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パートナー  作者: 緋擂
3/5

廊下


 4人目、登場。

 

美羽ミワ君、美羽くーん!」


茶髪、スカート短め、化粧ケバ目の女子が駆けてきた。

狙いはもちろん学校一の美男子、美羽七斗。

身長185cm、体重は秘密。

少し茶色の入った黒髪が風に揺れると女子は叫び出す。

目鼻立ちの整った甘い顔にそそのかされ、告白して涙をのんだ女子、数知れず。

つまり無敵のスーパーボーイ。


はいはいなんでしょう?

っていうか廊下ってそんなに『バッタリ会う率』高かったですっけ?

いけない。

笑顔、笑顔。


「また会ったね、美羽君!」


不本意ですが。


「ねぇ、今日の放課後、時間ある?あっ、もし忙しかったらいいんだけどね」


じゃあ、無理です。

―って言えませんよね。

帰宅部ってばれてますし。

大丈夫ですよ。


「よかった!じゃあ、4時に玄関で待ってるね」


はい…って!

あぁ、もう!

手なんか振らなくていいから、早くクラスに戻ってください!


彼女は最後にウインクをして自分の教室に入っていった。

休み時間の廊下には、僕以外に3人。

そのうち2人はバカップルだ。

どうも先輩らしく、文句は言えません。


真っ昼間からいちゃいちゃと。

ひっぺ剥がしたくなりますね。

いけない。

腹黒は顔に出さないようにしなくては。


あとの1人はビン底眼鏡のガリ勉少女。

普段は見る人のいない掲示板を一心に見つめていた。

ふいに僕と目があって、彼女は頬を赤らめて足早に去っていった。

長いストレートヘアがきれいな子。


げっ、さっきの子と一緒のクラスですか。

あー、完全に聞かれてましたね、あの会話。

まぁ仕方ありません。

確かあの子…掲示板見てましたよね?

気になるので覗いておくことにしましょう。


『有志募集中!!

夏休み中に、学校の木々の手入れの手伝いをしてくれる人。

みんなで学校の緑を守ろう!!

手伝い希望者は7月○日までに××先生まで』


雑用だ。

しかも、手伝いっていってもどうせ桜の木の毛虫退治でしょう?

そりゃ誰もやりたくないはずなんですけど。

あの女子にそんな趣味があったとは。


内心驚いて改めて募集ポスターを見た。

どうせ暇だし、やってみますか。

もしあの子が来たら、それはそれで楽しいかもしれません。

放課後は憂鬱ですけど、夏休みは楽しみですね。


あぁ、それにしても今日は暑い日ですね。

僕はそれからどうやって放課後までに時間を止めることが出来るだろうかと、本気で悩んだ。


「ねぇ、あれ美羽君よね?」


「ほんとだ!!…どうしたのかな?悩み事とか?」


「えー!?相談のりたい!!」


「えぇ、1人だけずるいよぉ。あたしもー!!」


逃げることにしましょう。

基本女子って苦手なんですよね、実は。


教室に向かって階段を上っていたとき、努力むなしく授業開始のベルが鳴った。




 いつもいつもありがとうなみなさんへ!!

着実に登場人物が増えてまいりましたよ(笑

まだまだいくぞーぃ!!



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