運命の前兆
プロローグ
30xx年人類は増えすぎた。
そのため人類が取った行動が巨大なビルを建てることとなった。
それでも人類は増えすぎた。
次にとった行動は地球を覆う程の壁であった。
これを作ってしまったために地球に太陽光が届かなくなってしまった。
これを補うため巨大な照明玉(人口太陽)が作られた。
そして上に住む人間と下に住む人間が出来てしまった。
そして燃料などのエネルギーはすべて照明玉のエネルギーに変えられてしまった。
そして上人と下人の区別がされてしまった。
その中で懸命に生きる一人の少年がいた……
「全く最近の下階(地球の下にある地区)じゃあろくな飯がないな」
俺の名前は龍神守下階に住むただの高校生だ。
下階に支給されてくる食料はパンとスープのようなものしかこない。
だが仕方がないことだ。なぜかと言うと上階(下階の上の地区)の人達も同じらしい。
全くだ!もっとましなものが食いてーな!
こいつは同じ高校の行木良別名なめと言うあだ名で同じクラスメートである。
この下階中央第一高校は下階の中でも大きく下階の1/3ぐらいの大きさがある。
りゅう!飯食ったら一緒にかえろうぜ!
りゅうとは俺のあだ名である。
わりぃ先に帰っててくれ、提出課題わたしてくっからさ!
ちぇ!じゃあ先にかえるぜ。
少し不機嫌そうだなぁ。
だが仕方がないのだあいつと帰るには…
りゅ~う~くん一緒に帰ろ~(笑)
きたきたようやくきたか。
この透き通るような声はあいつしかいない。
彼女はうちのクラスメートの西村奈々美で幼なじみだ。
ごめんね最後の教科が体育だったから着替えるのにじかんかかっちゃった♪
と汗をかきながら走ってきた。
いいよ全然待ってないから。
といいつつも三十分ぐらいは待っただろうか。
彼女は心優しいのできっと待ったことが分かると気をおとすだろう。
じゃあ行こっか…と俺の手を握ってくる。
いいよはずかしいから…と言っていつも握らない。
え~?!
少しムッとした顔でこっちを見てくる。
そんな顔で見られてもなぁー。
と思うときもあったりなかったりする。
そういえば…
と彼女がいったので話を聞く。
昨日国際会議で天階(上階の上の地区)に話合ったら食料の支給量を減らすってテレビで言ってたよ~!?
とこっちをにらみながら教えてくれた。
まじかよ。また戦争がおこるんじゃないの?
また戦争かぁ…
実は戦争まではいかないが小さな小競り合いなら三週間まえにあった。
大人はみんなそっちの警備のほうに行ってしまっている。
お父さんお母さん早く帰ってきて…
彼女の頬に大粒の涙が一滴流れていたのをおれは見のがさなかった。