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第六百五話

 勝山拠点の同時攻撃。

 国と違って領土がないので本社を獲ってもあまり意味はない。

 だから軍事拠点を攻撃して戦力を剥奪する。

 俺たちはコブラ会ニンジャの拠点潰しを担当……あのさー、だからいちいち胡散臭いよね!

 まあいいや。

 コブラ会の拠点はビルだ。

 ニンジャが大量にいるらしい。

 キックボクシングジムって書いてある。

 いや翻訳がキックボクシングなだけで我らの知ってるやつじゃないんだけどさ……。

 なぜか壁にはアルマジロが書かれている。

 コブラじゃないんかい!

 ツッコミ入れてると日が暮れてしまう。

 戦闘用の人型重機に乗り込んだリコちに指示を出す。


「リコち、先制攻撃頼んだ。俺はビルを登る」


「はーい」


 今度は反政府軍に。


「絶対に人型重機から降りるなよ。降りなければ死なない」


 なぜか学生たちがゴクリと息をのんだ。


「はいはい、やりましょ」


 リコちがロケットランチャーを発射。

 それと同時に俺は人型重機でビルの壁を登っていく。

 ほいほい。

 俺の役目は単純。

 ヘリで逃げようとする連中を捕まえること。

 屋上に着いたら待機。

 ビルから下を見る。

 下では学生たちがニンジャや戦闘部隊と学生たちが戦っていた。

 リコち?

 ウルミ持ってブンブン振り回してる。

 間合いに入ったら倒される。

 リコちの周りだけ敵が逃げ回ってた。

 あれは反則だよね。

 学生たちは銀河帝国基準で人型重機含む戦闘車両陸軍の免許が取れる程度には仕込んだ。

 シミュレーターでゾークとも戦わせたし。

 毎回全滅なんだけど。

 でも俺たちがやってるシミュレーターの下のレベル。

 インフェルノモードで5分生存できるレベルだ。

 要するにベテラン兵くらいの強さってこと。

 タチアナに言わせると「前のあーしが死んだ戦場レベルっすね」とのことである。

 そこで5分生存って結構すごいと思うんだよね。

 武装した兵が機関銃つきの車両で発進しニンジャ隊が襲いかかる。

 だけど学生たちは冷静だった。

 正直言ってゾークの群れの相手よりはかなりマシだった。

 ゾーク相手の戦場じゃ、わけわからないまま全滅だもの。

 学生たちにはパルスライフルを装備させた。

 一番取り回しが簡単で使いやすい。

 政治的にややこしい状態を作らないようにラターニア製はやめて。今回はクロノス製。

 ラターニアと戦争中だから一応避けた。

 レプシトール製?

 国軍が品質の最低要件決めないで、企業が勝手に作ってる兵器なんて怖くて使えねえっての!

 結局、企業による独裁って弱い部分が出てくるんだよね。

 企業の競争が適切に行われてるんだったらいいんだけどね~。

 企業が軍やニンジャやヤクザ使って暴力で解決するんだから信用なんてないわな。

 そのスペック表、確実に嘘が紛れてるよねって話だ。

 学生たちは装甲車の機関銃を浴びせられる。

 人型重機の装甲甘く見るなよ。

 銃弾が貫通することはない。

 ビルから戦車が出て来た。

 おっと日和りやがった。おそらく無人機だ。

 これは俺も手伝うかね。

 背中に背負ったライフルを展開。

 はーい対物ライフル~。

 よく狙って……上から撃つ。

 戦車が爆発した。

 ニンジャ隊が撤退していく。

 そりゃねえ、相手がラターニアならまだしも、反政府軍なら命かける理由はないよね。

 無人の輸送機がやって来るのが見えた。

 対物ライフルはいったん置いて、パルスライフルで攻撃。

 攻撃は命中。墜落していく。

 はっはっは、避難なんかさせるわけないじゃん。

 そして出てくるのは勝山の軍事部門の責任者。

 何人かいる責任者の一人だ。


「はーい、大人しくしてくださいね~。ケガしても割に合わないでしょ~」


 パルスライフルを向ける。


「私を捕虜にしても戦争は止められんぞ!」


「はいはい。そういうのいいですから」


 そりゃ一人じゃ止まらない。

 だが主要幹部を捕まえてマイク&ハマーに吸収してしまえばいい。

 勝山を吸収して四大財閥序列1位になればレプシトールも無視できない。

 そしたら民主制に移行してラターニアと講和する。

 あ、大丈夫。

 レプシトールを奴隷やおもちゃにするほどラターニアも余裕はない。

 なるべく血を流さないで人質の解放に謝罪と賠償、犯人の引き渡しをしてくれればいいのだ。

 そりゃ財界の重鎮が根こそぎ死ぬけど、それはしかたないよねって話だ。

 というわけでにらみ合う。

 俺がただの新入社員ならその雰囲気に呑まれたかもしれない。

 でも俺はクロノス大公なのよね。

 一企業の軍の責任者より偉いのよ。


「この売国奴が! お前ら殺せ!」


 ニンジャが襲いかかってくる。

 ロケットランチャーを撃ってくるがすべて撃ち落とす。

 だからさー、遅くて当たらんのよ。それ。

 ニンジャが爆弾を投げてくる。

 けどゾーク対応装甲に傷がつくはずもない。


「まだやる?」


 ニンジャは顔を見合わせて武器を置いた。

 はい、降参。


「き、貴様らああああああああああああああッ!」


「い、いや無理ッスよ。あんなの」


 俺は勝山軍の責任者の襟をつかんでヒョイッと引き上げる。

 はい確保。

 マイク&ハマーのニンジャに引き渡して終了。

 さすがに拘留する施設は反政府軍にはないのだ。


「さーて帰るベ」


 ほいほい連絡。


「クレア、拠点落としたよ」


「こっちもあと少し。あー! こら。殴らない! 殺しちゃダメだから!」


 クレアたちのグループも軍事拠点を陥落したようだ。

 ただギャグ不足のためか学生が幹部をリンチしてるようだ。

 なんか後ろの方で「てめえ国立大学なめんな!」とか「不採用だと! ぶち殺してやる!」とか聞こえてる。

 うーん地獄。


「殺さないでね」


「殴ってでも止めるわ」


 メリッサがゲラ笑いしてるから大丈夫だろう。


「殺すなよ~ぎゃははははは!」


 やだ怖い!

 なにが起きてるの~!


「コラ! 爆竹を……あーッ!」


 クレアがあわてる声が聞こえた。


「ぎゃあああああああああああああッ!」


 爆竹の爆ぜる音と男の悲鳴が聞こえた。


「あー! 蹴らないの! メリッサ止めて!」


「へーい」


 うん。地獄。

 ダーツの的くらいでやめときゃいいのに。

 こうして勝山は軍事能力を喪失。

 別働隊が勝山一族を拘束し、発行株式のほとんどを押さえたのである。

 俺たちのやったことがほぼ強盗な件。

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― 新着の感想 ―
企業が勝手に作る兵器……そーか、イ◯リアやポルシ●か 製造工事単位或いは生産ロッド単位下手すると担当工員が違っただけでネジ1つとっても規格てんでバラバラだったからスウェーデンじゃ物凄い機数が原因不明な…
爆竹... 伝え聞く昭和の悪ガキはカエルの米に突っ込んで破裂させてたとかなんとか
〉強盗 なーに、アーマードコア4の世界よりかは大分マシだ
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