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あの堅そうな水晶を壊すには、どうすればいいか。
ヴァイスは悩んでいた。
魔法で壊せるのか、今の俺の魔力で壊せるのか、攻撃力が足りるかなど、段々考えがまとまらなくなる。
竜の姿になって殴ろうか。
いや、やめとこ。痛そう、手が。
やっぱ魔法かな。
試しに流星を撃ってみるが、傷ひとつ付かない。
「えっと、アカリ、だったか?この水晶みたいなもんはなんだ!?」
「はいっえっと確か、イグニス様が、『眠るの邪魔されたくねぇからちょっと引きこもるわ!』と言ったらその身体を覆ったそうです!」
「…………軽いな、おい…………つまりなんだ、これは魔力の塊だったりするのか?」
なんか少しイラッとするな。
起こす身にもなれよ!←
なんか嫌な起こし方ないかな←
やっぱ火属性だから水が苦手とかないかな?
『可能性は低くはないですね』
よし、水属性で魔法を創ろう。
何がいいかなぁ………やはり、水に関係ある………星座、星座で攻めよう。
蒼灼星は星座ガン無視したけど、星座でやればイメージはもっとしやすい。
やはり水瓶座、かな。
黄道十二星座の一角だし、水瓶から流れる水ってイメージしやすいしなぁ。
十二星座でなんかやりたいな←
妄想乙って感じだけどなんかやりたい。
なんかこう、十二星座を擬人化して召喚!とかしてみたいよねぇ………強そう。
とか思っていたら、なんか目の前に魔法陣が出現した。
あれ?俺まだ何もしてないよ?
とりあえず眺めていると、その魔法陣から水瓶を抱えた、妖精サイズの美少年が、出てきた。
は?
『初めまして、竜帝様。アナタに呼ばれて召喚されました。水瓶座のガニメデスと申します。後、天帝様からアナタへ伝言があります』
目の前の出来事についていけないヴァイスだが、目の前の妖精?は言葉を述べていく。
『そなたの考え、面白い。天帝の名において、そなたに全天88星座の力を授けよう。それについては創世神と話をして、新たな召喚魔法、"星霊魔法"と呼ばれる魔法となった。この力を有効活用せよ………………との事です。この時をもって、アナタは我らの主となりました。よろしくお願いしますね』
えっと、は?
今なんて?
言われたことを、一生懸命頭の中で反芻する。
つまり、星座の神話とかの元となった奴らを、精霊、いや星霊として召喚、できるということか?そんな簡単に魔法とか創っていいのか??
しかも、天帝、様?この世界にも天帝様とかいるのか?
『…………称号、加護が追加されました、簡易的なステータスを表示します』
頭の中で突然アイちゃんが喋ったかと思ったら、目の前にステータスが表示される。
名前 ヴァイス
種族 竜帝
称号 竜族の王
神の片翼
星霊の主
加護 創世神の加護
天帝の加護
全言語翻訳
うわぁぁぁぁぁぁぁ増えてる!?!!
て、ててて天帝様の加護が増えてる!
あと、星霊の主っていう称号も………
天帝の加護
星霊魔法が使えるようになる。星霊の主として、召喚できるようになる。
星霊魔法
星霊を召喚することが出来る。星霊によって消費魔力は様々であるが、力が強い星霊は消費魔力が高い。
えええええええええ何それ強い。
ちょっと恐ろしくなってきたよ俺。
チートに磨きがかかるよね。
権力とか強さを押してくる愚か者にはなりたくないけど、もっと強くなればこれ世界征服とか出来ちゃいそうだよね。
気を、付けないと。
この力は、多分今の所俺にしか使えない、のかな?
使いどころを間違えると、多分色々敵に回す。
でも、本音では、この力が気になるし、見てもらいたい気もするけどね。
あ、ギルマスに自慢しよ←
どうせ寄れって言われてるし。
よし、目の前の星霊に力を借りて、とりあえず炎竜王を目覚めさせよう。
「ガニメデス、力を貸してくれるか?」
『勿論です、どうぞ、思うがままに。この魔法も、主のイメージ力が左右されます』
水は、勢いがあれば、破壊することも削ることもできる。重い重い、激流の一撃を。
「水瓶座の激流」
魔力がごっそり抜かれた感覚。
ガニメデスが人間と同じくらいの大きさになり、水瓶が大きく変化する。
青い魔力が水瓶を覆い、瞬きと同時に激流がレーザーのように発射された。
あれ?破壊光線?これ破壊光線みたいな感じなんだけど?
それは、真っ直ぐに炎竜王の魔力の塊、水晶にぶつかる。
それは、水晶にヒビを入れるが、まだ水晶は破壊されない。
だが、ガニメデスが何か唱えると、水瓶が更に大きくなり、勢いが増す。
あ、やっぱり意思とか自分の魔力とかあるよね。
俺の魔力じゃ、足りなかったんだね………
少しショックを受けたヴァイスだが、激流が水晶を貫き、水晶をバラバラに破壊していくのを眺めて、………更に強くなろうと考えた。
激流は勢いを削がれたが、イグニスに直撃した。
直撃した激流は、イグニスに触れた瞬間から蒸発していく。
どんだけ高温なんだよ!?
俺はガニメデスへと視線を向けて、そろそろ攻撃を止めるように伝えようとしたが、ガニメデスは俺が言う前に頷いた。
言わなくても理解してくれたのかと、感動していたら、ガニメデスは水瓶を傾けて、激流の射線をずらした。
そして、それはイグニスの顔に当たる。←
「ぶふぉあ!?!」
あれ?俺が言いたいこと理解してなかったよ?!
何してるのガニメデス!?!
いや、おかげでなんか目覚めたみたいだけど…………めっちゃいい笑顔してんな!
俺は、今度こそガニメデスに攻撃を止めさせた。
そして、イグニスを見た。




