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7話:釣りの先生と豪州、NZ旅行

 やがて、1993年から、1994年を迎えた。1994年も、加納夫妻と、月に2回、熱海の海で釣りを楽しんでいた。5月28日も誘われて、熱海の海に出て、釣りを始めると、シロギスが、かかり、次々と釣れ、そのうち、石津の竿が大きくしなり、大物がかかった。慌てず、タイミングを合わせて、引っかけると、すごい勢いで、釣り糸が持って行かれ、大物がかかったのがわかった、無理せずに、時間をかけて魚が弱るのを待ち、30分位して、引き上げると40cmの大型の真鯛がかり、それをつり上げた。


 加納和美さんが思わず、こんな大きな真鯛、1万円じゃ買えませんわと言うと、みんなで大笑いした。その後、大きなアオリイカ、ヒラメ3枚ずつ、釣れシロギス10匹をあわせて、大漁だった。その後、家に帰って、石津健之助が、自慢の包丁で、大きなマダイを3枚に下ろし、半身を加納夫妻の家に持って行った。そしてシロギスの天ぷらと、大鍋に真鯛の頭を入れて醤油とみりんで味付けして、煮て、半身を切り分けて、塩、胡椒でを振り、茶こしを使い、小麦粉を振りかけて、フライパンで皮目を下にし強火で焼きあげた。アオリイカは刺身でヒラメは煮付けにして、奥さんの帰りを待ち、6時過ぎに帰って来たので、テーブルに料理をおき、中村小夜子さんを呼んで、夕食を一緒にとった。


 その真鯛の大きさに驚いていた。大きな真鯛の骨を見て、ちょっと鯛のお吸い物を作って良いですかと言い、空いてるフライパンに湯を沸かして、真鯛の骨を入れて、約10分して調味料を入れて、お吸い物を出してくれた。汁物を飲んでみると、鯛の味が十分に出ていて、上品で旨いお吸い物になっていた。そうして、ビールを飲みながら、盛り上がり9時前に、お開きになって、中村小夜子さんが帰っていった。


1994年6月10日の朝、株投資の石本聡さんから電話で、伊藤忠商事が値を上げてるので、755円で、全株12万株、売りなさいと言われ、N証券に電話で指示すると、20分後、売れたと連絡があり、純利益が3600万円で、残金が8600万円になったと言われた。その後、石本聡さんに、お礼を言って、お酒・ブラデーが好きだと聞いていたので、ヘネシーの上物のブランデーを持って、お礼に行くと、わざわざ、悪いねと、言ってくれ、また、良い情報あったら、連絡すよと、笑いながら言った。


 今年1994年の秋に、奥さんが、有給休暇もとっていないので、まとめて取って、オーストラリ

アとニュージーランドを10日かけて、気分転換で回ってみない、旅費は、全て、私が、払いますからと笑いながら言った。中村小夜子さんにも声かけてみるかと聞くと、そうね、以前、話したから、誘いましょと言った。JTBで、1994年10月1日から10日間の日程で、オーストラリア、ニージーランドを回るコースを選んで、混み具合を聞くと、このコースは高いので、満員になる可能性は少ないと言った。 


 それでは仮予約してキャンセルする場合の最終期限はと聞くと、ここに書いてある様に、1ケ月前まではキャンセル料金が発生しませんと教えてくれた。そこで中村さんの分も含めて3人分で予約した。すると、先の事なので、早速、休暇届を出しておきますと奥さんが言い、数日後、チケットがとれたとJTBから連絡が入り、2人部屋で旅費が35万円、1人部屋で45万円とわかった。


 やがて1995年8月28日、加納夫妻とカラマラン・クルーザーヨットで釣りに出かけ最近は、加納夫妻も釣りのコツを掴んで多くの魚を釣れるようになった。この日は曇り空だったが雨は降らず、まずまずの天気だった。夕方16時過ぎから釣り初めてアオリイカ、ヒラメに、カワハギが釣れマダコもとれメジナもかかった。アオリイカ、ヒラメ3枚と、大きめのマダコ2つ、カワハギ3匹、メジナが4匹釣れた。調理法がわからないのでカワハギをアオリイカ2枚、マダコ1つ、メジナ2匹を分けてくれた。


 家に帰りアオリイカとマダコを刺身にしてカワハギは煮付けメジナの塩焼きにして料理した。6時過ぎ、奥さんが帰ってきて頃には料理は完成し中村小夜子さんを呼んで夕食を一緒にとった。いつも本当にありがとうと喜んでくれビールなど酒類は全て中村さんの差入れだった。イカとタコの刺身は最高ですねと奥さんが喜んでくれ旦那さんが料理上手で助かってますと軽く頭下げた。それを見て仲が良くて良いですねと中村さんが言うと照れくさいなと石津健之助が柄にもなく照れるので大笑いとなった。


旨い魚とビールと日本酒、答えられませんと中村さんが言った。奥さんが熱海は温泉だけでなく海の幸も良いですねと言うと同感ですと中村さんが言った。しかし釣りは、そんなに簡単ではないでしょと聞くので、釣り好きな人にとっては簡単ですが、ちょっとコツもあると言った。以前、加納夫妻が、カラマラン・クルーザーヨットでの、釣りに石津健之助を、誘ったのは、釣りをしても、なかなか釣れないで困っていた様だった。


石津が加納夫妻は魚を釣り上げる事ばかり考え、魚が完全にかかる前に力いっぱい引き上げて、魚を逃がしていたと言った。釣りでは、針を魚に十分に飲み込ませてから上げたり、大きな魚を力尽くで、上げるのではなく、泳がせて、魚が弱るのを待って、ゆっくり引き上げるなど、いろんなテクニックがあると教えた。やっぱり、そうー誰でも魚が簡単に釣れると言う訳にはいかないんですねと言うと、そう言う事ですと石津健之助が答えた。


 それから1994年10月1日から10日間かけてオーストラリアとニュージーランドに出かける計画ですが、一緒に行きますかと、中村さんに聞くと、是非、行きたいですと言い、どの位でかかると聞くので1人部屋で45万円ですと言うと、すぐに、支払いますと言い、冥土の土産に、生きてるうちに一度は、赤道を越えてみたいのですと、明るく笑う声を聞いた。中村さんが、パスポートが1996年で有効期限が切れるので、それ迄は、海外にも、まだ、行きたいと語るのを聞いて、感心した。そうして、9時前に、お開きになり、中村さんが帰って行った。

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