#05_体育館は食べ放題のお店ですか?
立ち上がり後ろを振り向けばそこには
オサレでもなく地味でもなくファーストフードのテラス席にでも在りそうな
丸テーブルに椅子が2~4脚のセットが30位
壁際にファミレスにあるようなドリンクバー、ですね
あと、学食や社食とかに在りそうな総菜とかサラダとか
皿に盛って並べてあるセルフなやつですかねあれは
コンビニにあるホットスナックが入ってるヤツまでありますね
なぜか、随分充実してますが、拘りでもあるのでしょうか?
とりあえずは、一息入れましょう
取敢えずドリンクバーでコーヒーをゲットし
正体はケーキバイキングでしたか、レアチーズケーキに心は惹かれましたが
此処はホットスナックでアメリカンドックです
もちろん、ケチャップとマスタードはたっぷりです
旅行とかで高速でSAやPAでアメリカンドックを発見すると
無性に食べたくなるんですよね
で、トレーの上には、コーヒー、砂糖に、ミルクにアメリカンドック
そしてなぜか器盛のソフトクリーム
いや、だって、北海道に来たのに、ほぼ北海道限定コンビニのソフトクリーム
食べれてなかったので、つい出来心で取っちゃいました
最後の所にデンって機械が置いてあるんだもの
さて、座って一息入れましょう
「あっつ!」
いやコーヒー熱かったですアメリカなら訴えられるレベルです、多分
「ではこうしましょう」
一本〇〇の様なソフトクリームを2㎝程掬いコーヒーへ投入します
これは、ホットコーヒー・フロートとでも呼べば良いのでしょうか?
旨いなら何でも有りだと私は思いますけどね
「うん、旨い」
ソフトもアメリカンドックもおいしく頂きました
コーヒーが無くなったので再びゲットです
では現状を確認しましょう
「まずは、異世界召喚で確定である」
状況整理の場合声に出したり書いたりするのは何気に有効ですからね
「何某かの能力が貰える、何気にチートですかね」
「チートがあっても何気に死亡率高し、8割以上ですか」
「油断と慢心は厳禁て事ですね」
「能力は後で相談、てことは選択肢が有るって事ですよね」
「また、何でもかんでもとはいかないって事でもありそうです」
「そうなると、攻撃特化、防御特化、生産特化…あとは、生存特化なんてのもアリですかね?」
「さすがにこの年で攻撃だの防御だのはムリですね」
「うーん、まだ情報が足りませんね、いや」
「分かったつもりになっただけで全く情報が無いじゃないですか!」
そうですよ!、都市や町があり、召喚おそらく魔法があり、魔獣なんかがいる
それ位しか分かっている事が無い!
これじゃ何も分かっていないのと同じです
正しい入力が無いのに正しい出力が出せることは無いんですから
危ないです、思い込みは仕様誤りやバグの元ではないですか!
『おっちゃん、どうしたん?』
「緊急かつ重要な案件です」
『なにが?問題なん?剣と魔法やで、ファンタジーやで』
「いいえ、そんな事は一言も言われてません」
『でも、異世界で召喚じゃないですか」
「それこそが死亡率8割の原因です」
『え?』
「ここは貨幣経済ですか?、王政ですか、帝政ですか、独裁ですか」
「そもそも、首を縦に振るのは肯定ですか否定ですか」
「政治、経済、地理、工業、商業、風習、文化、常識が一切分かってません」
『そう言われれば、確かに、そうだけど…』
「そんな思い込み状態で、必要なものを判断できるはずが有りません」
『でも、そんなもの、行けば分かるんじゃ』
「いいえ、行ってみたらダメでしたテヘッ、じゃ済まないんですよ」
「分からないなら、知ってる人に聞けばいいんです」
『まぁ、確かに』