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チーム新田誕生

　新田は、矢田との組織編成の打ち合わせの場に、沓谷と日向の二人ん紹介した。二人は新田の飛車角的存在である、沓谷は日本で最も偏差値が高い日本帝国大学法学部、日向は新田の母校でもある東京体育大学出身である。沓谷は法学部出身だが、その頭脳から数値分析が長けており、日向は「神の手」を持つと評されるトレーナーである。

　矢田も、沓谷のチノパンにブルーのオックスフォードシャツにジャケット、日向の紺のブレザーに紺のネクタイというそれぞれのファッションスタイルを見て、およその察知はできた。そして二人の言動から二人が心底から新田を信用していることも分かった。

　組織はリーダーの一望のもとに、目標へと連動しながら、心ん合わせて進んだいるこうしたダイナミックな明るい組織こそつよい組織であろう。

　新田は皆の心を察したのか、「皆で静岡ブルーアースを日本一にしよう」と口を開いた。そしてそくざに「はい」。と三人が答えた。そして今ここに[チーム新田]が誕生した。