11話:旅行看護婦の仕事
今回、オアフ島を1周したが、そんなに大きい島でないとわかった。今度はハワイ島にも行ってみたいという話になりハワイの4島クルーズに参加したいと奥さんが言った。その後、1996年12月20日から4週間のグアム旅行に旅行会社から依頼された仕事に出かけることになった。旅行費用とホテル代無料で20万円の給料を支払う契約だった。石津健之助が成田空港まで送ろうかというので東京駅で旅行会社の3人と待ち合わせているので1人で行くと言い家を9時に出発した。
グアム・レオパレスリゾートに4週間滞在し中高年のツアー客が体調崩した時、一緒についていくので携帯電話を持たされたが観光したりショッピングセンターに言くのは自由で何かあった時に旅行会社の救急セットを持ったスタッフの車にで病院について行くのが仕事だった。マイクロネシアモールやグアムプレミアムアウトレット、ギャレリアのカフェで待機した。たまに旅行会社のスタッフが恋人岬にドライブしてくれたりPICクラブへ送ってくれてカヌーを楽しんだり泳いだりして楽しんだ。
しかし2週間もすると飽きて何もしないでいるのも退屈だと言う気になった。ツアー客が海で、足を切ったとか虫に刺されたとか暑気で体調を崩したなど軽傷が多く消毒薬で傷口を消毒して包帯をしたり消毒用ガーゼを絆創膏で止めたりステロイド軟膏を塗ったり暑気で体調崩した人は涼しい所で休ませて生理食塩水のような飲み物を多めに飲ませてた。もちろんクリスマスパーティーはヒルトンホテルのレストランで盛大に行いハッピーニューイヤー・パーティも開かれて楽しかった。
1月に70代の女性が下痢症状でグアムメモリアル病院に連れて行き念のため3日間の入院をしたがクレジットカードのゴールドカードを持っていて治療費を請求できるので良かったが一番、スタッフを悩ませるのが医療費の支払いの問題だと言う事がわかった。グアムでは4-6泊の短いツアーが多く旅行保険に入っていないケースがあり、その時には日本では考えられない高額の医療費を請求される場合がある様だ。宿泊したレオパレスリゾートには日本の有名なプロ野球やサッカー選手、テニス選手、プロゴルファーが長期滞在しトレーニングをするようで有名選手にレストランで会いサインをもらったりできるようだった。
しかし石津三千子さんは恥ずかしがり屋で、とても言い出せなかった。日本に帰る前日、旅行会社のスタッフが送別会をしてくれ1997年1月20日に成田から熱海に夜22時に到着した。その間、石津健之助は熱海芙蓉会のメンバーのクリスマスパーティーの呼ばれて、お酒を飲んで、メンバーの家に泊まったりした。加納夫妻の主催の新年クルーズに誘われて、熱海芙蓉会のメンバー6人と加納夫妻の8人で伊東までショートクルーズを楽しんだ。
麻雀大会にも誘われて3時間も麻雀を打ち続け、疲れて家ですぐ寝てしまった。幸いにも風邪も引かずに1ケ月を過ごすした。1日2回の温泉に入るのが元気のもとかも知れないと石津健之助が勝手に納得していた。今年は全く雪が降らずに太陽が上がると室内は暖房いらず。奥さんが帰り、熱海の寿司屋に行き日本の食事は最高だと、しみじみ言った。グアムはパサパサのパンやおにぎりも米が、美味しくなくて困ったと話した。
1997年3月10日から4月10日にラスベガスのツアーも来て欲しいと旅行会社に依頼され、仕事は暇な看護婦の仕事で非常に楽だと笑いながら言った。今年もラスベガスに行くつもりなので宜しくと奥さんが言うと、ご自由にどうぞと言った。そこで翌日、東京の旅行会社に、ラスベガス旅行の仕事を引き受けると連絡した。あっという間に1997年3月10日なり昼過ぎに熱海を出て行った。
ラスベガスはトレジャーアイランドとトロピカーナホテルに宿泊した。成田を出発しロサンゼルス空港について乗り換えるため移動するのにバスに乗って移動したが英語が上手でないと道がわからなくて難しいだろうと感じた。また日本の航空会社の様に職員が全員、愛想が良いわけはなくアジア人、黒人に対する対応と白人との対応に違いがあるのが気になって仕方がなかった。
ロサンゼルスから1時間程でラスベガスへ着くが、手荷物検査などで時間がかかり、乗り換えで2から3時間もかかり車でも4時間半で着くのと知らされた。実際に飛行機に乗ってみると上空から砂漠のような大地を見て面白い景色で楽しかったが、あっという間にラスベガス空港へ到着し、そこでの審査は早く済んで航空会社の関係者が空港に来ていた。その後、旅行会社の現地事務所に連れて行かれて病院の場所、以前、どんな症状の患者さんがいたのかなどの説明を聞いた。意外に多いのが、プール、ゴルフでの怪我と交通事故が多いのに驚いた。またラスベガス特有なのが寝不足による高血圧の悪化など体調不良が多かった。
それには寝る事が一番の薬だと説明してくれるのを聞いて石津三千子は思わず笑ってしまった。一通りの説明を終えて、連絡用の携帯電話を渡されて、トレジャーアイランドホテルに送ってもらい早めに床についた。翌日、朝食をとりに、通りの向かいのベネシアンのピザ屋に行くと、絶品チーズのピザが最高で、毎朝、行く様になった。昼は、近くのホテル、ミラージュ、ハラーズ、デニーズ、ファッション・ショーモールのレストラン、中華が恋しくなるとパンダ・エクスプレスの中華3点盛りを食べた。
ファッションショーモールの店の前のクオーターズで、ショー、ミュージカルのディスカウント・チケット、半額か、それ以下で販売しているチケットを買って、ミュージカルや有名な歌手の歌謡ショーを見た。ディスカウントチケットと言っても、多少、席が、見にくい程度で、25ドルで、ショーを見られるのは、驚くほど安いと感じた。シルクドソレイユのオー、美女と野獣・・・。但し、仕事の条件で、ラスベガスのストリップ大通りから離れ手は行けないと書いてあり、北は、サーカス・サーカス、南は、マンダレイ・ベイまでの間にいて欲しいと書いてあった。