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『余命一年と言われたので、王子と屋台で食べ歩きします』

作者:百花繚乱
最新エピソード掲載日:2026/01/14
教会の鑑定で、公爵令嬢リリアは“余命一年の呪い”を告げられる。婚約者は第二王子セドリック。優秀で冷たいと言われる彼の前で、リリアはおっとり微笑んだ。
「騒いでも解けませんもの。残りは、好きに生きます」
王子妃教育、窮屈なドレス、完璧な作法。ずっと“ちゃんとして”きた彼女は、髪を切り、コルセットを捨て、屋台で串焼きを頬張り、甘い菓子を好きなだけ食べる。そんな彼女に呆れながらも、セドリックはなぜか毎回ついてくる。
「誤解するな。捨てた男だと噂されるのが困るだけだ」
――建前のはずの同行は、いつしか静かな祈りに変わっていく。
波音の夜、リリアは初めて本音を漏らす。「怖い」と。
そして一年の終わり、彼女は眠るように消えた。
三年後、教会で、王子は棺の前にひとり座る。
“犯人も、核も、見つけた。だから――戻ってこい”
これは、最後の一年が、実は未来の約束だった物語。
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