21話:空きマンション問題とハワイ旅行
そして熱海に住む高齢の平成芙蓉会のメンバーの一番困っている事は住んでるマンションの処理の問題だと打ち明けた。80歳を越え夫婦だけでの生活が困難になり老人ホームに入居するメンバーが、この数年で増えて空いたマンションが長い間、留守にし、もし亡くなったらどうしようという相談を受けていると正直に言ってくれた。今、現在、空いているの部屋はどの位ありますかと聞くと、現在3件、今年中に、更に4件増え合計7件になると言った。
そのマンションを費用分を捻出するために平成芙蓉会のメンバーに売ったりしても良いのかと聞くと、もちろん売ってもらえれば大変ありがたいが売れなくて困っていると言った。もし売れなくても貸し出して、その賃料、諸経費を立て替えるというのはどうですかというと、それを是非、お願いしたいと篠田会長が頭を下げた。できるかどうか、やってみないとわかりませんが、次回の会合で全メンバーに話してみますというと喜んでくれた。
そして空いてるマンションの売価希望価格をメールか電話、手紙で教えて下さいと言うと篠田さんが、わかったと言い早急に聞いて送ると言ってくれた。帰り際に、この件は期待しているから宜しくお願いしますと篠田さんが再度、深々と石津に頭を下がるので恐縮して最善を尽くしますと答えた。2008年4月15日、東京の旅行会社の大会議して総勢62人で会合を開き最初に熱海のマンション問題を話すと借りたいという人が多かったが買いたいという人は、いなかった。
試しに泊まってみてから考えますと言い1泊1人5千円で家族5人で1万円位なら利用したいという人が多かった。そこで石津健之助はマンションの場所と賃料と売却希望価格を調べて次回、提示すると言い、現在3件、空室があり今年中に2件の空室が発生すると言うと土日の花火大会の日はホテルは満員になるので1万から1万5千円にするというとそれは仕方がないと了解してくれた。
そして今年の熱海の花火大会をインターネットを調べてもらって3室を利用希望の方を先着順に受け付けますと答え、会長の石津健之助まで電話かメールで送って欲しいと言い花火の日のキャンセル期限は7日前までとし、その他、3日前までとして、その期間を過ぎたら料金を請求しますと話した。花火の日のキャンセル待ちは3組まで受け付ける事にしますと発表した。
会員からマンションの広さと販売希望価格を教えて下さいと言うと詳細はホームページに載せるが、2DKが多く販売予定価格は500万円前後、ただし温泉引込料金、その他の料金が月に5万円かかると正直に話した。その後、2008年5月10日、月7万円でマンションを借りたいという人が現れたと言う連絡が入った。
その後、今年の旅行の計画を2008年6月12日からののハワイ4泊6日の旅行は、38人の応募が決まり、受付を締め切った。2008年7月はシアトルと、バンクーバー4泊6日の旅行で現在参加予定者数33名で現在も受付中。
2008年9月は、オーストラリア・ケアンズ4泊6日、旅行で現在参加予定者数38名で現在も受付中。11月のラスベガスの買い物4泊6日の旅行で現在参加予定者数23名で現在も受付中。2009年1月、2月はグアム4泊6日旅行も予定されていて7月以降の募集の予定と説明した。そうして、質疑応答をして、11時に解散して、昼食会と、カラオケ、麻雀、散歩・ショッピングに、別れて、楽しむことになり石津健之助は麻雀に奥さんはカラオケ・サークルに出かけていった。
その後、2008年6月12日を迎え、ハワイ・ホノルル旅行に出かけると平成芙蓉会のメンバーと、その家族や友人などメンバーだけでないのを見て、できるだけ平成芙蓉会のメンバーになって下さいねと石津健之助が笑いながら言うと強制ではないですよねと聞かれ、もちろんです、ただ楽しいと感じてメンバーになってくれたらありがたいなと言う会長の希望だと気楽に話した。
今回は若い人が多いのが特徴的だった。もちろん看護婦の奥さんも同行して参加したが3日目の夜12時過ぎ、参加したメンバー5人の20歳代のグループが飲み過ぎて体調を崩したと連絡が入り宿泊してるホテルに石津夫妻が行くと部屋で数人がトイレではいて苦しがっていた。そこで比較的症状の軽い人には石津健之助が生理食塩水をゆっくり飲ませてベッドに寝る様に指示した。
2人が、ちょっと重症なのでメディカルセンターに連絡すると救急を受けると言われ救急車を要請した。そして石津夫妻が平成芙蓉会のメンバーの助けを要請して3人に部屋に来てもらい、救急車に乗った2人とメディカルセンターへ行き、点滴注射をしてもらい、2時間位して、体調が回復して、タクシーで午前4時にホテルに戻り、支払いを石津三千子のクレジットカードで支払った。翌朝、支払金額の明細を救急処置を受けた2人に見せると驚いていた。
2人で10万円、1人当たり5万円と書いてあり、それを見て嘘だろと言うのを聞いて、石津三千子が冷静に、まだ安いわよ、と言った。以前、メディカルセンターに、運ばれた患者さんは3日の入院と処置で100万円以上の請求が来たと話した。アメリカには公的な医療保険がなくて、医者の技術料に上限はないのよというと驚いていた。自分達が、蒔いた種でしょ、自分達で支払うのは当たり前ですと、石津三千子が強い口調で言い、この請求金額には、私たちの日当も付き添い料金も全く入ってません。
日本では人助けは無料が当たり前ですがアメリカでは当たりまえではないのです、支払うのが当たり前なのですと、お説教して、それが嫌なら、さっさと帰る事ねと言い切った。するとメンバーの中の1人が、すみません、僕らのせいで、みんなに迷惑かけてと言うと、全員が頭を下げて、明日から、大人としてマナーを守りますので、いさせて下さいと言いった。
かかった費用は、必ず、後日、支払いますと言った。そして、この騒動で石津夫妻と3人のメンバーが徹夜するはめに、なってしまった。その後、大きな問題もなく2008年5月19日にハワイ旅行を終えて日本に戻ってきた。




