1-⑦
チェルシー♪
冬休みに入り、初めての更新です。ではご覧ください。
そうして大和は教室に帰ってきた。特に気落ちした、暗い表情もするべく普通に帰ってきた。
大和は霜月を見つけると声をかけた。
「ただいま帰りました」
「ん?ああ、お帰り。…でどうだった?」
「いや、会えさせてもらえませんでしたよ」
「??どういうことだ?」
「「あんた最低クラスの愚図だから合わせれるわけないじゃない!!」っという事です」
「……っ!!…ごめんな、不快な思いをさせて…」
「先輩、あなたの所為じゃ無いですよ」
「でもっ!!「だから、大丈夫ですって」
「ホントか?」
「はい」
ポリポリとどこか照れたように頬を掻く…そんなのは幻想で無表情に大和は言う。
それが、あまりにも普通すぎて霜月は逆に違和感を覚えてしまった。
だがさっきの負い目があり、深く聞けなかった。なので普通に確認だけした。
「ホントか?」
と。
それに対して大和は同じ返答を返しただけだった。
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もっきゅ、もっきゅ、もっきゅ、……ごくん。
俺の目の前の友達1の飯の食い方を擬音を用いて表すならこれが最も適切であろう。
今は昼食時間。そして此処は食堂。
今日は気分的に弁当を作ってきたので俺はそれを食べている。
だが友達1は周りのお姉さまたちからのプレゼント(という名のお近づきの印)を食べていた。
名前は「衣川 衣」(きぬがわ ころも)。
見れば分かるが…所詮ショタっ子というやつである。
勘違いしないでほしい。俺たちの関係はただの友達である。
まあ置いといてこいつは何故か俺になついている。…不思議なもんだ。
それにしてもこの柔っこく細い身体の何処にこれだけのものが入るのか不思議だ。
「………。」
「…………ふう、ごちそうさまでした。…ってどうしたの?」
「相変わらずの食欲だなって思っただけだ。」
「む?」
「はあ…」
話は変わるが、こいつは可愛い外見をしている。サラサラの栗色の髪の毛、感情によって様々変わるクリクリの大きな瞳。
だから首をかしげるという動作をしただけであたりを取り囲んでいたお姉さまたちが一斉に倒れた。
ようするに自分の外面ぐらい確認しとけという話である。
「あ!!時間がないよ、いこっ、やっくん。」
「ああ。」
ホントに自覚してもらいたいものである。
俺たちが席を立つと同時にバタッバタッと何かが倒れる音を聞いた。
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いくらクラス格差があるとはいえ、いくら機械の流れ授業とはいえ、クラスの担任はちゃんと人がするというのはいつの時代も変わらないものである。そしてそれは学園島の何処の学校もかわらない。
今の時間は金曜日の6校時。共通LHRの時間である。
教卓には我らが担任、「百地 真理」(ももち まり)先生がたっている。
クールビューティー。
彼女を表すなら最もそれが適切である。
今回のLHRの議題は1学期の初っ端にして大きな行事「部活動対抗戦」の話である。
しかし俺は何の部活にも属していないので関係ないが…。
それでは部活動対抗戦の話をしたいと思う。
部活動対抗戦…部活動のメンバーの中から5人選抜してトーナメント戦をしていく。
そして優勝した部活動には学校から配布される部活動費用が多くなる
という行事である。
トーナメント戦と言っても戦いではなくスポーツで戦うというところが少し変わっているところぐらいか…
まあ、要するに俺みたいな帰宅部員は直接関係ない行事ということだ。
なので俺は先生の話を右から左へ聞き流した……
チェルシー♪
ということで新キャラ二人出ました。
感想・コメントお待ちしております。