表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マザコン!  作者: 束砂
47/113

8月・HAPPY[BLUE]BIRTHDAY:11

天気は快晴、夏の日差しは刺さるように痛く、暑い。

こんな暑い日によくぞ産んでくれました母よ、俺を産んだ時もこんなに暑かったのか?と聞いたことがある。


「さぁ?覚えてない。だって、病院は冷房ついてたし」


当然の回答が返ってきた。

その通りですね、としか返せないだろ。


朝7時半、リビングのソファーで目覚めた俺は今日、家事の一切をしてはいけないので、起きてから暫くボケてみる。

が、腹は空く。


事前に麻琴には告げていたので今朝は玄関の呼び鈴は鳴らないはずだ。

公平も昨日、あれからウチには来ていない。

連絡してみようかとスマホを手にしてみたけど、何てすればいいのか解らず、そのままだ。

毎年の事だから、今日は来ないはずだけど……。


公平はかなりキレていた。

城崎からみたら公平なんか子供なんだから、小バカにするのは当たり前かもしれないけど、された方は気分が悪い。

だけど俺からすれば〈あそこまでキレなくても……どうしたんだ、公平のヤツ?〉といった感じだ。


キッチンでアップルジュースを片手に静かな室内を見渡した。

普段なら公平と麻琴が来て俺の作った朝食を母と食べていて賑やかだ。

これがフツーの家なんだろうなぁ……なんて、しみじみと感じる。


でも俺にとっては普段が日常で、物足りなさもある。

今日は特別なんだ。


夕食の時間にも起きてこなかった母に、いつ起きてもいいように、ラップを掛けて置いておいた皿も今朝は綺麗に片付けられていて、夜中に起きていた事が知れる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ