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《物語は黙示録》 -Revolution Story-  作者: 幾刃 傾奇
第1章 初始篇 -First Start-
6/14

1-③

 こんにちわ、幾刃です。

 第3話をアップいたしました。

 では、ご覧ください。

 はぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。


 上手く隠れてたつもりだったのに…。

 まぁ、いいや。ぶん殴ってトンズラこくかな…。

 その前に…この状況を何とかしなくちゃな……憂鬱だ。


 現在、俺が見つかって俺が先輩たちに囲まれている。(つけているネクタイが赤いから三年生。俺たちは緑、二年生は紺色である)

 そして連れ込まれた女子学生はリーダーっぽい人に拘束されている。どうしよかな…。

 最初に考えた作戦通りここで相手を叩きのめして、ズラかってもいいのだが…相手は如何せん先輩だ。能力のレベルがわからないし…あああああああ、もうなんでこんなに入学式早々メンドクサイ事になったんだ。


 そんなこんなで必死に頭を回転させている中、俺の前方にいてなおかつ俺をあざとく見つけやがった先輩…仮にA先輩と呼ぶ が話しかけてきた。


 「おい、1年。」


 中々、威圧的である。これが3年生の貫録だろうか…。話しかけられたので礼儀としてちゃんと返事を返す。


 「なんですか?先輩。」


 「オレたち就職でストレスため込んでんだ、おとなしく殴らせろ。へっへ。」


 俺の右側に居た先輩…Bが今度は話しかけてきた。中々な下種野郎である。

 

 「無理です。」


 俺はキッパリと断った。当り前な事だが…喜ぶような奴なんかただのM野郎だろう。


 「あぁん?粋がってんじゃねーよ、1年。」


 今度は左側の先輩…Cが言ってきた。テンポがいいな、先輩たち。


 「大人しく殴らせてくれないと、彼女…どうなっても知らないよ??」


 「…ちっ。」


 人の口封じの常套手段だが、かなりウザいものがある。…人質…彼女とは初対面なのになんでこんなになってんだろうな俺。

 「さあさあ、覚悟決めちゃった??殴るよ?殴るよ?」


 「げへへ、オラァ。」

 

 「……。」


 上から順にC、B、Aの順である。俺は鳩尾、肩、アバラと様々に殴られる。それにしても…痛いな。

 彼女は見るに堪えないのか、顔を背けている。そして泣いている。…心やさしいこったな。

 しばらくすると、


 「おい!貴様ら、何をしている!!」


 と、その場が凍てつくような怒気を含んだ声が響く。…おっそろしいな。


 「げっ、風紀委員長。」


 俺を集団リンチしていた先輩の誰かが呟いた。


 「貴様ら、現行犯で指導室行きだ。」


 そんなことを呟いた委員長様の声を聞いた瞬間、先輩たちは一目散に逃げ出した。


 「無理だ、あんな鬼の根城!!!!」


 「スクワット1000回なんて無理!!!!!!!!!!!!!!!」


 ……どんなところだ、そこは…。



 「すまない。大丈夫か、君たち。」


と委員長が聞いてきた。


 「大丈夫です、ありがとうございます。」


 うおっ、初めて声聞いた。なんというか、艶やかな声だな…。


 「君!…大丈夫か?」


 うおっ!!びっくりした。


 「あ、えっ、大丈夫ですけど…。」


 「とてもそうは見えないが…。」


 ん?そんな変か?俺?


 「そんなに変な顔ですか??」


 「へ?だって、顔中、痣だらけだぞ??」


 あ……そういえば、殴られてたんだっけ?俺。


 「…まあ、いい。話は生徒会室で聞くことにしよう。二人ともついて来てくれ。」

 そうして、俺と彼女は生徒会室に連れられて行った。


**********


 「んで、その時に私が来たのか…。」


 「はい。」


 簡単なあの事件の話が終わって、ようやく、一息付けた。

 彼女…八雲 飛鳥 さんは俺の隣に座って風紀委員長様…霜月 沙良 先輩と応接室用のテーブルを挟み向かい合わせの状態で話をしていた。


 「それで、間違いないか?飛鳥ちゃん。」


 「はい、間違いありません。」


 八雲さんは、気丈な女性だな と思った。普通はあんなことが起きたらトラウマになるだろう。なのにも関わらず気にしてない感じがある。

 そんな感じに思考に耽っていると、隣から


 「だ、大丈夫か?傷が痛むのか?」


 と、目に薄っすらと涙を浮かべた八雲さんが居た。


 「だ、だ、大丈夫ですよ。だから、そんな泣きそうな顔しないでください。」


 本気で焦せってしまった。


 「おやおや、女を泣かせたなんて罪作りなおとこだねぇ~大和君。」


 霜月先輩……ニヤニヤ笑わないでください。


 「さて、事件概要もきけたし終わったからそろそろ各々の教室に戻ろうか、二人とも。」


 「…グスッ……はい。」


 「…あ、はい。…はぁ、泣きやんでください。大丈夫ですから。」


 あんがい気丈では無いのかもしれないな、八雲さんは。


**********


 「それじゃ、私はこっちだから。」


 「あ、分かりました。さよなら。」


 先輩はイソイソと教室に帰ってしまった。


 そして八雲さんは「1-壱」らしいのでここでお別れである。


 「それじゃ、さよなら。」


 と、俺が言うと


 「…あ、うん………えっ、と、ありがとう。うれしかったぞ、助けに来た時!!…じゃね。」


 と、言ってフワリと春の「桜」を連想させるやさしい微笑みをみせると彼女は教室に帰って行った。


 その微笑みの余韻にしばらくに浸っていて気がついた。


 美化されてないか、俺?




 はい、ということでこんにちわ、幾刃です。


 初めて、2部構成物を書きましたが…どうでしたでしょうか?


 というわけで、ヒロインも登場しました。イエーイ。


 次は来週アップ出来たらしますので楽しみにしといてください。


 それでは、サヨナラ。

 

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