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【書籍化決定】羅刹の銀河 ~取り返しのつかないタイミングで冒頭で死ぬキャラになったので本当に好き放題したら英雄になった~  作者: 藤原ゴンザレス


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第二百四話

 残念ながら敵は俺を逃がすつもりはないらしい。

 宇宙港を公爵家の騎士団が守っていた。

 二体の盾を構えた人型戦闘機が正面入り口を固めてる。

 もちろん俺から守ろうとしているのだ。

 あれが全て汚職してた連中かと思うと情けなくて泣けてくる。

 腐ってもかつて公爵が所有した惑星。

 騎士団の給料が悪いはずがない。

 汚職なんかしなくても豊かな生活を送れるはずなのに。

 俺なら、俺たちを逃がしてる間に夜逃げするね。

 俺は殺せてもレオが出てきたら殲滅されるだけだ。

 悲しいけど、俺も生きなきゃならん。

 殺されるわけにはいかない。

 サクッと突破させてもらう。

 騎士団の駐屯地に古いスナイパーライフルがあった。

 射撃技術章もらうほどじゃないが、使い方はわかる。

 末松もミネルバも使えないみたいだから俺がやるしかない。

 末松はタンク。

 ミネルバはサブアタッカー、俺がすべてのパートっと。

 レオの部隊にいるとなんでもできるようになる。

 プラズマのスナイパーライフルだから風に影響されない。

 これだけ古い機体じゃオートエイムなんか時間がかかって使えない。

 それにマニュアル操作の機体だ。

 息を止める。

 ヨシ!

 引き金を引くと人型重機の頭が爆発した。

 ヘッドショット!

 敵襲に気づいたもう一体が気づいた瞬間、頭をぶち抜いた。

 警報が鳴り響く。

 そりゃ見てるわな。


「末松さん、盾持ったまま移動。俺も続きます」


「承知」


 末松がえっちらおっちら盾を持って歩く。

 運転は下手だけど盾はデカい。

 それだけでいいのだ。

 末松に雨のように銃撃が浴びせられた。

 防衛システムの砲台だ。

 俺は砲台を撃ち抜き無力化する。

 雪道を走って末松の所に行く。


「エディ少尉! 戦闘機が来ます!」


 やって来たのはヘリだった。

 本気で俺を殺そうとしてやがる!

 だけど俺はなれていた。

 ケビンのドローン波状攻撃よりは怖くない!

 ニーナの戦車軍団や自走砲よりはマシだ。

 ヘリがミサイルを撃ってきた。

 よく見ろ俺。

 少し飛んでから加速してくるやつなら気合でよけろ。

 誘導してくるやつなら爆発する寸前にすり抜けろ。


「加速してくるやつだ!!!」


 俺は加速してきた瞬間によける。

 ミサイルが爆発するがもうそこに俺はいない。


「末松さん! 盾に隠れて!」


「もうやってるで御座る!!!」


「ミネルバ!!!」


「撃ち落とします!」


 末松に向かってくるミサイルをライフルで撃ち落とす。

 ついでにヘリも撃ち落とす。


「少尉! ミサイルよけるとか化け物ですか!?」


「撃ち落としきれないからよけてるだけだ!」


 俺は突撃する。


「クソ! ルナ様!」


「はい! 輸送機ありましたよ! エディくん! システム乗っ取ったんで早く乗って!」


「あざっす!!!」


 直接滑走路に進入。

 ルナ様が乗っ取った輸送機を目指す。

 先にミネルバを乗せ、末松も乗せる。

 だけどここで敵もやって来やがった。


「雪原の悪魔よ! 貴様の命もここまでだ!」


 酷すぎる二つ名である。


「俺のことか? アホか! 俺は宇宙空間の戦闘の方が得意だ!」


 専用機だと一目でわかる機体がやって来た。

 鎧武者仕様だ。

 もうさ、やりたい放題だよ! この騎士団!


「末松団長! 貴様見損なったぞ! こんな若造に味方しおって!!!」


 鎧武者が外部スピーカーの音量最大でがなり立てた。

 すると末松が外部スピーカーで反論する。


「馬鹿者が!!! 強きを助け弱きをくじく!!! それが我が家の家訓である!!! 今回もお館様が勝つのである!!!」


 最低すぎるだろ!


「ぬう! させぬぞ! 我が家は公爵家の力で繁栄した! 地下資源は渡さぬ!!!」


 双方欲まみれである。

 こいつら見てると自分が聖人になったような錯覚すら憶える。


「一騎打ちだ! この惑星から去りたければ俺に勝つのだ!!!」


 ま、そう言うのならつき合うけどさ。

 俺はライフルを収納して剣に持ちかえる。


「帝国軍少尉、エディ・アンハイム」


「渡辺騎士団副団長! 三村正三!」


 鎧武者が大きな刀を構えた。

 斬馬刀ってやつか。

 対する俺は普通の剣だ。


「俺は帝国剣術記章持ちだ!」


 三村はそう言うと刀を大上段に構えて襲いかかってきた。


「奇遇だな。俺は全銀河高等学校帝国剣術大会二回戦敗退だ」


 一年の時の成績だ。

 大会に出たら他の選手の体が大きいこと。

 一回戦の相手は同い年だったから勝てたけど、二回戦の相手は年上、フィジカルで負けたのである。

 悔しいって気持ちすら起こらないくらい一方的にやられた。

 今年の大会はゾークとの戦争で中止。

 どれだけ強くなったかはわからない。

 でもそんなの意味はない。

 レオとは勝率五分。

 ピゲットさんとスパーリングしたらボコボコにされるもの。


「死ねい!!!」


 鎧武者が斬馬刀を振り下ろしてきた。


「あ……そんな……み、見えなかった……」


 斬馬刀を振り下ろした瞬間、鎧武者が声を出した。

 なぜなら俺の剣が手首を切り落とす方が速かったからだ。


「隙だらけだと思ったんだろ? 残念だったな。わざと隙を作ってたんだよ」


 レオのよくやる手だ。

 あいつはわざと大きな隙を作る。

 相手はあまりに大きな隙を攻撃せずにはいられない。

 相手の攻撃を一つだけにしてしまうのだ。

 そこにカウンター。

 ひでえ詐欺だ。


「ぬうううううううう!!! 我は負け……あっ」


 首を切り落とした。

 よし勝った。


「逃げるぞ!!!」


 俺は輸送機に滑り込んだ。

 当然相手は約束なんて守る気はない。

 俺たちを撃ってくる。

 ライフルを乱射しながら逃走したのである。

 その後、レンやレオ、それに陛下と合流して各惑星を平定したのである。

 逮捕者多数。

 俺は友人どもに【雪原の悪魔】の二つ名をいじられるのだった。

 数日後。

 俺はある首都に来ていた。

 見合いのためである。

 相手は侯爵家の三女。

 由緒正しい軍閥のお嬢さまだ。

 俺は軍服で行く。

 相手の父親は厳しそうな人だ。

 だがニコニコしてる。

 なぜだろうか?

 相手に挨拶する。


「エディ・アンハイム少尉です」


 俺の親父も横にいる。

 なぜか俺より緊張してる。

 相手のお嬢さんがほほ笑んだ。


「お久しぶりです。エディ少尉」


 み、ミネルバぁッ!!!

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― 新着の感想 ―
>> レオとは勝率五分。 ………ばけものだああああああああああああ!!!!!!!
あんたも化け物ですのでw
レオとは勝率五分ってバケモノだわ
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