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プロローグ
その日のことはよく覚えている
真っ赤な夕焼けに、青い信号機
こちらを向いて微笑む君と、眠る車の運転手
慌てて伸ばした僕の手は、君のいる白線からは遠すぎた
『認めない』
自分でも驚くほど世界はゆっくり進み
君がいなくなるであろう事実を僕に叩きつけた
『認めない』
これまで進んできた【君との世界】は歩みを止め
これからは新たに【君のいない世界】が進んでいく
『認めない』
繰り返す度に世界はその進みを遅くし
残酷なまでにその光景を僕に焼きつけた
『認めない』
その言葉だけが僕を満たし
いつしか、世界はその進みを止めていた。
初投稿です。
小説を書くのは今回が人生で初めてになります。
読み辛い等至らない点が多々でてくると思います。御容赦ください。
思いつきで始めた小説になるので、そこまで長くは続かない…と、思います。
かなりマイペースな更新になると思いますが読んで頂けましたら幸いです。