サイドストーリー 音韻伝説
どうも、杠 音韻改めゅずりんごっ!で御座います。
今回はこのようなカオスに次ぐカオスクソバクテリア小説を投稿してしまって申し訳ありません。
もうすぐ、私としての小説家人生において一周期を迎えようとしています。
この一人のヘボ小説家の小説家になるまでの人生を、ご覧頂けたらなと思います。
それでは、お楽しみあれ。
「評価★四つ、まぁまぁ良ゲー。色々とこの会社にしては頑張った方だけど、エロシーン少ない死ね」
カタカタカタ………。
「評価★一つ、クソゲー。運営なにやってんのアホなのねパッケージ割ったわwwwwwww」
「評価★一つ、見るに耐えないバカゲー。こんなん評価するまでもなくゴミだわ、同人の域でもねぇよ地元帰れカス」
「評価★一つ、ゴキブリゲーム。見たくもねぇよバーカ、信者も腐ってるし作画も腐ってる。テメェらは根本からバカなのねヴァァアアアアアアカ!!!!!ノシ」
「ふぅ………」
評価欄に一つ一つ名前を変えて投稿する作業にも飽きが来る。
辺りには散乱したゲームと、自分の精液を撒き散らしたティッシュの山。
そう、ここは俺だけの家、俺の領域。
この見るに耐えない………いや、もう言ったか。
クソゲーに対して狂おしい程のクソレビューを書き込む俺の作業力は人間国宝並だ。
世の中はクソクソクソ。
クソしかねぇんだ。
たまにでる良ゲーは次の作品になるとクソゲーへと変異する。
なんだこりゃ。
クソゲーはクソゲーで全然抜けねぇし、エロシーンだって一世代前の作画。
俺からしたらゴミみてぇな絵。
ってのはもう………言い飽きた。
「なんか面白れぇ事ないかな……………いっそのこと、俺がエロゲーでも作っちゃうかな」
まぁぶっちゃけ、内容を考えるにしても絵は下手くそだし…………文章を考える程度の事は出来そうだな。
文章………かぁ………。
小説………って事になるのか?
いや、駄目だ駄目。
俺のバイタリティ的論理細胞は腐れ切ってる。
科学基礎で構成された俺の頭は、根本的な文章には向いてない。
だが、最近の小説投稿サイトになってくるとそのままプロデビューってのもあるらしい。
代表作は知らないが、まぁ期待してみる分には悪く無いだろう。
そうか、ハンドルネーム。
小説を投稿するには、ネットおける名前が必要だ。
そんなの俺自身の本名で構わないが、俺の至って平凡な名前じゃ駄目だろう。
えーと、たしか昔オンラインで使ってた名前が………
「おんいん………なんかカッコ悪いな。漢字に変換してみるか」
《音韻》
ほぅ…………中々カッコいいじゃないか。
俺はこの名前がすこぶる好きになった。
小説家として小説を投稿していくに連れて、やはり広告が必要だと気が付いた。
一応当時からTwitterというSNSはやっていた。
やはりこの小説投稿サイトのユーザーはTwitterを経由して広告している人間が多かった。
「うわ、結構なろうユーザー居るな………ネットコミュ症の溜まり場だろうけどな」
取り敢えず、200人くらいフォローしといた。
一日が経たない内に全員からフォローが帰ってきた。
どうやら中々性格の良い人間が居るようだ。
その中の数人から返事が帰ってきた。
返事と言っても、「フォロー有難う御座います」だけど、多少マシな人間の様だ。
俺は、返事が帰ってきた人達とネチネチ絡む事にした。
どうも絡んでくる。
いや向こうから。
いやさ、ネチネチ絡んで下さいとは言ったよ、言ったけど………納豆かよお前らっていうか………まぁ粘り気が強い人達だった。
「夕凪さん……ろじぃさん……えーと……個性的な人達だなぁ」
変態の塊が居たり、社会的な一般人が居たり、取り敢えず魔界だった。
最早魔界レベルで危ない所だった。
だが、何かと居心地が良い。
俺は昔から絵を描くのが好きだった。
が、自分の絵は嫌いだった。
不特定多数の少数派人間から肯定的な返事は貰えるが、俺はそれが信じられなかった。
「上手いですね!!」「絵が得意なんですね」とか、そんな返事が帰ってくる。
そんな中、第一次RT企画大戦が始まった。
要するに、RTされた数だけ○○をするとか言うネットスラングにおけるテンプレートだ。
結果、アイコンを多人数に描く事になった。
彼らは優しかった。
小説家と名乗ってからは、特に不自由する事も無く過ごした。
病気が発症したり、体調を崩したり、ストーカー追われたり、クソ程ケンカしたり。
だけど、それってこの繋がりを持ってからって事に気が付いた。
そして、一人の爆弾と出会った。
そう、彼は正しく爆弾の様に突っ走り、爆弾の様に爆発した。
その横領なレベルでの行動は、案外ネットでの耐性が付いたこの俺でさえも引くレベル恐ろしさ。
色々あって、彼とサークルを作っていた。
「えーと………ぷろじぇくとあいでぃーる? なんすか聞き取れなかったんですけど」
『いやいや、分かりますでしょ音韻さん、ぷろじぇくとあいでぃーるですよ』
いやいや全然分からない。
彼との繋がりは途切れなかった。
「えーと、空さんのご職業は?」
『内緒っすwwwww』
「年齢は?」
『音韻さんに近いっすwwwww』
「普段は何をなさってるんですか?」
『ごちうさを拝聴してるでござるwwwww』
ごちうさ難民だった。
結構な人だった。
その過度で過度な小説の文面とカオスに次ぐ混沌的な言動及び行動は理解を難解にする物ばかり。
ぶっちゃけ、楽しかった。
オフ会っぽいのをして、久し振りにマジで青春っぽいのをした。
だが、彼はポケモントレーナーになるべく、何処かへ旅立ってしまった。
その後、彼を見た者は居ない。
そんな事を繰り返し、フォロワーさんが企画する勉強会に参加したり、至って充実した日々を送っていた。
連載していた「じょ~か~部」が大成功し、至って、本当に充実していた。
「俺って、今を楽しんでるのかな?」
「俺って、今を笑って生きてるのかな?」
評価とか、くだらねぇ事を言ってるのがバカらしくなってきた。
俺は、俺らしくしとけば良いんだなって思えてきた。
まぁ、そんなんどうだって良いよな。
バーカ。
バカヤロー人生。
by杠 音韻