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純愛  作者: 南無三短才坊
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一日目

 おはよう諸君。気は確かであろうか。当今、早や世紀末も終焉を迎え、一九九九年七の月を乗り越え、二〇〇〇年には何も起こらず、次は二〇一二年の心配をしている今日この頃である。活動写真は音を手に入れ、色を手に入れ、映画という素敵滅法(すてきめっぽう)な名前も貰い、今や三次元に飛び出そうとしている。そのうち自分で歩き始めるのではないのか。こんなご時世、よくもまあ小説などを読んでいるとは、暇人か、余っ程の活字中毒者なのか。私はテレビを観ている。勿論地デジ対応だ。いや、私は諸君を敬服している。自分が情けないのだ。

 申し遅れたが私は大学生。中途半端な身分である。社会的に有益なことは君の黒子(ほくろ)の総面積程もしていない。これは短才な大学生による自分のための自己満足的小説である。読む価値もない。いや、聡明な諸君であれば既に第一段落中に気付いているであろう。私が自分を卑下することで自らの優位性を感じる変態な下種野郎(げすやろう)であることを。これは失礼、汚い言葉を使った。いやはや、初めて小説を書くにも関わらず純愛などという厄介な名を付けてしまった。先が思いやられる。いやいやそんな呑気な戯言(たわごと)を言っている場合ではない。勉学に励まず自己満足的小説を書いているようでは私の行く末が思いやられる。

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