表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

劇場版「鬼滅の刃」無限城編は、第2章以降も全年齢で観れるのか?

 ただいま公開中の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座あかざ再来』。


 公開2日目の、初回舞台挨拶の回で観てきたが、期待を裏切らない出来で感動した。


 アニメのクオリティーにも声優の方々の熱演にも、ただただ感服。


 既に興行収入は100億円を超えたというが、前作を上回るかはさておき、今後も着実に伸びるだろう。


 ちなみに鬼滅の劇場版は「PG12」というレーティングで、基本的には誰でも観ることができるが、12歳未満の子供には保護者の助言や指導が必要、という扱いだ。


 鬼滅は子供たちにも大人気だし、実際劇場にも子連れファミリーは多かった。


 ただそのPG12指定、第2章以降も継続されるのだろうか?と、ふと疑問に感じることがある。


 というのも今回の無限城編第1章、展開にショックを受けた原作未読勢の方がちらほらいらっしゃるようなのだ。


「無限列車編」の煉獄さんに続き、残念ながら今回も味方が命を落とすからだ。


 だが、結末まで知っている身から言わせていただくとむしろ、本番(地獄)はこれからなのだが……。




 自分が観た初回舞台挨拶にて、猗窩座を担当する声優の石田彰さんがこんなことを仰っていた。


 鬼滅の刃では腕を斬られるなどの残酷なシーンがあるが、そうしたシーンがなければ鬼の強さや絶望感(鬼は斬られてもすぐに再生する)が感じられないし、戦う炭治郎たちを応援する気持ちも得られないのでは、と。


 聞いていてすごく納得した反面、第2章以降はどうなるんだろうという、前述の疑問が脳裏によぎった。


 これから戦う黒死牟、さらにはラスボスである無惨との戦いの苛烈さは、これまでの比ではない。


 敵ではなく味方もばっさばっさ斬られる。


 先程の話のフォローとして石田さんは、PG12なので誰でも観られるが、残酷なシーンは保護者の方がお子様の目を覆ってあげてくださいね、とにこやかに話されていたが、


 もしこれまでのように原作に忠実でいくなら、第二章は途中から目隠しのオンパレードになるかもしれない。


 配給元の東宝にとっては鬼滅はドル箱作品で、できるだけ多くの人に観てほしいはずだ。


 すると次回もPG12のままだと思うが、果たしてあの死闘をどう映像化するのか。


 気になるところではある。


 ただひとつ言えるのは……鬼殺隊の面々は誰しも、最後まで誇り高く戦う。


 それだけは確かだ。




 そもそも自分は、「鬱展開」が来るとすぐに叩いたり嫌煙される今の世の中で、よくもまあこんな残酷な物語が、興行収入記録を塗り替える大ヒットを飛ばしてるなと不思議にすら思う。


 そしてそこに、同時に希望も感じる。


 自分は鬼滅の刃という物語は、我々が生きる現実の厳しさを鬼に置き換え、その鬼(現実)に人々が立ち向い生きる姿を描いていると、勝手ながら思っている。


 我々も日々の現実で、どうしようもない理不尽さや無情さにぶち当たったり、無力感に苛まれることがある。


 生きているとしんどいことばかりだ。絶望して何もかも諦めてしまいそうにもなる。


 そんな現実の厳しさを強大な鬼としてきちんと描きつつ、だけど炭治郎たち鬼殺隊の面々は諦めず、熱く泥臭く必死に戦う。


 その姿に人々が勇気づけられ、感動し、評価するのであれば、なんだか嬉しい気持ちになるのだ。


 だからこそ、レーティングや原作忠実性はどうなるかわからないものの、戦いがさらに苛烈になる第二章以降も、人々に愛され続ける作品であってほしいと願う。


 まああくまで、個人の勝手な思い入れではあるが。


 今後の公開予定はまだ未定だが、本棚にある原作を読み返しつつ、楽しみに待ちたい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
鬼滅は原作を一巻だけ読んでそれまでになってしまった私ですが興味が湧いてきました! そのうち見るかも…………
鬼滅の刃の魅力の一つとして、生きること、生かすこと、託すこと、託されること、それらをもって、未来へ希望をつなぐこと。があると勝手に思っています。 自分だけではなく、大切な誰かのために、生きて、未来のた…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ