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「暮らし」など

あくびをする生活

作者: 維酉

たまに

だれかに

抱きしめてほしくて

きっかけだけを

さがしている


光害が

心を灼いてしまう街で

ひとつ咳をした

溢れて掬いきれない時間

いくつも零れてなくなる意味性

薄らいでいく自我は

ひとつの咳でしかはっきりしない


夜にだけ使う言葉がある

ただひとりも気づかないだけ


わたしに意味性があること

それを時間が奪いされば


海底に

虚ろになった

生活の残骸があって

そこに群がるわたしたちは

死んだすべてを痛ぶって

あくびをしながら生きている

血を吐き 血を奪い

残酷ないきものに成り果てて

だれにも許されない


あなたが

わたしを

抱きしめるとき

あなたはわたしを喰べている

わたしも同様に

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