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⑶『虚構の船と、虚構の羽』

⑶『虚構の船と、虚構の羽』



虚構の船と、虚構の羽、と俺はタイトルに記した。それは、やはり虚構のタイトルだ。船は船だ、羽は羽だ。虚構なんかじゃない。視力はどんどんと、減退し、もう本当に、絶望の淵の側に居るかのようで、何やら怖い。



視界は霞み、パソコンの文字さえ、歪みだしたかに思える。俺はもう、この先小説が書けるか、分からないと言って居るんだ。自殺して名を上げる、それ程、俺は馬鹿じゃないと思って居たが、自分のことを。しかし、社会に名を刻みたい、名声を得たい、そんな闇を、保持して居るのだろうか。



死にたくない、海に出る時は、船に乗って居たい。空を飛ぶ時は、羽を付けて居たい。例えそれが、虚構であったとしても、埴谷雄高の力を借りて、生き残ることが出来たなら、死に際に、埴谷雄高の名を呼ぶだろう、虚構を捨てて。

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