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恋の音色は星空と輝く  作者: 御子柴 流歌
モノローグ
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モノローグ: 『好き』って何


 ——『好き』って、何だろう。


 ――『誰かを好きになる』って、どういうことなんだろう。



 時々、そんなことを思ってしまう。




 もちろん自分のアタマではそこそこ理解しているつもりだった。


 周りの誰かとそういう話もしないなんてわけじゃない。表立ってわざわざ言ったりはしないけれど、そういうマンガだって読むし、時々は小説だって読む。そんなの読むようなキャラじゃないと思われたって、好きなモノは好きだ。


 だけれど実際に自分がそういう舞台に立ったときにどうなるかなんて、そんな想像はあんまりうまくできなかった。好きな『モノ』は好きだけど、その『モノ』に具体的な『誰か』が入ることは今ひとつ考えられなかった。


 潜在的な意識は、意識してもそんなに変わらないモノだ。


 これはきっと恋愛に限った話じゃないはずで、たとえば文字の書き方だったり、箸の持ち方だったり、歩き方や走り方、呼吸の仕方ひとつを取ったって、きっとそうだと思う。


 小さなクセを直すのには、ものすごく大きな力が必要なことと同じだと思っていた。


 だから、義務教育を終えて高校生になったからと言って、『何かを好きになること』に対する考え方はあんまり変わらないと思っていた。





 ——だけど。


 そう思っていたのは、どうやらアタシだけだったらしい。

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