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パートナー  作者: 緋擂
5/5

委員長


 7人目、登場。

 ヤバい、ヤバい、ヤバい!!

心臓がばくばくする。

あー、美羽君と目あっちゃったなぁ…。

あいかわらず、背も高いしかっこいいよね。

どうしよう、私髪の毛なんかぼさぼさだったし、あぁぁ!もしかしたら眼鏡がくもって目つき悪く見えてたかもしれない…。

早いとこ眼鏡拭いとくべきだったなぁ。

いっそコンタクトにしようかな?

この眼鏡、いまいち度が合ってないんだよね。

…いや、それよりだ。

今日の小テストのために見直ししなきゃ!

委員長、関川が落ちるわけにはいきません。

あ、あと放課後に職員室だ。

委員長たるもの、みんなのお手本となるべし!!

多分毛虫駆除だと思うんだけど、幸い虫は大丈夫な方なので!


キーンコーン カーンコーン


あ…。

チャイム鳴っちゃった…!

見直しが…。


ガラッ!


「やるわよ小テスト―!!」


先生今日もお元気で何よりです。


「あら、みんな元気ないわね?どうしたの?」


どうしたって…そんなどう考えても小テストのせいじゃ…。


「あら関川さん、顔色悪いわよ。大丈夫?」


だだだだ、大丈夫です!!

せっ、先生は今日もお…おきれいですね!!


「あら、嬉しいじゃない。でもほめてもやるわよ、テ・ス・ト」


無駄でしたかこの努力!

今日の授業も地獄の20分から始まるようです。


20分後。


「はい、終了―!」


えーっ!!っていう一斉のブーイング。

私も言いました。時間足りません、先生!!


「文句は受け付けません。はい、隣と交換して」


交換なんかしなくったって、別に偽装したりなんかしないっていつも思う。

それに点ばれちゃうじゃん!!

前から回ってくる模範解答は、あいかわらず先生手作りの『オリジナル解説付きスペシャル模範解答(自称)』で、女性の先生とは思えないほどすさまじく汚い字で適当に書いてあった。

正直相当見にくい。


「満点は手を挙げて?あら、関川さん今日も優秀ね」


ありがとうございます!!

ほめられた!!


「OK!じゃ、授業するわよ。教科書53ページ開いて」


うん、予想はしてたけど一瞬の賞賛だったね。

お、今日はインド史かぁ。

ん?隣の南野さんはお化粧直しですか…。

放課後美羽君と会うんだっけ?

さっき盗み聞きしちゃった。っていうかあんなに大きな声だから仕方ないよね?

それにしてもこの人、とことんイケメン好きだなぁ。

あーあ、そんなに塗ったら逆にケバイって!!

アイシャドウもやりすぎ!!

美羽君ってこういう人がタイプ?


おっと関川、関川!!

妄想はいけません。

今は世界史の時間でしょ。

早く終われ―!!

私は妄想の代わりにノートの端に落書きしながら授業の終わりをそっと願った。

先生はそんな私の気持ちなんて(いや、私だけじゃない!!)、これっぽっちも察してくれず、6限目の授業は続いていった。


あぁ、はやく放課後来ないかな―。




5話目です。

まだまだ増えますよ!!


読んでくださった方、ありがとうございました。

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