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パートナー  作者: 緋擂
2/5

教室

 

 3人目、登場。

 

「ねぇ、ウルグアイってどこ?」


のどかな昼休み、俺の斜め後ろから、そんな質問が耳に入った。


ウルグアイ!?

何でそんなマイナーな国を!

ウルグアイに何かあんのか!?

ってかウルグアイってどこだ?


思わず箸を置いて、弁当も途中のまま、聞き入ってしまった。


「ウルグアイは…」


どこだ?どこなんだ?


「アフリカの国です」


えっ、アフリカ!?

あー、たしかにそれっぽい名前かも。


「アフリカ!!」


まぁ、確かにビックリだわな。


「納得しました、ありがとう」


うん。俺も納得だわ。

ありがとう木川。さすがクラストップ!!


食べかけの弁当に手を伸ばして、箸を取る。

それにしても、変なやつだな。

そんなにウルグアイが気になんのか?

実は実はウルグアイ出身です!!なんてな。

うん、まさかそれはありえねぇ。

何だっけあの女子?

あぁ、宮島咲々だっけ?

一昨日転校してきたやつ。

父親の都合とか言ってたけど。

よくわかんねぇけど、まぁいいか。

それより弁当、弁当。

午後の授業は何だっけ?

げっ、数学と英語かよ!?

ついてねぇな…。


俺は弁当を食べ終えると、数学の教科書を取りに行くためにロッカーに向かった。

もちろん教科書その他、学校生活で必要なものはすべてロッカーの中に入っている。

忘れ物の心配がないからいいよなー。

ただ狭すぎるのだけが難点。

教科書入れて体操服押し込んだらもうパンパンだぞ!!

ゲームとか、漫画とか入れるスペースねぇじゃんかよ。

…てかそれが狙いか!?

ま、どーでもいいけど…。

そういや、この頃野球部に顔出してねぇな。

俺?

いいや、帰宅部だけど。

俺の名前は希崎キサキリョウ!!

野球を愛して17年。

けど野球部には入ってない。

けど野球部に顔出ししに行く。

変だとか言うなよ!

俺の憩いの場なんだ、野球部は。

嫌いなことは勉強だからなぁ。


あーぁ、はやくグラウンド行きてぇ。




 どうも、今回も読んでくださった方には感謝でいっぱいです。 まいどおおきに(笑


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