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【書籍化決定】羅刹の銀河 ~取り返しのつかないタイミングで冒頭で死ぬキャラになったので本当に好き放題したら英雄になった~  作者: 藤原ゴンザレス


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第三百六十九話

 あれ? 屍食鬼……?

 太極国の正規兵ではあるんだよな?

 どうしようかな?


「ケビン! 太極国の正規兵の屍食鬼出現! 戦闘するよ!」


 ケビンに司令を押しつけた。

 うちの隊で一番まともなのでしかたない。


「音声ログを保存。映像も録画しました! レオ、できたら屍食鬼を回収してね!」


「うっす!」


 出撃。

 先に出撃したレイブンくんたちカミシロ家近衛騎士団と合流する。


「殿! 敵機接近!」


 太極国の軍艦に乗った屍食鬼がやってくる。

 それにしても……屍食鬼……自分でネタばらししていくのはなぜだ?

 普通なら言葉を疑うんだけど、今のところ間違ったこと言ってないという……。

 まあいいや、今は戦闘、戦闘!

 太極国の艦から戦闘機が出撃する。

 人型はいない。

 そういうことね!

 戦闘機なんて言ってるが遠距離攻撃してくるカニと同じ対処法でいい。

 はっはっは!

 必要なのは、こちらの攻撃方法を隠蔽すること。

 学習なんてさせねえよ!


「ニーナさん! ドローン頼む!」


「はーい」


 ケビンが司令なのでニーナさんがドローン係。

 ケビンが異常なだけでニーナさんもエースクラスである。

 母艦から小型ドローンを射出。

 で、俺は悪い顔で命令した。


「はーい人型戦闘機のみなしゃーん! 閃光弾撃ちまくって~♪」


 海賊の船もやってくるが知らん。

 閃光弾を叩き込む。

 閃光弾なんて言ってるけど、電磁波ぶち込んでセンサーを止めたりなどの嫌がらせ特化の兵器である。

 対ゾークに公爵会の反乱にと、ゾーク戦争でさんざん苦しんだ俺らは嫌がらせのスキルツリーが異常成長しているのである。

 そりゃ敵のテクノロジーを理解してるわけじゃない。

 だから効果がない可能性はある。

 でもある程度は当たりをつけている。

 だって工業製品をラターニアから輸入してたし。

 そしたらラターニア船に効果ある兵器なら効果あるんじゃないかなってわかる。

 くっくっく、これが分析力だよ!

 てめえらの国力も、おおよその装備も、動かせる兵力も推測できてんだよ!

 勝ち目があるから喧嘩売ってんだっての!!!

 そして俺たちの情報は出さない。

 ドローンの情報すらね。

 センサーを殺してから人型戦闘機で砲撃を浴びせる。

 ミサイルなんかもぶち込んでいく。

 そのどさくさにドローンでセンサーや推進装置、通信設備などを爆破していく。

 俺たちも精密射撃していくから、どの攻撃で破壊されたかすらわからなくする。

 リアルタイムで記録を送信してたとしてもわからんだろう。

 それにリアルタイムで送信してない確率は高かった。

 だって公的な監視があったら、自分たちが屍食鬼だなんてベラベラ喋らないでしょ。


「つまり……俺たちに情報与えた時点で終わりなのよ」


 艦隊の推進力を奪ったらアンカーケーブル撃ち込んで生身で軍艦に乗り込む。

 ヒャッハー!!!


「あらあら~、レオくん海賊より海賊みたい♪」


 ニーナさんが笑った。

 ふふふ!

 久しぶりの大暴れじゃー!!!

 いつもの木刀持ってお邪魔します!


「ちわーっす! 帝国軍です!!!」


 まずは太極国兵士を木刀でなぎはらう。

 帝国で言うところのパルスマシンガンを撃ってくるが、そんなの当たるわけがない。

 弾速うんぬんの問題ではない。

 視線で撃ってくることがわかるレベル。


「こ、こいつ! 弾をよけ……に、逃げぎゃあああああああああああああッ!」


 ホームラン。


「ふはははははははー!!!」


「う、撃て! 殺せえええええええ!」


 あらま分隊支援火器のライトマシンガンまで出して。

 室内で使うようなもんじゃねえだろ。

 いいや、かっぱらおうっと。


「く、来るな! 来るなああああああああ!!!」


 ぱっこーん!

 はい没収。

 さらにもう一丁没収。

 二丁ライトマシンガン、腰だめ用意完了。

 ちなみにこの暴れも作戦の内だ。

 個人のアホみたいな強さを見せつける。

 鬼神国と同系統の文明と思わせるし、そもそも俺が目立てばドローンのことも隠蔽できる。

 実際は帝国はチームプレー特化型の戦術だし、ドローンなどの搦め手の達人だ。

 俺の役目は先入観を植え付けておくこと!


「と、殿!」


 レイブンくんが全力疾走してきた。

 ちっ、追いつかれたか。

 だんだんスピード速くなってやがる。


「レイブンくん! 皆の衆! やっておしまいなさい!!!」


 と言いつつ俺は突撃。

 二丁ライトマシンガンを乱射する。


「ぬはははははははは!!!」


「と、殿ぉー!!!」


 レイブンくんたちも突撃。

 ビームブレードで斬り捨てていく。

 屍食鬼も撃ってくるが遅い!

 当たらん!

 貴様らのビームなど当たらんぞ!!!

 おっと、グレネードが飛んできた。


「危ないにゃー」


 空中で蹴り返す。

 ドンッと敵の近くで爆発。


「き、鬼神国人の戦い方だ! 作戦を変えろ!!!」


 はっはっはー! だまされちゃって。

 走って走ってビームをよけながら。

 はい反撃!!!


「ローダーを出せ!」


「だ、だが! あれは船内で使うものでは!」


「うるさい!!!」


 ローダーってなんじゃらほいって思ったら、人型重機だった。

 戦闘用かな?

 でもね、それは悪手だと思うのよ。

 だって、俺、本業パイロットだし。


「く、くたばれえええええええええ!!!」


 おっと、向こうはガトリングガン持ってる。

 ってことは手加減無用でいいのね。

 まずはガトリンをよけながら高いところに上る。

 そこからジャンプ!

 人型重機の腕にいつもの木刀をぶちかます。


「は! 人間の攻撃でローダーが壊れるわけ……」


 めきめきめきめき。

 壊しちゃうんだな~。

 手を壊して銃を撃てなくしたら、思いっきり木刀を引く。


「ば、バカめ! この窓は防弾! 壊せるはずが……」


 ドンッと防弾窓に突きを放った。

 先端が運転席に貫通し、兵士の顔の横をかすめた。

 兵士はあまりの恐怖に気絶していた。

 ふ、不殺成功。


「やはり必要なのは気合!」


 殺気と威圧で制する。

 これぞ武の境地!


「いえ普通に脳震盪みたいですよ~。レオくんの突きの威力で」


 やっぱ武の境地は撤回。

 普通に腕力だった。


「こちらエディ! 戦艦制圧!」


「こちらイソノ! 制圧したぞ!」


「中島! 制圧完了!」


 あ、やば。遊びすぎた。

 俺も制圧しなきゃ。

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― 新着の感想 ―
もうやだこの化け物w ワロタw
ガンダムファイター(生身でMSに勝ちガンダムの攻撃を受け止める)とヴァルチャー(生身でMSを狩り、ガンダムを倒す)の合の子みたいになっとる! まぁ、ロボ戦闘生身戦闘両方アリの竜退治とか飽きてそうなRP…
……………戦艦をロボで墜とすなら分かるけど、何で白兵戦で次々墜して回って居るんだよwww ヘルハウンド連中を隊長にした部隊がおかしいw
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