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始まりの場所

また目が覚めると、今度は、ある意味普通?とよべる村の風景が見えていた。ただ、少し遠めに見える。

「クソゲーかよ」

|゜Д゜)))あっ、癖が出てしまいました。

                      *

ニートにこの日差しはRPGのやけど並みにダメージがある。村に着いたときにはHPは1に等しかった。なかなかのサイズの村だ。正直もっと小規模だと思っていたのでびっくりしたのと同時に人が多いったらありゃしない。俺は人混みを残りHP1の状態を何とかキープして抜け出した。

「あれ?異世界って、こんな感じなの(泣)」

とかいいつつ影のあるところを通っていると、

「きゃー!!やめてください」

なんてべたな展開なんだよ。

「さすがにHP1で突っ込むわけにもいかない、、、、」

声の発生元を見てみると何ともまあかわいい女の子がいるではありませんか。その時、俺のHPが全回復する音がした。

「や、やめろよ」

弱気ながらにかなり勇気をだしたつもりだった。これではかっこいい場面も台無しな気がするが、

「あれー?おにいさん、何か用かな?」

やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい。

RPGでゆうところの盗賊Aみたいなやつだなーと思って油断してたら意外に顔怖!!どうやって倒すかまでは考えてなかったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!あぁぁぁ。なんかこっち見てるわーー。怖い。怖すぎる。この状況を簡単に切り抜けられる方法なんて、、あれ?そういえばここはいつもの世界じゃないからもしかしてこれなら、、、

「あーーーーもう!!こうなったらーー、、、あっ!あれはなんだ?」

案の定、みんなが上を向いてくれた。そうなった瞬間、俺は女の子を連れて逃げ出した。



我ながら卑怯な手を使ったなーと思う。この世界の人たちはバカなのか?と思ってしまった。情けない。ただ、今はそれどころではない。俺の隣にめちゃくちゃかわいい子がいるせいでまともに顔も合わせられない!陰キャであることを初めて恨んだかもしれない。そんなことを考えていると、

「あ、あのー、ありがとうございます。」

「あ、いえ、別に」

だめだ、心が持たない。かわいすぎる。

「それでは私はこれで、、」

「ちょっと待って」

さすがに少しは情報が欲しかったことに今きずいた。まわりのことを馬鹿にするぐらいなら何とかしてこの子と喋りたい。ところで何から聞こうか。えーっと、、

「そー言えば見たことない顔ですね。どこからきたんですか」

相手から来るとは、、、びっくりしたー。

「あっ!えーーっとーー、なんていえばいいのか、‘日本‘っていうところなんですけどー、、」

女の子は首をかしげる。ですよねー。

「ところでおにーさんはどんな名前なんですか」

「名前、、、かぁ」

つまりここはRPGで言う名前決定イベントみたいな感じなのかー。なら、

「俺の名前は‘マイカ‘!覚えておいてくれよ!」

その時、女の子は屈託のない笑顔でこっちを見ていった。

「やっとこっち向いてくれたね!」

「・・・・・・・・・・」

本能的に顔をそむけてしまった。可愛すぎるーーーーーーー!!!!



女の子は「旅の人だから」という理由で僕をギルド?らしいところに連れて行ってくれた。正直言うとその建物はかなりさびれていた。決して人がいないわけではないが。すると、

「おかーさーん!」

女の子の目の先には30代後半ぐらいの女の人が立っていた。ふつうにみれば20代と間違えてしまいそう、、、とかそんなことを思っていると、

「うちの子から事情は聴きました。本当にありがとうございます。」

「あ、いえ」

そんな感じの返事しかできない自分が恥ずかしい。

「ところであなたの職業は何ですか」

そう聞かれてビクッとした。この世界にきて無職なのは当たり前だがどうしても現実とつながってしまう(泣)。

「今はなにもしてまs」

「それならこのギルドのメンバーになりませんか!!」

「( ^ω^)・・・?」        



ここはどうやら僕の予想どうりここはギルドらしい。名前は「エイリス・ギルド」というところで、さっきの人が「エリー エイリス」さん。このギルドの(建前上)ギルド長なんだとか。そして、このギルドの極度の人不足に頭を悩ませている。近くに新しいギルドができて、人も、依頼される仕事も、ほとんどそっちに流れていったとか。大変なのは聞いていればわかるが、、、しっかし、これは部屋が散らかしっぱなしだった俺でもわかる。

「汚い、、」

人不足なのは分かるがここまでひどいものなのか。

「まーくーん」

まるで天使の歌声かもしれない、と間違えてしまいそうになるほどカワ(・∀・)イイ声が聞こえてきた。

「おー、どしたどした。」

さっき助けたこの子の名前は「アリー エイリス」。こんなかわいい子がどうして俺になついているのか。はたしてわからないがそんなことはどうでもいい。今はこのひと時を楽しみたい!!とかおもっていると

「おーい、誰かいませんかー、、、て、誰?」

「こちらのセリフですが」

コント並みにしっかりしたツッコミのつもりだったが何が不服なのだろうか。そしてその軽めの装備の女は俺がいかにも害虫であるかのような冷たい視線を俺に向けた。さすがに傷つくんだけど、、、

「エリーさん、いますかー」

奥で「はいはーい」という声が聞こえた。

「あれー、アイリスちゃんじゃない。久しぶり」

どうやらコイツは‘元‘ギルドメンバーらしい。なんでわかるのかって?ここのギルドメンバーは胸に‘エイリスの紋章‘をつけている。詳しい説明はまた後で、

「ただ、ほんとに寂しくなっちゃいましたね、、」

、、、なんていうか、、、、┗(;´Д`)┛超おもてぇ、、

お前は場の空気を悪くする天才なのか?!と聞いてみたい。

「で、君は誰なの?」

おぉ、あの空気を一瞬にして破壊して話を変えてしまった!こいつ、敵にしたら面倒なタイプだろうなー、、、。    とても冷たい視線だ。

「おい、人に物を聞く態度じゃないだろう!そんなんじゃお嫁にいけないぞーーww」

ちょっとからかってみる。

「あんたねぇ!、、、ったくもう!らちがあかない。ところでエリーさん、先週頼んだやつできた?」

意外に反応があったことにびっくりしつつ、エリーさんの話を聞く

「あぁ、それなんだけどね、ちょっとまだみたい。人が少なくってどうしても作業が遅れてるの。ごめんね。」

「あっ、それなら全然いいんですけど」

なんの話をしているのだろうか?まぁ、とりあえず俺には関係ないな。

「ところでもう一回聞くけどあんた、何者?私はアイリス。アイリス アルン」

「おれはマイカ。とうりすがりでこの子を助けたらここにこいってこの子に言われて、、、」

俺は今まで起きたことをコイツに伝えた。すると、

「へぇぇぇぇぇぇ、、、つまり、無職なのにギルドにいるの?」

「そーいうことだな、、ところでなんでさっきまで俺のこと害虫みたいに冷たい目で見たんだよ。あれは何なんだ」

「えーっと、あなたがアリーちゃんを連れて走っていったから誘拐かな?と思って、、ごめん(・・;)」

( ´_ゝ`)フーン、、、きっと根は悪くないやつなんだろうな、、ただ、あんな態度はどうだよ!

「そう、そのことで話があったのよ」

急にエリーさんが声を上げた。

「「Σ(゜д゜lll)えっ!誘拐について?ですか?、、」」

謎にシンクロするふたり。

「違うわよ。あなたの職業を決めるのよ。この際だから決めちゃいましょうよ。手続きは私がやっとくから」

まさかの言葉がきこえた!

「本当ですか!」

確かに、このまま金を稼げなかったら俺も飢え死んでしまう。本当にありがたい。

「あれ、今日のエリーさんは気分が良さそうね。よかったわね!」

アイリスが背中を叩いた。ちょっと痛い、、、

「ただ、2つ条件があります」

「えっ、なんですか?」

「1、あなたを含めて三人のギルドメンバーを集め、ここのギルドを利用してください」

「任せてください!」

「2、住む場所をここからなるべく近いところに、、」

「OKです!」

なーんだ、意外に簡単そうでよかった。

「それだけ元気があるとなんだか私も元気になってきたわ!ところで職業はなににするの?」

なんだかアイリスも俺になれなれしくなったな。30分前とは全く違う感じのアイリスを見てなんだか俺は嬉しく、、

「もちろん‘誘拐犯‘じゃないのww?」

「・・・・・・・」

前言撤回で、、

「ところでどんな職業があるんですか?」

気を取り直して聞いてみた。

「そうね、まぁ王道だと剣士、銃士、魔法使いかな、、」

「( ゜Д゜)魔法使いがあるんですか?」

「えぇ、だけど魔法使いなんてよくあるじゃない?」

思わず興奮してしまった。感覚がまだ元の世界のままだ。

「ちなみに私は騎士ナイトよ」

「へ?ないと?剣士とは違うのか?」

素朴な疑問である。

「職業はある意味‘進化‘するんだよ。ジョブ・チェンジって言われているの。これは剣士の進化系よ。」

まんまだけど、なんだか夢が広がるな。

「それじゃあ、どれにするかはアイリスチャンと決めといてね。よかったわー。アイリスちゃんがいて!」

エリーさんは何かをしにそそくさとギルドを出て行った。

「えっ!あっちょ!、、、(´Д`)ハァ…」

地獄よりも深いため息をつかれた気がする。ここまで最低な奴だとは思ってなかったぞ!

「、、それじゃ、ちょっと来て、、」

あっ、いいのね。



「それじゃ、あなたの‘適性‘を見るわね」

「てきせい?」

「えぇぇぇぇぇぇ、そんなことも知らないの!、、、つまり、どんな魔法が使えるのかを見るの」

なるほど、、ただ俺は目の前の犬のような奴が妙に気になる。

「この子は‘トンタ‘。この子が適性を見つけてくれるわ。」

たまにいるよなー。そういう変な名前つけるやつ。なにがいいんだか。

「で、どうすんの?」

「この子ににおいをかいでもらうの。」

「はぁ、、、、、、、、それだけ?」

「それだけ!」

、、、、、、えっ、、、、、、。簡単すぎるだろうがぁぁぁぁぁぁぁ!普通さ、試練とかさ、そーゆーのないの?

「よし終わった」

はや!!あぁぁぁぁ、、我の夢が今はかなく散って、、、

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

びっくりしたー!次は何なんだよー!危くちびるとこだったぞ。

「どうしたんだよ」

「だってこれ見なさいよ!」

「どれ、、、、ってうわぁ!!」

さっきの犬がめちゃめちゃな色に光っている。

「使い魔はね、その人の適性によって色が変わるの。ただ、基本は五色ぐらいなんだけどこの子は今、、、何色あるのかしら。」

、、、っえ!もしかして、、俺ってすごいの?

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