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第六百十話

 レプシトールにクロノスとの回線設置。

 妖精さんが家兼おもちゃにできるサーバーも置く。


「レオくんおひさー」


「妖精さんがいないと不安で不安で……」


「にゃはははは! 素直ですねえ! もっと私をあがめろ!」


 実際、妖精さんは帝国で最も神に近い存在ではある。

 単純な権能なら座敷童ちゃんを凌駕する。

 妖精さんがいなかったらインフラ死ぬもの。

 サーバー壊そうとしてもサクッと逃げるから不死身だし。

 うーん最強。


「あがめちゃう、あがめちゃうぅ! それでさー、これ見てくれる」


 大量のデータを送信。

 傘下に入れた企業のデータだ。


「スカガワ財閥の会計……うん、破綻してますね。というかこの会社、創業当時から粉飾決算してますよ」


「ですよねー」


「レプシトールの国家予算数年分くらいの隠れ負債ありますね」


「そこまでぇ!?」


「破産させないとシャレにならない国家の財政破綻が。おっとぉ破産法がない!?」


「ですよねー……」


「あー……レイモンドさんに投げますね」


 するとレイモンドさんからすぐに連絡が来た。

 ですよねー。


「弁護士じゃ無理! ザイチェン教授に資料投げたから!」


 ですよねー。

 すぐにザイチェン教授から連絡が来た。


「……これ……現実ですか?」


「残念ながら……」


 国家規模の破綻だもんね。

 無理だよね!


「……ラターニア銀行を入れましょう」


「なしてラターニア?」


「ラターニア銀行主導で債権処理をさせましょう」


「奴隷売買は嫌ですよ」


 ラターニアだってレプシトール人を奴隷にするのは嫌だろう。

 将来の遺恨にしかならない。

 絶対戦争になる。

 次の戦争ではレプシトールも本気だ。

 ラターニアだって無傷じゃすまない。


「債権処理をさせるんです。レオ陛下……交渉お願いします」


「でーすーよーねー!」


 ラターニア王とラターニア銀行に連絡。


「かくかくしかじか~!」


 だいぶ端折ったがスカガワ財閥の債権処理について相談した。


「……つまり我が国で再建しろと?」


 ラターニア王が質問してきた。


「ガワはしっかりしてるんであとは会計処理をちゃんとさせれば再建は可能と判断してます」


 嘘である。

 レプシトールは生き残るけど、スカガワ財閥は細かく裁断されてあちこちに売却される。

 そのほとんどは外資系になるだろう。

 だが雇用はある程度維持されるし、ハードランディングはない。

 ……まー、少子化になるんですけどね!

 銀河帝国人は人口の増やし方はわからぬ。


「思いっきり嘘ついた顔ですが……それしかないのですな」


 今度はラターニア銀行の頭取に言われる。


「ええ、クロノスが所有するのは筋が違うかと」


 これでも侵略にならないように気を付けてる。

 ラターニアなら……侵略より怖いんだけど、それでも正常にしてくれることだろう。


「わかりました」


 ずいぶん物わかりがいいな。


「レオ陛下の仰ることに逆らうと……その不幸になる人が大量に出ますので……」


 酷い話である。


「マイク&ハマーはクロノスに、スカガワはラターニア、残りは太極国……三カ国で間接的な影響力を持ちながら、なおかつ侵略ではない共存を探る……恐ろしいほどの知略だ」


 いえ、そこまで考えてません。

 今言われてはじめて計画を知りました。

 偶然そうなっただけです。

 それを最後まで言い出せなかった。

 だってさー、こんな開発独裁レベル99みたいな文明を立て直すとか予想してないわけよ。

 ただ責任逃れしてヨソ様に押しつけることしか考えてなかった。

 まさか天下三分の計のパチモンやるはめになるとか思わないじゃん。

 でも通信終了。

 さーてレプシトールはいったん置いて、パーシオンだ。

 パーシオンくんをバチボコにしたい。

 ただ暗い方の全体主義なパーシオンくんは資本主義のレプシトールより厄介だ。

 経済破綻したら止まるレプシトールとは対照的に、経済破綻しても戦争継続できるのがパーシオンだ。

 国民をギリギリまで搾取すれば戦争の継続自体は可能である。

 その後の国がどうなるかはわからないけどね!

 まずはお話。

 パーシオンくんの外交担当者に通信要請。

 べ、別に、アンタのことなんて好きじゃないんだからね!


「繋がりませんね」


 ですよねー。

 狙ってなかったとはいえ、レプシトール半分滅ぼしたもんね。

 どうして俺はこうなってしまうのか……。

 レンがお茶を運んできた。


「旦那様、お茶のお時間ですよ~」


「あざっす♪」


「それにしても旦那様。研修先で国盗りしてくるなんて覇王の貫禄ですわ♪」


 レンはウットリしてる。


「……いや事故なのよ。今回は本当に事故なのよ。俺なんにもしてねえのよ!」


「またまたー。レンはわかっておりました。国を盗ってくるだろうと」


「本当に成り行きでそうなっちゃっただけなのー!」


 俺の悲鳴が部屋にこだました。

 なお、ラターニアが曹操、俺が劉備なら孫権ポジションのシーユンは素早かった。

 太極国の商社と連絡を取り、残る内藤ソニックグループを敵対的買収した。

 当然、企業の軍事組織が太極国の商社を攻撃するが、そこに待ち構えてたのは太極国正規軍。

 しかも妹ラブ、シーユンお兄ちゃんが鍛えたエリート部隊である。

 圧倒的戦力でけちょんけちょんに制圧された。

 正直言って攻略法さえわかればレプシトールは怖くなったのである。

 なにもかも張りぼて。

 眠れる虎どころか死んだ豚だったのが露呈したレプシトールの明日はどっちだ!

 なお俺であるが、ラターニア、クロノス、太極国の三カ国での評判は……国を滅ぼすレベルの災害認定である。

 太極国とラターニアの間でレオカミシロの扱いについての会議がされたとか。

 だーかーらー! レプシトールは自滅でしょ!

 単にタイミング良く俺が来ただけで!

 なお……それからのお話であるが、ラターニア、クロノス、太極国でインフラ整備。

 地元の労働者を大量に雇い、暴落して電子ゴミと化したレプシトール通貨じゃなくてクロノスのお金で支払う。

 食べものの安全基準を見直し、ちゃんとした保健所を作って監視した。

 警察をちゃんと配備し銀河帝国帝都のように交番を設置。

 カレンさんと反政府軍の差配で選挙も実施。

 冗談ではなく普通の選挙をやった。

 その結果、反政府軍が作ったレプシトール自由党が政権与党に。

 カレンさんが初代首相になった。

 たったこれだけで治安は嘘みたいに回復したのである。

 ぽくおうち帰りゅ!

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― 新着の感想 ―
ラターニア国は、街金(高利貸し)なんだから借金を返さないと地獄ですよね(笑) まぁ、ラターニア銀行は返す気があって、少しづつでも返していけば、ひどいことにならないくらいに交渉可能な相手ですけどねぇ。 …
タイミングよく俺が来ただけ、とはいうがそのタイミングを引っ張ってくるのがジェスターでしょうに
レオくんお疲れ様! レプシトールのお片付け大変だったね。 じゃあこのままパーシオンもお片付けしよっか!
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