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第五百三十二話

 スキーリゾートで遊ぶ。

 研修医だけど外科がほぼ決定してる医師がいるので無茶をする。

 スノーボードで勢いをつけてジャンプ!

 空中で回転する。


「ふははははははー!」


「負けるか!」


 男子たちも次々技を繰り出す。

 競技会出ても通用するレベルだ。

 はっはっは!

 戦闘機乗りの空間把握能力が最強なのだよ!

 そもそも競技会出ないけどね。

 なぜかクロノスの複数のメディアが俺たちを撮影してる。


「いっくっぞー!」


 エディがスキーでコースを滑る。

 大回転だって。

 地元の惑星でスキーが体育の必修科目らしい。

 あいつなんでもできるな。

 俺はウインタースポーツは武道ほどたしなんでない。

 実家の惑星カミシロは一番寒い地域だと野生動物すら生存が難しい。

 単に食べ物がないからだ。

 荒野の惑星って陸上動物の生存できる地域が極端に狭いのよ。

 なのでスキーリゾートどころじゃない。

 だって積もってるの雪じゃなくて氷だもん。

 実家のあたりは冬でもそんなに寒くならないから快適なんだけどね。

 だからスキーリゾートも建てられなかったんだよね。

 人口少ないからみんな領都の方に住んでるし。

 寒い地域は交通の便が悪いからね。

 誰も行かねえし。

 俺もほとんどやってない。

 ……って、最近まで思ってた。

 兄貴の定期報告に書いてあったんだけどスキーリゾートできたんだって!

 移住者多いからペイできるって!

 すげえの!

 カミシログループが鉄道路線まで作ったんだって!

 帰ったら都会になりすぎて故郷を故郷と認識できなくなるレベルだろう。

 メリッサなんか実家がスキーリゾート持ってるもんな!

 うーん、育った文化レベルが違いすぎる。

 なおレンはソリをやってる。

 うちのご近所さん惑星でもっと暑い惑星のせいか、やはりウインタースポーツには無縁。

 ただ犬ぞりと化した子分たちがソリを引いてる。

 うーん、他人から見てビジュアルがよろしくないのでやめてあげなさい。……その人権とか。

 え? 一部のビースト種は雪を見ると走りたくなるの?

 これ本能なの? ……怪我だけ気をつけてね。

 俺が滑り終わって満足すると、なにやらゾロゾロと鬼神国人に囲まれる。

 クイッと山の高いところを指さされる。


「そういうデスマッチね」


 10人ほどで山の頂上近くからスノーボードで滑りながらのデスマッチ。


「ふははははは! ふはははははーッ!」


 まずは俺がゆっくりスタート。

 それをスノーボードで追いかけてくる鬼神国の戦士たち。

 後ろからラリアットしてくるが俺は減速しながらしゃがんで回避。

 鬼神国の戦士一人がコケて木にぶつかる。

 あ、大丈夫。俺含めてみんな戦闘服着てるから。

 木にぶつかったくらいじゃ死なない。

 骨折するだけだ。

 さっきの鬼神国戦士もパーソナルシールドを発動した。

 痛いは痛いけどね。

 俺は加速する。

 俺を猛追する三人が来る。

 一人目がエルボー。

 さっと回避するとコケた。

 もう一人が飛びかかってくる。

 はいジャンプ!

 ズサササーと音がしてあっと言う間に見えなくなる。

 もう一人はジャンプして上から襲撃。

 ヒャッハー!

 俺もジャンプしてボードで踏む。


「はっはっはー!」


「さすがレオの兄貴! 相手は化け物だ! 全員でかかれー!」


 残りの六人が一斉にかかってくる。

 だけど甘いんだな!

 だってこの先は崖という名のジャンプ台だもん。


「ひゃっほーい!」


 くるくる回転子ながらトリックをする。

 鬼神国戦士たちは普通に落ちていった。

 あ、大丈夫よ。

 位置情報の追跡システムあるから遭難しないし。

 そもそも鬼神国の戦士なら骨折くらいはギャグですむ話!

 はい俺の勝ち!

 疲れたし、あとは実験体ちゃんたちと遊ぼうかな。

 終わったら風呂入って、メシ作ろう。

 って思うじゃん。


「陛下、スタントシーンお願いできますか?」


「え、なにそれ?」


「こちらが脚本でございます」


『暴れん坊大公』


 なにこれー!

 ということで撮影。

 雪崩の危険もあるし爆発はない。

 ほとんど合成だ。

 もう一回滑ればいいらしい。

 鬼神国戦士とのじゃれ合いのシーンも使うみたい。


「では、お願いします!」


「はいはーい!」


 なぜ自分がモデルのドラマの撮影でスタントマンをやる本人。

 考えるのやめとこ。

 台本どおりスノボーで滑っていく。

 さっきみたいに襲ってこないから簡単だ。

 横回転を加えてジャンプ!

 回転しながら着地。

 ひゃっほおおおおおおおお!

 もう一度ジャンプ!

 今度は縦回転&空中キメポーズ!

 うぇーい!


「うちの陛下。スタントマンが一番適性あったんじゃね?」


 エディから通信。

 自分でも一瞬思った。

 ほほほーい!

 もう一度ジャンプ!

 しゃきーん!

 イキリ散らかしてゴール。


「うぇーい!」


 みんなでハイタッチ。

 ということで撮影まで終えて今度は夕食を作る。

 メシじゃメシじゃ。

 中島の野郎のたっての希望でほうとう。

 味噌味と醤油味。

 醤油は武蔵野うどん風。

 味噌味は麺が半分溶けかけたカボチャ入りのやつ。

 中島は故郷の味に号泣。

 俺は久々の武蔵野うどんにニッコリ。

 実験体ちゃんことルーちゃんはまだ食べられない。ごめんね。


「イイ。ルー、オシャベリスル」


 いい子じゃ……。

 みんなで暖かい飯を食う。

 うーん、うどんだけじゃ足りない。

 もちろんそこはニーナさん。

 炊き込みご飯を作ってくれてた。


「よっ! ニーナさん!」


 男子女子関係なく興奮する。

 ケビンが作った天ぷらも食べる。

 ワカサギみたいな魚。

 ありがたやありがたや。

 飯を食ってお泊まりだ。

 仕事でつぶれそうな俺たちも今回は二泊三日の旅行なのである!

 ケビンも嫁ちゃんも休みを取れた!

 二人とも過労気味だから……。あ、俺もか。

 考えるのはやめよう。

 明日はなに作ろうかな。

 食材はなに使ってもいいらしいけど。

 やっぱお肉だよねー。

 バーベキューはお外寒いからパス。

 うーん、でも肉。

 コンロ用意してみんなで焼肉パーティーやるか。

 ついでにたこ焼きも。

 ガスボンベとコンロ運んでもらおうっと。

 自分たちで焼いてもらえば俺が楽だ。

 あと、どうせ鍋やるだろうから肉と野菜を増量と。

 酒飲める連中が多くなってきたからお酒も。少しね。

 俺はなぜか禁止されてるけど。


「妖精さん。オーダーお願いできる?」


「はーい、オーダーしましたよ」


 妖精さんには頭が上がらない。

 ありがたやありがたや。

 ここまではよかったのよね。

 食糧とコンロを運ぶドローンが襲撃されてすべて盗られなければ。

 クロノスの首都星で山賊ぅッ?

 どういうことぉッ!?

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― 新着の感想 ―
どんな危ない撮影をしても生還するスタントマン強い。
犬橇(ゾリ)… 人力車も最初に見た外国人が人権云々言ったらしいけど、そういう白人どもはもっと酷いことをしていた時代(18世紀)のことなんだよねぇ。 まあ、人力車の一種でいいのでは? デスマッチ… ほ…
犯人はカワゴン!!w
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