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【書籍化決定】羅刹の銀河 ~取り返しのつかないタイミングで冒頭で死ぬキャラになったので本当に好き放題したら英雄になった~  作者: 藤原ゴンザレス


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第二百四十七話

 アマダからデータが送られてきた。

 俺が見る前に妖精さんがチェックする。


「罠はありませんね。では中を見てみましょうか……」


 妖精さんのチェックが入った。


「なんじゃこりゃ。本当に全データじゃないですか! まったく、追放者一人一人の食事に体重に血液検査の結果に……動画の視聴履歴まで。おっと、当時のグラビアげっちゅ。見ます?」


「よしやれ」


「了解で~す」


 画面に映るのはなんか昔の画像だなって感じの女性だった。

 髪型とか化粧がなんか違うんだよね。今のと。

 レトロすぎてえっちな気持ちがわかない。

 歴史的資料にしか思えない。


「なんか微妙ですね~」


「うん」


 俺たちは渋い顔になる。


「って、妖精さん。妖精さんの時代じゃないの?」


「そりゃ私が生きてた時の方が近いですけど、それでも私の時代の100年前ですよ」


 なるほど。

 100年前のファッションとか美的感覚なんてわからんな。

 あ、そうか。

 浮世絵を見てもエロいって感じないのと一緒か。

 エロスを求めるのはやめよう。


「それじゃ公爵会が手に入れても意味なくね?」


「数百年分ですからね……人間じゃ無理ですよ……うーん、おっと、文書やら報告書の山が出てきた」


 そっちがメインだろが。


「うーん……うんんんんんんん?」


 なんだか妖精さんの様子がおかしい。

 妖精さんがおかしいのはデフォだが、それでもいつもより数倍おかしい。


「なによ?」


「ちょっと私の知識だと結論出せないんでヴェロニカちゃんと研究所に送りますね」


「もったいぶるね」


「いやー、軽く暗殺されかねない内容だったもので。うっわー……」


 なんだかなあと首をかしげてると、もの凄い勢いで嫁ちゃんがやってきた。


「ルナ! これは本当か!?」


「今のところ仮説ですけどね」


「結局なんなのよ!? もー! そろそろ教えてよ!!!」


 いいかげんイライラしてきた。

 仲間はずれよくない!!!


「ヴェロニカちゃん。いいですよね」


「うむ、婿殿は聞く資格がある」


「あのですね、全記録なんです」


「ほう」


 そりゃ昔のグラビアデータまであるからな。


「全部なんですよ! つまり彼らと外宇宙の生命体との遭遇の記録もあるんです!!!」


「……おおう? つまり?」


「我らがゾークになる方法もあるのじゃ!!!」


「やだなにそれ怖い。俺ヤだよ。カニになるの」


「やりませんよ! アマダさんの報告書だとヤツらなにかを蘇らせるつもりだったみたいですね。一体なにを蘇らせるつもりだったんでしょう?」


「……え?」


 原作だと……うーん、わからん。

 そりゃとんでもなく強い化け物みたいなのだろうけど。


「完璧な人間かの?」


「ええ、その製法でしょうね」


「あいつら自体が完璧じゃないじゃん。体のスペック高いけど思考能力なくしてるとか、言葉は通じるけど話ができないとか」


「ですが絶望の一人は話もできましたし、仲間のことを心配する程度の情はありました」


 あ、嫌な予感。


「つまり一般労働者や兵士の思考は奪い、上層部が考える。女王バチ方式ですね」


「お、おう」


 それは既知の情報だ。

 アオイさんだって、ワンオーワンだって、ケビンだって再三言ってる。


「でだ、カニの作り方。それはわからなかったのじゃ」


「DNA組み替えじゃないの?」


「種の作り直しレベルじゃ。我々の技術よりはるかに上を行ってるの」


「えー……俺たちも改造手術受けるのぉ!?」


 俺カニになるのだけは嫌だよ。


「やらぬ。そんなことしたら暴動が起きる。妾だって嫌じゃ。ただ技術の根幹がわかれば対処方法を編み出すことも可能じゃ。一部の技術を人型戦闘機や戦艦に転用したり、いろいろじゃ」


「そういうことね」


 よかった。

 カニにならないで良かった。


「とにかく分析してからじゃ。婿殿、ペラペラ喋るなよ」


「言わないよ!」


「アマダには感謝せねばな。よし伯爵に任命しよう。使えるヤツは大歓迎じゃ」


「そういや嫁さん欲しいってアマダからメッセージが来てたけど」


「……それはな。マザーAIが保留してくれと。アマダを気に入ったらしい」


「あらら、あの子。恥ずかしがって言わないと思ったら!」


 妖精さんがニコニコしながら飛び回る。

 やはり妖精さんも女性だ。

 恋バナが好きなのだろう。

 アマダ……妖精さんやそのクローンとつき合うには体の頑丈さがキモだぞ。

 せいぜい死なないようにな。

 というわけで秘密がわかってスッキリして部屋に。

 今日は寝よう。

 なんて寝てたら妖精さんが現われる。


「起きろー!!!」


 ぶおーんっと妖精さんがホラ貝を吹いた。


「か、合戦か!!!」


「とんでもねえことがわかりました!!!」


「お、おう! 明智の野郎がカチコミかけてきたんだな! であえー! であえー! 白馬に乗った上様が来たぞ!!! 本能寺焼き討ちさあ踊りましょ!!!」


 怪獣が来たぞー!!!

 みんな逃げろー!!!


「落ち着け!!!」


「お、おう。で、なによ」


 少し頭がはっきりした。

 やっぱ夢はえっちなのに限るね。


「なぜトマスさんの遠征が失敗したかわかりました!」


「え? 数の暴力じゃないの?」


「それはそうなんですけど! どこから用意したのかが問題なんです! この周辺の惑星のいくつかが生産拠点だって記録が見つかりました!!!」


 太古の昔のグラビアとかのジャンク情報の山からよく掘り出したな。

 つまり敵が無限にやって来る原因はそれなのね!


「攻略する方法は?」


「明日会議が開かれる予定です」


 そういや原作って後半どうなってたっけ?

 あ、そうかRPGルールでは暗殺しに行くから強行突破しやすいのか。

 俺たちはSLGだから全面戦争モードで突破できないのか……。

 うーん俺がSLGで戦って、エッジを暗殺部隊で派遣すれば……。

 レベルが足りないから無理か。

 せめて賢者モードが自由に発動できればいいんだけど。

 いまだに条件がわからないもんね。

 ジェスターのいい加減さが足を引っ張るな。

 とりあえず明日の会議に備えるか。

 俺は下向いて机を眺める役で。

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― 新着の感想 ―
やはりアマダお前カワゴンの系譜だよ ある意味勝ち組確定、だがルナクローンなのでおっぱいは諦めろ 身体に気をつけろよ
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