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白髪の学園長

相変わらず短いし内容が無いです

異能の名前はそのまんま

「...にしても、2ヶ月、か。」

巨大な敷地を持つ私立領ヶ嶺学園。その門を拓磨がたたくのは実に2ヶ月ぶりだ。

(それもこれも、あの事件のー)

「拓磨?」

後から声がかけられる。しかし振り向いても目線の先には誰もいない。気のせいかと思って歩きだそうとするとー

「拓磨!ボクだよボク!」

「痛ぁ!」

背中をドン!と叩かれる。そこを抑えながら振り向くとそこには、

「...(はるか)。」

「久しぶりだね!拓磨!」

そこに居たのは、彼の幼馴染の緑色の髪をした少女、緑川 遥(みどりかわはるか)だった。

「相変わらずちっちゃいな、お前は。」

「うるさい!個人差ってやつだよ!」

彼も彼女も高校二年生。拓磨は180cmほどあるが遥は150cmほどしかない。が、バレー部である。

「で?拓磨はやっと停学処分が終わったの?」

「あぁ。今から学園長の所へいくとこだ。」

「ふーん、そっか。じゃ、私これから朝練あるから!」

(元気だな...。っと、学園長室は―ここか。)

この学園には幼稚園、初等部、中等部、高等部、大学、大学院まであって、その上軽いホテル級の生徒寮まであり、更にはひとつの棟が使われた食堂棟である。そのうち幼稚園と初等部、中等部と高等部はそれぞれセットになっていて、学園長室は中・高等部だ。


(...何時になっても、教師と対面で話すってのは緊張するよなぁ...)

コンコン

「入りなさい。」

「失礼します。高等部2年3組、赤城拓磨です。」

彼を出迎えたのは、学園長である元嶺 晴久(もとみねはるひさ)であった。

「拓磨君か。まあ、座りなさい。」

「は、はい。」

元嶺からソファーを勧められる。

「紅茶は好きかい?」

「あ、は、はい、お、お気遣いありがとうございます。」

「ふふ、そんなに緊張しなくても大丈夫さ。京坂君、紅茶を2杯お願いしたい。」

「承知致しました。」

京坂、と呼ばれた女性は奥の部屋へと消えていった。

「さて、と。もうあれから2ヶ月経っているんだね。櫻井君の容態は大丈夫なのかい?」

「はい...まだ、目覚めないようですが。」

「ふむ...。」

「失礼します、紅茶、お持ちいたしました。」

「おお、ありがとう。赤城君、砂糖はいらないかい?」

「はい、大丈夫ですよ。」

「そうか。ふむ...さてと、今日で君の停学処分は終了だ。この書類と...あと、()()だ。」

学園長は「復学証明書」と書かれた書類とタブレット型の端末を持ってきた。

「ッ...!」

「君にとっては嫌な思い出しかないだろうが、一応規則だ。受け取ってもらおう。ランキング107位、「加速(アクセル)」。君の活躍を祈っているよ。」

「では、これにて私からの話は終了だ。もう戻ってもらって構わないよ。」

「...失礼しました。」


ーこの世界には、ある日を境に、「異能」という物が誕生した。その力は不老不死の力を得られる、といった大層な物もあればただ運が良くなるだとか自分の意思で好き勝手にムキムキになれたりだとかいう物もある。赤城拓磨、彼は「加速(アクセル)」―タイプM(マゼンタ)、ランクγ(ガンマ)の異能の持ち主である。

そして「circle」とは、異能者のみに与えられる「異能バトルゲーム」である。


「...。」

校舎の屋上。朝だけは一般開放されているそこに拓磨はいた。渡されたタブレット型端末、「circle」の専用端末を見ていた。

そこに表示されているのは、学園内ランキング―それも、トップのランキングだ。()()()1位と2位は表示されていない。

2ヶ月前、彼の見覚えのあるランキングとは全く違う。そして自分のランキングの107位の上、106位には「束縛(リストレイン)」と記されていた。

「...真奈。」







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