表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/14

監督決定

 新田のGM就任が、発表されると新田は早速組織の編成に取り組んだ。現監督の青木は、成績不振の責任を取るかたちで解任された。またそれに伴い1軍の全コーチも解任された。組織を勝利させる為には、ある程度の痛みを伴わなければならないことは新田は重々承知していた。

 そしてプロ野球のチームにとって最も大事な監督の問題は、新田はGM就任当時からすでに意中の人間がいた。その人間とは矢田のことである。矢田は、大学卒業後東京シャークスに入団し、甘いマスクと守備の名手として、東京シャークスの主力選手として活躍した。矢田は13年間の現役生活を東京シャークスで終えたが、その後10年間一度もユニフォームを着るこのなく、その活動の場をTVキャスターに移していた。容姿端麗な矢田にとってTVキャスターは、適任な仕事柄であった。その間数チームからのコーチ就任の依頼があったが全て断っていた。その理由は、独自すぎる野球感が時にチームメイトと衝突することがあったので、矢田は自身で「俺は組織には合わないな」と自己認識すればしていた。

 しかしその独自の野球感を認めていたのが、新田であった。ゆえに矢田以外に監督を妖精する気はなかった。

 矢田も現役時代劇の新田の野球感には興味を抱いていたので、新田からの監督就任要請の連絡を受けた時は、過去全てのコーチ就任を断っていてはすをなのに快諾した。新田もGM就任を快諾し、さらに矢田も監督就任を快諾する。人生は本当に不思議だが、「強い思い」は多くを語らずとも伝わるものである。そしてここに「静岡の奇跡」と呼ばれる日本プロ野球史上最も成功した球団再生が始まった、

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ