表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

エッセイのような、雑感

「先生」という「呼び名」

作者: 永井 華子

思ったことを、書いておきたくなったので。


※noteにも同じものを掲載しております。

 世の中いろんな「先生」がありますね。学校の先生、病院の先生、ピアノの先生、議員先生、士業の先生、などなど。小説家になろうさんでは、私などのペンネームにもつけてくださって、恐縮です。


 大学在学中にお世話になった先生(私の母校では教授も講師も先生と呼んでいました)は、「大学の先生って免許いらないんだよ。一番簡単になれる先生だよ」とおっしゃってましたね。なれないよ、と心の中でつっこみました。いえ、直につっこんでも笑ってくださるであろう、気さくないい先生でした。とてもお世話になりました。先生の持ちネタです。


 大阪府議会で、議員を府庁内で「先生」と呼ばないことが決まったそうですね。議員になるためには、選挙で当選しなければならず、有権者に選ばれるという、難関を突破した人たちです。()()()()()()()()()()()()()()()()()「先生」でもいいのでは、と私は思います。

 このニュースで「特別だという勘違いの助長につながりかねないという指摘があった」と報じられていたことから、二つほど思い出したことありました。


 一つは、友人の職場に、国会議員が視察に来た時のお話。

 誰?ではなく、ああ、あの人!となるくらいには知られている議員さん。ちょっとした連携ミスで、少々お待ちくださいとなったとき、怒ったそうです。秘書が。「『先生』をお待たせするなんて!」と。「先生」ご本人は特に怒ったり、不機嫌な様子だったりはしなかったそうですが、秘書をたしなめることもなかったそうです。

 うん、勘違いしちゃう人もいるかもしれないですね。ただ、秘書は上司と部下の関係ではあるので、対等にはなれないのはわかります。でも有権者は部下ではないですよ、と。


 もう一つは、かなり前に私のブログで、「先生と呼ばれること」について書いたとき。


 特に小学生くらいの子どもだと「先生」は「先生」だから偉い、と思っている。大人であれば、素晴らしい先生、尊敬できる先生もいれば、そうではない人が先生になっていることも知っている。でも、子どもは先生は偉いから、言うことをきかないといけないと思っている(反抗するにしても、そう思った上で反抗している)。だから、先生になる人はそれを知っておいてほしい。


 というようなことを書きました(ブログがなくなったので、うろ覚え)。そこに、現役小学校教員です、という方からコメントが届きました。曰く、「そんなことないですよ〜。子どもたちはちゃんとわかってますし、私も目線を合わせて指導してます!」(こちらもうろ覚えですが、大体こんな感じでした)

 うん、私は教員だったことはないけど、子どもだったことはあるんですよ。と思いましたが、見ず知らずの人と喧嘩はしたくなかったから、返信はしませんでした。そして、私のブログを読んだ上で、このコメントを送ってくる人が「先生」なのか、はあ。と思いました。私の文章力の問題かも知れませんが。

 ちなみに、実は教員免許を持っています。私には無理だと思ったので、目指しませんでした。


 私が思う「先生」は呼ぶ側が決める呼称です。

 なにかを教わっている、助けてもらっている、私にはできないことで世の中に貢献している、そういう人たちは「先生」です。逆に、世間では「大先生」と呼ばれていても、私にとって気の置けない友人であるなら、呼び捨てやニックネームのままです。そういう友人はいませんが。


 さて、結局「先生」とは?

「後生畏るべし」

 小さな子どもたちに学ぶことが多いなあ、とも思う今日この頃です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 「先生」って呼ばれるのは、カッコいいかも知れませんね。  そう呼ばれることで、呼んでくれるひとに、お手本となる姿を見せる自覚になったり、責任感を持つようになるのなら、良いことだと思います。…
[一言] 「後生畏るべし」 この言葉の「後生」の対義語として「先生」という言葉がある ここに記載された言葉を見て、 調べてみて初めて知りました。 勉強になります。 「先生」の呼称が適当かは分かりま…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ