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マザコン!  作者: 束砂
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6月・さわんな!:3

初めて女子から手作りという物を貰う。

なんだか照れ臭い。


「麻琴は作らなかったのか?」


「私、家庭科とってないし」


「ふーん」と気のない返事をして公平は早速袋を開ける。

公平は慣れているからか平然としていろんな女子と気軽に話しもするし、付き合ったりもする。

正直、俺は全然全く慣れていないし、むしろ、苦手な部類だ。

仲良くない女子と気軽に話すなんて無理。


机に置かれた小袋をじっと眺めていると


「そういえば、留衣って芽衣さん以外に好きな子って、今いねぇの?」


「?なんだ、急に?」


「聞かれたんだ、さっき。留衣に彼女いないのかって」


初めて聞かれた。

聞かれても答えられないのだけど……そういえば考えた事がない。

好きな子?


「なんだ、母以外って?なんで母が出てくるんだよ」


「なんとなく」


開けて2分でクッキーをたいらげニコッと笑ってくる……イラっとした。


「お前、結構モテるんだぜ。狙ってる子何人か知ってるし、近寄りがたいってさ。麻琴は別みたいだけどな」


「何よ別って?」


「麻琴は留衣に警戒しねぇって事」


「俺は猛獣か」


チャイムが俺の台詞に被って鳴り、公平は2列離れた自分の席に戻っていった。


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