に見える博士だが優しいこともある。今日は村人全員で焼き肉をしようというのだ。
まあ、博士と素子ちゃんの為の稲作をしているのだから、博士から労うのは当然なのだが。因みにご飯はこの国の人には人気がない。「いいね」くれるのは10人に3人くらい。ご飯を普及させるにはおかずの発展も必要だろう。
「え? 羊肉? なんですかそれ」
衝撃である。
キャリーは羊肉を知らない。博士と素子ちゃんはギルドで『羊皮紙』を見ている。それは羊の皮で出来てる紙。この世界で普通に使われている紙。
なのに肉が出回ってない。
「キャリー君、羊の肉じゃよ、羊」
「あの、羊って・・・・」
マジだ。
キャリーは羊肉も羊も見たことがない! 羊皮紙はあるのに!
顎に手を当て考え込む博士。
「もしや・・」
「どしたの? 博士」
「素子君、これは由々しき事じゃ。羊皮紙の謎を解き明かさねばならん!」
「ちょっと待ってね博士」
素子ちゃんは胸元から聖女ファンクラブ会員カードを取り出して、どこかにメッセージをうち始めた。
ひこーん!
「会長から返事きたよー。会長が紙屋さん教えてくれるって」
「おお、でかした素子君! では行こう。準備したまえ素子君、キャリー君」
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ここは王都の格安アパート。つまりキャリーのアパート。
王都の拠点として色々便利なので解約はしていない。家賃支払いは博士。
部屋のなかで博士がさっき買ってきた羊皮紙10枚を鑑定している真っ最中。
羊皮紙は一枚あたり千Gもする高級品。それを10枚買ったのだけれども、少しでも安く出来ないかと素子ちゃんが両腕で胸の谷間を押し上げて『うっふん!』と店長に値引き交渉挑んだがダメだった。何せ店長も紹介してくれた会長と同じBカップ至上主義。当然キャリーのAAカップでもダメだった。
10枚の羊皮紙の鑑定が終わり、改めて肌触りを確かめる博士。
「うーむ」
「なんか解ったんですか?博士」
「うむ。まずこの皮は全てオスじゃ」
「ふーん」
「遺伝子的には猫に近い」
「え?羊じゃなくて?」
因みにキャリーは話についていけない。聞いてるだけ。
「そして、この10枚のうち、4枚が同じ遺伝子。他に3枚が同じ、残り3枚はバラじゃ」
羊皮紙はA4より少し大きいサイズ。それ一枚だけでも猫一匹からとるのもやっと。
それが4枚とれる大きさの猫なんて見たことない。
「キャリー君、猫は知ってるかね?」
「ええと、山に住んでる獣ですよね。すばしっこいやつ」
「うむ。我々の知ってる猫もそうじゃ。おおきさはどのくらいかね?」
「ええと・・」
キャリーは両手で大きさを示したが地球の猫とほぼ同じだ。多少の差はあっても同じようなものと思われる。
「ううむ。これは面白くなってきたぞ。益々調べなければならんのう。では紙屋に行くぞ」
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「あれか」
三人の眺める先には商隊の二頭立て馬車が二台。商人は四人いた。
紙屋の店長の話では、植物紙は東の意識高い系の国から輸入。
羊皮紙は謎の商人が定期的に売りに来る。
生産国は秘密とされている。たまに突き止めようとこっそり後をつける者も居るが1人も帰ってこなかった。どうやら殺されたのだろう。高級品の秘密に手を出す者は許さないと言うことだろう。
だから店長も深追いはしない。入荷するならそれでいい。
そしてその問題の商隊がそこに居る。今、彼らは食堂で飯を食っている。
今なら・・
「やれ!」
「らじゃー!」
博士の指令で素子ちゃんはこそこそ歩いていき、発信器を商隊の貨車に貼り付ける。今回も次元ステルスマントが大活躍。
すると博士のスマホ(仮)のマップに赤い点が映る。
「よくやった素子君。後は、こっそりついていくだけじゃ」
「あの博士、彼らは馬車です。どうやって尾行するのですか?」
「おお、そうじゃ。キャリー君、馬を借りれるか?」
「ええ、補償金を払えば一見さんでも借りれますが、大丈夫ですか? 私は元騎士なので乗馬は大丈夫ですが、お二人は? 馬はせいぜい2人乗りですが」
当たり前だが博士も素子ちゃんも乗馬などしたことがない。
数日かかるなんて事も有るかもしれない。水と食料を積むことを考えれば3人は無理。
「仕方ない、素子君はこれで帰りたまえ。ほれ、無駄使いするでないぞ」
そういって博士は素子ちゃんに小遣いを渡し、素子ちゃんは居残りが決定した。
小遣いは多分全部使いきる。
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「どうやらここか」
尾行2日目、商隊が馬を貨車から外し馬小屋に率いれる。
どうやらここが奴等の本拠地。思ったより大きな村。途中二度程、隣次元を通過した。結構遠いしここはキャリーも知らない土地。
馬を遠くに繋ぎ、二人はステルスマントで村に近づく。
変な村だ。
やけに建物が長いし、それが何棟もある。
「博士、これは?」
「うむ、ここは村ではなく家畜を育てる施設じゃ。肥らせたい家畜は放牧せずに屋内で閉じ込めて育てる事が多い」
「肥らせる・・」
「そう。だが、本来猫は肉食だから養殖には向かん。餌の肉が高くつくでな。安く飼うなら草食動物がいいじゃろう。それに本来なら小さな猫は皮が小さすぎるから紙には向かん」
「はあ、なんとなくわかります」
博士とキャリーは小屋に取り付く。この壁の中にお目当てのものが居るに違いない。
「実は紙を調べて解ったことがもうひとつある。君は遺伝子というものを理解してるかね?」
「ええ、話を聞いていてなんとなくは。その生命の設計というか証明というか見分けるものというか」
「まあ、そうじゃ。その遺伝子を調べて出てきたのは猫の遺伝子と」
「と?」
「人間の遺伝子じゃ」
「!!」
「見てみい」
博士が換気窓を差す。
そこからキャリーは中を覗いた。
中には初めて見る生物。
長い小屋の中は檻で仕切られていて、人間の大きさの猫耳の獣人が溢れていた。
「獣人・・・・」
「やはりな」
「博士は知っていたんですか?」
「遺伝子検査で予想はしておった。恐らくは皮の大きさを稼ぎ、肉食から雑食に変える為に獣人を作ったのじゃろう。猫は割と胴長で都合もいい。紙にした時の硬さも良かったのだろう。どうりで羊肉が出回らない訳じゃ」
「紙の材料がこんなものだなんて」
キャリーは震えていた。
今まで紙の材料の事など気にしてはいなかった。
羊の事は知らなかったが、まあなんかの獣程度に思っていた。
しかし、目の前にいるのは毛に覆われているが見た目は殆んど人間。いや、人間より愛らしい姿。ひらりとしたしっぽ。ぬいぐるみかと疑う猫耳。ぱっちりとした目。さらさらの毛。
そして言葉を話している。
これが殺されて皮を剥がれるなどとキャリーには信じられなかった。
「何を驚いておる。人間は動物の肉を食べ、皮を剥ぎ、角を飾りに使い、時には面白半分で殺すであろう。これも同じじゃ」
博士の言うことは事実。
だが、人は人の形をしていると食べる気にはなれない。この肉が食卓に出てきたらキャリーはとても食べれない。
「どれ、もっと近くで見よう」
そう言うと博士は堂々と入り口から入った。鍵はかかっていない。
通路の左右は檻。柵ではなく檻。
これには鍵がついている。
オスの檻。
子供の檻。
妊婦の檻。
そして、繁殖の檻。
叫んで抵抗するメス。
無気力なメス。
泣くメス。
よがるメス。
沢山のメス。
そのなかに数頭のオス。オスはヤりたがりで体が大きく受精率が高い個体に違いない。だがメスの反応からして不人気の個体のようだ。メスに喜ばれるオスではない。
そう、繁殖さえすればいい。
ステルスマント故に獣人達は二人に気づかない。いや、猫は鼻が利く筈だ。だが、もうどうでもいいのだろう。
目の前で起こってる事実。
キャリーはショックを受けていた。これが紙の材料だなんて。
たまに聞こえる言葉が彼らの文化の高さを認識させる。だが、博士に言わせればただの家畜。牛や馬と同じ家畜。
二人は次の建物に入る。
「キャリー君、声をあげてはならんぞ」
その建物の檻には多くのオス。
やけに綺麗だ。
さっきの小屋はやや不衛生だったが、こちらの獣人は綺麗に洗われている。
そして獣人の顔が暗い。
そして。
「ぎゃあああああ死にたくない! 」 ブツッ!
天井から逆さに吊るされたオスが首を切り落とされる。
両手も左右から縛られ引っ張られている。首が切られても暫くはびくんびくんと獣人は動いていたが、血が抜け段々動かなくなり、最後は沈黙する。
声を上げない、いや、固まっているキャリーを博士が引いて外に出る。
歩く博士。
無言でついていくキャリー。
更に次の小屋。
ここには入らずに窓から中を伺う。
人間の男達が死んだ獣人を捌いている。どうみても捨てる為の処分ではない。皮を綺麗に丁寧に剥ぎ、肉や内臓を部位毎に仕訳して箱に積めている。奥には調理施設。
煮る調理場、燻製窯、腸詰めも。
「帰るぞ」
小さく声をかけ、博士がキャリーを引く。
俯いたまま従うキャリー。
キャリーにとって衝撃の連続だった。
元騎士であるキャリーは命を奪うことを生業にしていたこともあった。
だがそれは種族の存続の為だったり、国同士の戦いの為だったりだ。さっき見たのはそれではない。
判っている、家畜だからと。
繋いだ馬の脇から黙って小屋の方向を眺めるキャリー。
「博士、彼等を助けたいと思うのは私のエゴでしょうか?」
「エゴじゃ。言葉を喋るとはいえ家畜じゃ。それにどうするのじゃ? また村に匿うのか? それほどあの土地の食料キャパはでかくはないぞ? それに助けると言ってもどうするのじゃ。ここの人間を殺すのか? 彼等も金のためにしておる。聞こえは悪いが君と一緒じゃ。金を得るのは生活の為じゃ。そして猫人の皮は紙として人々の暮らしを支えている」
「それでも・・」
「まあ、私は止めはせん。好きなようにするがよい。だが、彼らの歴史を繰り返さない為には紙の秘密を闇に葬らねばのう」
つまりはここの人間を皆殺しにするということ。そうしなければ獣人をまた紙にしようとする者が現れる。
紙は需要がある。
獣人がここで生き延びても紙の材料としてまた狙われるかもしれない。だから。
「行きます」
頭の中は整理出来てない。答えは出ない。
それでもキャリーは立ち上がる。
「キャリー君」
「止めないでください」
「持っていきたまえ」
そう言うと博士は鞄から一本の武器をとり、キャリーに放った。
「聖なるサトウキビ打ちじゃ。だがどうなっても知らんぞ」
受け取ったキャリーは聖なるサトウキビ打ちを掲げる。
長い名前だがぶっちゃけナタ。だが、聖剣のパワーを感じる。
相変わらず博士のくれる武器はトップヘビーなものばかり。しかもまた刃がまた内向き気味。枝打ちにはちょうどいい。
「知らんからな」
「ええ」
充分だ。
走るキャリー。
頭のなかでは人は殺せない、そう思っている。だが殺さねばならないかもしれない。聖女パワーの77.7パーセントの力が有る自分なら制圧出来る!
キャリーは精肉場のドアに手をかけた!
「そこまでだ! 止まれ賊よ!」
背後から声がする!
ドアを開けることも叶わず振り返る。
ザザサと走ってきてキャリーを囲む装備をつけた兵隊、その数十人以上!
その真ん中には一際美しい鎧を纏う男。
肌はサツマイモのような色で頭にはワサビの根っこのようなツノ。
魔人!
「おかしな気配がしたから来て見ればやはり賊か」
「くっ!」
キャリーは聖なるサトウキビ打ちを胸の前で水平に構える。
「ほほう。おかしな剣を持っているな」
その時別の人物が魔人に走り寄る。中年の人間だ。この男、確か商隊にいた。
「どうなされました! ジンギス・カン様!」
「賊だ。ブータよ、お前町から後をつけられたな? しかも侵入者に気付かないとはまた家畜を犯して遊んでいたのか」
「そそそそそんな! まさか!」
「事実こいつは此処に来た。まあいい。今日は肉の仕入れに付いて来て良かった。俺がこいつを始末してやる」
「すいません!」
ジンギス・カンと呼ばれる男が指を鳴らすと、魔人兵が一斉にキャリーに剣で襲いかかる!
真っ先に来た二人をキャリーは右、左の順に斬り伏せた!
兵の剣ごと切り裂いたのだ。聖なるサトウキビ打ちは凄い!
更に後ろからも来るがするりと抜けて脇っ腹を切り裂き、また正面の兵を刀ごと叩っ斬った!
「人間の女!只者ではないな。もしやテンプー・ラを殺したのはお前か!」
キッとキャリーはジンギス・カンを無言で睨む。
強気で睨んでみたが問には答えられなかった。
ビビらせる為には自分だと言いたいが、四天王を実際に倒したのは博士だ。自分にそこまでの実力はない。
「どうかな?」
結局誤魔化した。
更に魔人兵を2人倒し、ジンギス・カンに一撃!
だが、ジンギス・カンは剣で受け止める!
聖なるサトウキビ打ちを受け止めるとは!
聖女7割パワーもあった筈だ!
もう一度打ち込むがまた阻まれる。次も!
まずい。
こいつは強い! しかも下っ端がたまにちょっかいを出して来て集中出来ない。
そしてキャリーは次第におされて来た。
ヤバい、ビビっていたはずの下っ端までいい気になって攻めて来る。
そしてついにキャリーが片膝を落とす! 疲れた、とてつもなく疲れた。もうダメかもしれない。
ああ、やはりダメなのか。
自分は力を得たとはいってもやはりこの程度なのか。
そもそもこれは正義ではなく、ただの我儘。命を賭けて欲したのは家畜の命。
もう終わりか。
だが、
「やれやれ負けそうではないか」
野外からは博士の声。
博士の肩には長いロープ。それと手には怪しげな銃。
「誰だお前は!」
怒鳴るジンギス・カン。
「通りすがりの科学者じゃよ」
「なんだと!」
「そこの男に用があるでな」
と、言った博士の視線はブータと呼ばれる人間の男。
「え? 俺?」
「うむ。お前じゃ」
「あっちの魔人では?」
「いや、お前じゃ」
そう言うと博士はカウボーイのように輪っかのロープをブータに投げてあっさり捕縛した。そして目的のものをゲットした博士は満足そう。
呆気にとられるジンギス・カンと魔人兵。ついでにキャリーも。
なんでブータを?
へ?
わけがわからない。
「え、えーと、待て!女! そいつを返せ!」
正気に戻ったジンギス・カンが剣を博士に向かって振り込む!
「うるさいのう」
ボッ!
博士はジンギス・カンに銃をぶっ放した。
銃口から出たのは細切れの藁みたいなもの。それと変な液体。
ジンギス・カンは剣で避けたが藁数本が身体にピタリと付いた。液体も。
「驚かせやがって。つまらん物つけやかって!」
ジンギス・カンはホッとした。みたところただの草か
木の切れ端。こんなものが武器になるはずはない。
だがなんともないと思ったのは大間違い。
それはジンギス・カンの身体に根をはり急激に茎が伸び出した!
慌てて変な茎を払おうとするが出来ない。
しかも、なんとも無かった所からも芽が出始めた。どんどん増える植物体。
それは『竹』だった。
一緒にかけたのは聖女のポーション。(薬局で手に入ります)
しかも竹は聖女のポーションでぐんぐん増える!
必死に痛みに耐えながら剣で竹を刈るジンギス・カン。だが追いつかない!
下っ端兵が協力して刈り取ろうとしたら彼等にも竹が移った!
地下の根で増える竹は見えるとこを刈ったところで止まらない!
被害者増加!
唖然とするキャリー。
「こ、これは」
「ふっふっふ、これは竹と言う物じゃ。一緒にかけたのは聖女君のポーションじゃ。まあポーションの効き目が切れるまでは近づかん方がいいぞ」
この竹は博士の持ち込んだ物。
おいしい竹の子栽培の為だったが今回おおいに役に立った。本来なら都合のいい山にぶっ放して竹林を作る予定だったのだ。
そして魔人達は全滅した。
残ったのは竹林だけ。
「なんて凄い・・・・」
「うむ、ちいと遠いが竹林が出来て良かったわい」
キャリーは圧倒され、博士は嬉しそうである。
猫人の悲劇は終わった。
とうるるるる!
「おお、素子君。急いで会長に馬車を用意してくれるように頼んでくれんか。運転手付きでの」
『は、はい。博士。ああっ、はっはっはっ、ふうふう。ああっうぐ!』
「何をしておる」
『いやその村にオークがやって来ていろいろしつこいんです!』
「わかったわかった。楽しんでくれ給え。あとで電話くれい」
『いや、そうじゃなくてえええええ! 電話代わるからオーク説得してええええ!』
プツッ!
「うるさいのう」
多分、お土産のバナナがあるに違いない。
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かくして紙工場は終焉を迎えた。
この工場は猫族を育て、屠殺して皮を人間に売り、肉を魔人に売るという恐ろしい商売をしていた。
この後、『羊皮紙』の供給がなくなり世の中は混乱したが、その影響で聖女ファンクラブ会員カードが爆発的に売れた。
カードにはテキストメモ機能があるしメールサービスもあり、大変重宝された。
そしてまた素子ちゃんのカードに大金の振込があった。(カードの販売利益の一部)
植物紙も売れたそうがまあそこそこだった。会員カードには敵わないだろう。
そして猫族はキャリーによって解放された。猫族は涙を流して喜んだ。奴隷で家畜の日々から解放されたのだ。
この地は魔族の影響下。ここは田舎でたまに来るにはいいが住むには危険すぎる。
話し合いの末、猫族はキャリーの村に引っ越した。40匹に登る極秘大移動。秘密を伏せて協力してくれた会長に感謝。
実は処刑された猫人もいる。猫の味方をせず工場に味方していた個体だ。そういうものはどこの世界にもいる。
そして博士が欲しがったのは人間の男達。
そう、今魔人の体を使ってる人たちへのお土産だ。
欲しいのは人間の体だけ。中身はいらない。
【登場人物】
ジンギス・カン
実は魔王の部下四天王の一人。
以前、テンプー・ラが殺されたので、念の為肉の仕入れ隊の護衛で紙工場まで来ていた。
独身。
たまに猫族のメスで性欲発散する鬼畜。
ブータ
長い歴史を持つ紙工場の現頭首。
名前は豚だが顔は豚ではない。
魔族と人間の両方に商売を仕掛ける恐ろしい会社のボス。
【残った謎】
何故猫皮紙と呼ばれず羊皮紙と呼ばれたのか。
誰が猫と人間を合成したのか。