1-②
こんちわ、幾刃です。
第2話をアップしました。
それでは、ご覧ください。
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今は西暦2211年。
マヤの予言通りには地球は滅ばず、むしろ経済は安定し、文明がより発達したこの時代に
俺…こと「周防 大和」(すおう やまと)は歩道を全力疾走していた。
理由は、今日は「4月7日」。
一般的には高校の「入学式」の日である。
そう、「入学式」。俺は今年から高校1年生となる。
初っ端から遅刻はさすがに不味いということで、走っているのだ。
遅刻した理由は、「同居させてもらっているところのバカが寝ぼけて、制服に着替えていた俺の脳天に踵落としを決めて俺を気絶させた」からだ。
…スゥー、ハァーーーーーーーー。
俺は心の中で気絶から目覚めた時から何度目かの溜め息を漏らした。
しかし、落ち込んでもいられない、入学式が始まるのが9:00からで今は8:50だ。
よし、このままだったら間に合う。後は、学校の前のこの坂道を上るだけだ。
心の中でガッツポーズをした、…あのバカは帰ってからシバき倒そうと思う。
そして俺は校門をくぐり抜け、学校の中に入って行った。
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ふぅ~~、ようやく落ち着けた。春麗の過ごしやすい季節といっても、朝から走ってきた俺にはとても暑い。加えて上にはブレザーを着て、人が密集している体育館なため灼熱地獄だ。
どうやってこの灼熱地獄から抜け出すか…。
そのことを考えるため俺は頭を回転させた………。
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入学式が終わった。
灼熱地獄は心頭滅却を行ったため、問題は無かった。
次はクラス分けされたクラスに集まり,クラスメイトたちと担任とのの顔合わせらしい。
俺の配属されたクラスは「1-陸」だった。このクラス分けは姉妹校共通である。クラスは六種類あり、「1-壱」「1-弐」「1-参」「1-肆」「1-伍」「1-陸」だ。これは、2年、3年も変わらず6種類で1クラス40人だ。
つまり学校の全校生徒は720人となる。
組の番号が大きいほど能力のレベルが低い奴等というのは勿論ご愛敬である。
そして俺らの学校、「東区立第3技能高等学校」も例外ではない。
勿論、この世は「格差社会」なため、レベルが高い奴等が、低い奴等を見下し、貶すこともモチロンある。
そしてそれが、当り前の常識となりつつあることも事実である。
だからと言ってそれに反発をするなどどこぞのライトノベルの主人公のような「ヒーロー気質」がある訳では無い、絶対無い!!…そうだ、絶対無いんだ。
校舎の影に数人の男子生徒(先輩たちだろうが…)が新入生(女子生徒)を取り囲み、無理やり連れて行った、のを見て後をつけている事実なんて無い、絶対ない。
……っ!!!!!!!!!!!
仕方ない、な。こんな気質になったのはあのバカのせいだろう…
などと考えていると先輩Aがあざとく上手く隠れているところの俺を見つけやがった。
…こうして俺の「入学式」は受難から始まった。
to be continue
と、言うことでこんにちは、幾刃です。
本編2話目なのに2部構成になりました。
すいません。
できるだけ早くupしますので楽しみにしていてください。
それでは、サヨナラ。