鬼奴ビル
鬼奴ビル
鬼奴団が保有するビルである
ドラッグや詐欺そしてギャンブル店経営など残虐な殺人集団とは違った面も持つ
辺りのオフィス街も鬼奴団にバックについてもらっているという噂もあるほどだ
ビルのエントランスにはエレベーターと無人の受付と郵便ポストがあった
鬼奴団は金融会社を前身とする暴力団
会社のようになっている
とはいえ暴力団
受付嬢がいるはずもないし先ほどの警備員にだって鍵を渡していなかった
タケルは慎重に進んでいく
無人の受付を見る
[宿舎利用者名簿]と書かれた名簿があった
先ほどの洋館はここで働く者の宿舎のようだった
郵便ポストを見る
茶包の封筒があった
中には手紙と白い粉が入っている袋があった
暴力団のアジトにいる
それを実感した
だが警備員が鍵を持っていないのにどうやって届けたのだろうか
日付をよく見ると一か月ほど前になっている
鬼奴団のアジトが特定され新聞に載ったあの日の前日だ
住所が特定されたということで警備を固くしているのであろう
エレベーターに乗る
数字が掠れて消えていたため読めなかった
かろうじて一階という文字が見える
一階のボタンの一個上のボタンを押した
ピンポーン
エレベータが開く
オフィスのような風景が広がる
そこで人が働いていた
洋館で見かけた男たちは私服であったがここにいる人はスーツを着て仕事をしている
男が近づいてきた
男「入り口は今固く閉ざしているんだがね インターホンもなしにここに来たってことは不法侵入だね君」
男は諭すようにこう言った
男「ここはね お子様が来るような場所じゃないんだよ 帰ってもらおうか」
タケルは固唾をのんだ
男「帰ろうとしないならおじさんたちが君を強制的に外へ連れ出そうか」
タケルは男をにらんだ
男「やっぱりやめだ 運び出すのは疲れるからね」
そういって男は尻ポケットに手を突っ込んだ
男「悪い子は地獄行き 幼稚園で習わなかったかい」
男は尻ポケットから拳銃を取り出した
男「怖いかい なぁにすぐに楽になれるさ じゃあさようなら」
男は銃を発砲した
タケル「お父さんはどこにいる・・・」
男は銃を何度も撃った
タケル「鈴木記者はどこにいるって聞いてんだ!」
男は何度も何度も撃った
タケル「どこにいる!」
男の拳銃は弾が切れた
男「ちっ なんで銃が効かねぇんだ」
電気が弾を弾いた
男は拳を振り下ろしてきた
タケル「もう一度聞く 鈴木記者はどこにいる」
男が何度も殴ってくるがすべて電気が弾き返す
タケルは竹刀を取り出し男の顔面を殴る
男は倒れた
ここは鬼奴団のオフィス
それを見ていた人々が襲ってくる
全員スーツを着ていて一見すると暴力団に見えないがこいつらは正真正銘の鬼奴団団員である
タケル「この場に鈴木記者がどこにいるか知っているものはいるか?」
誰も反応しなかった
タケル「この階にはいないようだな」
タケルはそう言い残しエレベーターに乗った
先ほどの階にいたすべての人間が倒れていた
タケルはエレベーターで先ほどの階から一個上ののボタンを押した
ピンポーン
エレベーターが開いた
同じようなオフィスがあった
数分後その階の人間はすべて倒れていた
その後エレベーターで一階ずつあがりしらみつぶしで父の情報を探していた
ピンポーン
エレベーターが開いた
廊下に出た
いくつかの部屋がある
その左奥の扉には[会議室]と書かれていた
[使用中]という看板が立て掛けられている
ガチャ
扉を少し開ける
中では会議が行われていた
スーツを着た男がプレゼンテーションをしている
いかつい風貌の男や派手な服を着た老人が数人いる
他の男は皆スーツを着て神妙な顔で話し合っていた
扉を全開にする
男たちが一斉にこちらを振り向いた
一番近くにいた男怒鳴った
男「おいガキ 大事な会議中に何はいってきとんじゃ」
会議室がざわついた
男は続けた
男「大事なお客様との会議中じゃ さっさと帰れ」
いかつい風貌をした男がどなった
「なんか小僧がはいっちょるな 鬼奴よ管理がなっとらんな」
男は続けた
「あのガキ物騒なもん背負っとるけん おいおいわしらを殺しに来たんか」
一番近くにいた先ほどの男が言った
男「風魔組の皆様方ここは我々が手早く処理いたします」
どうやらいかつい風貌の男や老人たちは「風魔組」の組員のようだ
「風魔組」は芸能界を牛耳っているとも言われている暴力団だ
「風魔組」が経営する広告代理店は日本トップの広告代理店まで成長し芸能界にとってはきってもきりはなせないのである
それゆえコネを多く持ちパイプも太いためこのように多くの暴力団ともかかわりを持っている
先ほどの男が襲ってくる
会議に出ているということはかなり地位があるはずだ
相当強いだろう
殴る蹴るそれらの攻撃を電気でふせぎ反撃する
だがそれを華麗によけカウンターを放ってくる
どちらも一発も攻撃が当たらなかった
タケルは竹刀を大きく振りかぶった
男はそれをよけ顔面に向かって蹴りを入れてこようとした
電気で弾かれ男に隙ができる
男の胸に竹刀を突き立てた
男がひるんだすきに大きく竹刀を振りかぶった
頭に命中し男はふらついた
男は拳銃を取り出し連射してきた
タケルは電気で弾をはじきながら男に近づき一本背負いを仕掛けた
男は地面に打ち付けられた
タケルは男の顔面にかかとを落とした
男は気絶した
鬼奴団の団員が近づいてきた
タケル「鈴木記者はどこだ」
団員「ふん 俺らが知っちゃこっちゃねぇな」
タケル「お前らここにいるてことは幹部か何かだろ」
団員「俺らは幹部だ だがボスしか知らねぇような機密事項があるのさ」
タケル「ボスはどこにいる」
団員「さぁな 探してみな」
数分後会議室にいた鬼奴団の団員は全員気絶していた
風魔組の男が口を開いた
「ふん 鬼奴の奴ら少しは信用していたがガキにやられるほどとはな
おいそこのガキ お前の喧嘩もみててなちょっと殴りたくなったじゃけん
わしと勝負しろ」
タケル「悪いがお前たちと争うメリットがない」
「それでもだ お前を殴りたいんじゃ 商売仲間を殴ったお前をな」




