#06_責任者だせやコラァ
『それでどの様な要望・ご相談でしょうか?』
ひょろいあんちゃんだなー
「現状のほぼ無意味な時間と8割以上の死亡率の原因及び対策について
火急かつ速やかに責任者と話がしたい」
『は?』
「現状のほぼ無意味な時間と8割以上の死亡率の原因及び対策について
火急かつ速やかに責任者と話がしたい」
『は?』
急いでるんだから天丼はいらない
「端的に言うとだ‥」
『はぃ』
「責任者だせや!・ゴルァ」
『はひぃ』
「って事なんだが」
『わ、解りました、少々お待ちください』
ってお前も消えるのかよ
『ぶっちゃけたね、おっちゃん
「よせよ、照れるゼ」
『褒めてないし』
解ってるよ
「『うわっ』」
「突然現れるなし、爺!」
『で、何が問題なんじゃ?』
スルーかよ!まいい
「まず、死亡率8割の原因はあんた等だ」
『なんでじゃ?』
ほぅ、一応聞く気はあるようだ
「認識と感覚の食い違いと思い込み、そして常識の違いだ」
『ふむ、もうちと具体的に』
「まず、俺個人があんたの話から受けた印象はだ」
『うむ』
「主要な武器が剣や槍、弓といった武器、あと魔法を使って戦うって事」
『間違ってはおらんぞ』
「そこに認識の違いと誤解の元がある」
『良く解らん』
「俺らの世界では剣や弓てものは遥か過去の物で実際に使うことはまずない」
『うむ』
「魔法なんぞあり得ない物でお伽噺か空想の物語でしかあり得ない」
『なるほどの』
「だから、たとえ能力だけが高くなっても武器も魔法もあんた達の思うほどには」
「絶対に使えない、そして」
「物語の英雄気分で実践に及び華々しく死んでいく、いや実際は無様にか」
『確かに』
「そして、無知ゆえに無謀な事をしたり、騙されたり利用されたりと、これまた死んでいく」
『そういう事もあるの』
「それは当たり前、なんせ田舎の5歳の子供ですら知っていることを知らないんだから」
『ふむ、言われてみれば、確かにそのとおりじゃ』
「だからといって、説明されても抜け、欠け、処か覚えきれん、まして実感なんて湧かない」
『ふむ』
「能力は勿論必要だが、政治、経済、地理、風習、文化等について
ある程度の実感を伴った知識を全員に、しかも早急に、能力としてくれ」
『言いたいことは分かった、暫し時間をくれ』
「是非とも頼む」
『では後でな』
で、消えるのがデフォなんですね、もう慣れてきました