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アトランティスの魔法使い  作者: 夢見まち
第一章
3/7

3話

ようやくプロローグから進められる。

続けて読んで頂ければ幸いです。


なんかタイトルの「最高です」ってカープの名言ぽくなってしまった

 母屋でおじいちゃん達と話をしているお客が帰るまで

離れで明日の準備をしている陣さんを除いて、

店に置いてある雑誌を読んでいるみーねぇと

自分のスマホを操作しているちーねぇと

俺は暇を持て余してた。

ふと気になり、ちーねぇに尋ねる。


「ねぇ、ちーねぇ。お客ってどんな人?」


 今、この暇を作り出した人物が誰かをちーねぇに聞いてみるが、


千奈「さぁ、『先生達の大学の教え子』と言ってたけど

それ以上は聞かなかったし、

直ぐに『みんなで少し離れに居て欲しい』って言われただけだから

詳しくはわからない」


みーねぇはちらりと視線だけをみーねぇに向けたが、何も言わずに雑誌を読み、

ちーねぇも俺にそう言うと再びスマホで、時間を潰し始めた。


それ以上、会話は無く

「ふーん」

と答え、ちーねぇの言葉を聞いて、母屋を見る。


 その時、ガチャっと母屋の玄関の扉が開き、スーツ姿の男性2人が出てきた。

1人は見た感じ長身で40歳くらいのどことなく気品が伺える男性だ。

もう1人は前者よりも若く見えるだけで顔は見えない。

お客であろう2人はおじいちゃんとおばあちゃん2人に会釈している。

離れから様子を見ているとおばあちゃんも一緒に出てきて、お客の男性達と駐車場に向かっていく。

 その様子を見ていた俺は店から出て、駐車場に走る。

しかし、おばあちゃんはお客の車だろう。車に乗り、そのまま車は山を下りていく。


その車をどこに行くのか見ていると、


「凛、先生が中に入りなさいって」


 背後からみーねぇが呼びかけてくる。おばあちゃんがどこに行くのか気になるが

みーねぇの言葉に反応して母屋に戻る。

母屋に戻り、洗面所で手を洗った後、一階にあるおばあちゃんの行き先を

知る人物の部屋に入る。

そのまま、部屋に入るなり、質問する。


凛おじいちゃん。おばあちゃんどこに行ったの?」


 座って茶を飲んでいるおじいちゃんは、立っている俺を座るように手で促す。

「まぁ、まずは座りなさい。ばあさんは少し用事でさっき来ていた彼らと一緒に行っただけじゃ。

直ぐに戻る。 それよりもじゃ、今日もお疲れ様だったのう」


そう言うとおじいちゃんは笑顔で労を労ってくれる。


「まぁ、疲れるし今日も大変だったけど。俺が徐々に料理が上手くなってきてるって

陣さんやみーねぇが言ってくれるから別に大丈夫だよ」



「そうか、そうか。それは何よりじゃのぅ、今は春休みじゃが、疲れて勉強がおろそかに

なるんじゃないぞ」

「大丈夫だって。明日は俺は休みだし、だから勉強しようと思ってたし、

それにもしわからなかったらみーねぇに聞くし」


それを聞いたおじいちゃんはガクッと肩を落とし、


「そこはわしじゃろう!」


と突っ込んでくる。そんなにやり取りをしながら、

俺は、部屋を出て、夕飯までの間、二階にある自分の部屋で時間を潰し始める。

          






 さて、あっという間に夕食も食べて風呂にも入り、みんな各々の部屋で

過ごしているか寝ているだろう。


気がかりなのはおばあちゃんが

未だに帰ってきていない事。まぁ、1人で出かけた

わけじゃないから大丈夫だろうけど。


(しかし、俺にはまだやることがあるのさ‼

今日は深夜に見たい映画があるから夜更かし決行‼)



 そのため、いつも寝ている時間帯を軽く過ぎ、

一人居間でテレビを見ていたが、映画を見るために、トイレに行き、

お菓子を用意して、


(さてと、そろそろ始まるぞぉ。やっぱり夜更かしは最高でしょう)


と思いながら、再び居間に戻って見ると

 見知らぬ笑みを浮かべた男が家にいや、そもそも居間にいる。


「えっ?誰?」


思わず声に出してしまった。

無意識に後ずさりをしたのだろう、しかし、ぽふっと何かに当たり、肩を掴まれる、

振り返るといつに間にか背後におじいちゃんがいた。

しかし、ぶつかった俺の肩を掴むが俺を見ずに目の前の男を睨みながら

また、そんなおじいちゃんの睨んでいる視線を意に介さず笑みを浮かべる男。

この異様な状況に戸惑う俺はどうすればいいのか

分からない。


しかし、この緊迫した状況下でテレビは

場違いな映画のオープニングのBGMを流し始めた。










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